たま たま 球 は霊 なり ~野 球 部 だ よ り 95~ 3.15.2014 「野球部1年生の北出和博君ですが下校中、私が毎日東寺尾5丁目公園を掃除 しています時に会いますと、帽子を取って頭を下げて挨拶をして帰りますので、 礼儀の正しさに大変感心しています。是非お褒めいただければ有りがたく思いま す 」。 H・ 2 6 ・ 3 ・ 1 3 東寺尾南部明朗会 公園管理部長 池辺 庸夫 13日卒業式の日。藤田校長先生に手渡された手紙に書かれていた内容です。北 出選手の気持ちの伝わる挨拶が目に浮かびます。やはりいい挨拶は人の気持ちを 清々しくさせるのだということがわかりますし、この手紙に恥じぬようにこれか らも挨拶を続けていくことが大切です。 その北出選手の野球ノートは4冊目。真新しい最初のページには「あとで振り 返ることが大切だから、内容も細かく書いていきたい」と記されていました。練 習をどこまで細かく振りかえられるか、その日にあったことをどこまで顧みられ るか。福地選手が「1日を1分、1秒でも無駄にせず夏まで過ごしたい」と書い ているように、充実した1日を送るためには「いかにその日を過ごすか」が大事 ですが、 「 ど の く ら い そ の 日 を 振 り 返 ら れ る か 」も 同 様 に 大 切 だ と 思 い ま す 。ど ん なに「充実した1日だった」と思っても、そこには必ず振り返るべきことがあり ます。練習において「いいプレー」ができて「次も同じようにプレーすればいい ん だ 」と 振 り 返 る の と 、 「 も っ と い い プ レ ー が で き る の で は な い か 」と 考 え る の で は、次の練習での取り組み方が違うと思うのです。よかったからといって満足し ない。できたからといってよしとしない。今日の自分より明日の自分が少しでも 成長するためには、さらに「どうすべきなのか」という追求する姿勢が求められ るのです。 選手の想像力には、選手のもつ可能性とともに無限のものがあります。想像力 を使ってこそ、可能性も発揮できるのです。ですから考えることはとても大事で す。守っているときにどこでアウトを取ることができるのか、どこでアウトを取 ることが望ましいのかを考える。攻撃において走者を先の塁に進めるのに打つこ とがいいのか、バントで送ることがいいのか。それとも盗塁なのか。いろいろな 選択肢の中から一番合っているものを見つけ出すことが重要なのです。そしてそ のことはいつも言うように野球においてだけ言えることではなく、すべてのこと においても言えることなのです。グラウンドで答えが1つではないように、人生 のフィールドにおいても答えは1つではありません。だからこそ自分で考えて自 分の答えを見つけ出す。
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