(仮称)余市町子どものいじめ防止条例(素案)の概要

(仮称)余市町子どものいじめ防止条例(素案)の概要
○条例制定の目的について
いじめ防止対策推進法(以下「法」という。)の趣旨を踏まえ、子どもに対するい
じめの防止、いじめの早期発見及びいじめへの対処に関する基本理念を定め、町、学
校、保護者、町民及び事業者の責務及び役割を明らかにし、子どものいじめ防止を推
進する。
○基本理念について
 学校の内外を問わずいじめをなくし、子どもが安心して学ぶことができる環境を
つくります。
 いじめの問題に関する子どもの理解を深めます。
 学校、保護者、町民、行政その他の関係者が連携協力し、社会全体でいじめの問
題を克服することを目指します。
○いじめの禁止と子どもの役割について
 子どもは、どんな理由があってもいじめを行ってはいけません。
 子どもは、互いの相手を尊重するよう努めます。
 子どもは、いじめの防止等の取組について主体的に考え、積極的にその活動に努
めます。
○保護者の責務について
 子どもに対し、いじめは許されない行為であることを十分に理解させるよう努め
ます。
 いじめを発見したときやその恐れがあるときは、速やかに関係機関に通報し、又
は相談するよう努めます。
 町や学校のいじめの防止やいじめの解決等のための取り組みに協力します。
○町民や事業者の役割について
 地域において、子どもたちと触れ合う機会を大切にし、子どもたちを見守るとと
もに、学校や行政などと協力して、子どもたちが安心して過ごすことができる環
境づくりに努めます。
 町や学校のいじめの防止やいじめの解決等のための取り組みに協力します。
○町の責務について
町は、いじめ防止対策について、次の措置を講じます。
町立小中学校におけるいじめ防止等のために必要な措置
いじめの防止等に関する機関及び団体との連携
いじめの防止等に関する意識の高揚を図るための啓発活動
いじめに関する相談体制の整備
○余市町いじめ防止基本方針について
 町は、いじめ防止対策等を総合的かつ効果的に推進するための基本的な方針とし
て、余市町いじめ防止基本方針を定めます。
 余市町いじめ防止基本方針では、次の事項を定めます。
 いじめ防止対策の具体的な方針に関すること。
 いじめの早期発見及び適切かつ迅速な対応に関する事項
 町立小中学校における法第28条第1項(学校の設置者又はその設置する
学校の対処)に規定する重大事態への対処に関する事項
○余市町いじめ防止対策委員会の設置について
 余市町教育委員会の附属機関として、余市町いじめ防止対策委員会(以下「対
策委員会」という。)を設置します。
 対策委員会は、いじめ防止対策の推進に関する事項や重大事態に係る調査に関す
る事項、教育委員会が必要と認める事項などについて調査審議します。
 対策委員会は、5人以内の委員で構成します。
○町立小中学校の教職員の責務について
 保護者や町民等と連携し、学校全体でいじめの防止等に取り組みます。
 いじめの早期発見と早期解決に努め、いじめの未然防止と再発防止に適切かつ迅速
に対処します。
 いじめに関する通報や相談に対し、関係機関と連携して速やかな解決に努めます。
○余市町いじめ調査委員会の設置について
 町長は、法第30条第2項(公立の学校に係る対処)の規定による調査を行う必
要があると認めるときは、町長の附属機関として、余市町いじめ調査委員会(以
下「調査委員会」という。)を設置することができます。
 調査委員会は、重大事態に係る調査の結果について、町長が重大事態への対処等
のため必要と認める調査に関する事項を所掌します。
 調査委員会は5人以内の委員で構成します。