情報提供⽤資料 マ - ケ ッ ト 情 報 転換点を迎えた⽇本の企業業績 -増益基調に陰り。増配などの株主還元に期待- 2016年2⽉12⽇ 国内上場企業の、2015年度第3四半期(10-12⽉期)決算の発表が、ほぼ終了しました。全産 業ベースで前年同期⽐減収・減益となっています(東証1部上場の3⽉期決算企業、除く⾦融)。 1-3⽉期についても、厳しい経営環境が続くことが予想され、アベノミクスがスタートして以降 増益基調を維持してきた企業業績は、転換点を迎えたと考えられます。 その中にあって、業績⾒通しの下振れリスクが⼩さい企業や、増配や⾃社株買いなど株主還元 姿勢を強める企業には、投資家の注⽬が集まるものと考えます。 ポイント① -10-12⽉期は製造業の不振が響く- (図表1)2015年度第3四半期決算総括表 (前年同期⽐、単位%) 東証1部上場3⽉期決算企業の2015年度第3四半期 2015年10- 2015年度4- 2015年度 ( 10-12 ⽉ 期 、 除 く ⾦ 融 ) 業 績 は 、 前 年 同 期 ⽐ 12⽉期実績 12⽉累計 予想 売 上 ⾼ ▲ 2.0 1.5 1.1 経 常 利 益 ▲ 1.0 8.9 7.1 ▲ 4.6 5.0 4.7 ▲ 11.1 7.7 6.8 2.0%の減収、同1.0%の経常減益となっています (2⽉10⽇時点、図表1)。 経常利益の動向を業種別に⾒ると、製造業が同 11%強の減益に転落しており、全体の⾜を引っ張っ ていることが窺われます。円安による収益押し上げ (除く電気・ガス) 純 利 益 効果の弱まりや、新興国の景気減速などが響いたた 売上⾼経常利益率(%) 6.6 7.0 6.3 めと⾒られます。 売上⾼純利益率(%) 3.7 4.4 3.9 なかでも、鉄鋼や⾮鉄⾦属などの⼀部の素材産業 は、資源価格の下落や中国経済の減速などから、⼤ 幅な減益を余儀なくされました。また、加⼯産業で は、⾷料品や医薬品が安定した需要の伸びなどを⽀ えに増益を確保したものの、電気機器がスマート フォン需要の鈍化などもあって⼤幅な減益となるな ど、明暗が分かれました(図表2)。 (注)対象は、東証1部上場3⽉期決算企業(除く⾦融)の1,295社 発表率93.7%(2016年2⽉10⽇時点) (出所)Quickのデータより岡三アセットマネジメント作成 (%) 60 40 20 ⼀⽅、⾮製造業は、同20%弱の増益と⼤幅な増益 0 を維持しました。ウェイトの⼤きい電気・ガスが原 ▲ 20 油安のメリットを享受し、⿊字転換したことが寄与 ▲ 40 していると⾒られます。電気・ガスを除くベースで も、同8%弱の増益を保っており、底堅い動きを⾒ せていることに変わりはありません。 ⾮鉄⾦属 電気機器 鉄鋼 機械 輸送⽤機器 卸売 化学 情報・通信 不 動産 ⼩売 陸運 ⾷料品 上げているものと考えられます。 ▲ 100 医薬品 インバウンド需要の伸⻑や原油安などが収益を押し ▲ 80 建設 はじめ、⼩売や不動産なども増益を確保しました。 経常利益(前年同期⽐) ▲ 60 繊維製品 また、建設や陸運などが2桁の増益となったのを (図表2)主要業種の業績動向 -2015年10-12⽉期実績- (注)対象は、東証1部上場3⽉期決算企業(除く⾦融)の1,295社 (出所)Quickのデータより岡三アセットマネジメント作成 <本資料に関してご留意いただきたい事項> ■本資料は、投資環境に関する情報提供を⽬的として岡三アセットマネジメント株式会社が作成したものであり、特定のファンドの投資勧誘を⽬的として作成し たものではありません。■本資料に掲載されている市況⾒通し等は、本資料作成時点での当社の⾒解であり、将来予告なしに変更される場合があります。また、 将来の運⽤成果を保証するものでもありません。■本資料は、当社が信頼できると判断した情報を基に作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するもの ではありません。■投資信託の取得の申込みに当たっては、投資信託説明書(交付⽬論⾒書)をお渡ししますので必ず内容をご確認のうえ、投資判断はお客 様ご⾃⾝で⾏っていただきますようお願いします。 1 情報提供⽤資料 マ - ケ ッ ト 情 報 ポイント② -2015年度通期では、経常増益を確保する⾒通し- 2015年度通期業績は、前年度⽐1.1%増収、同 7.1%経常増益の会社予想となっています。上期の 貯⾦が寄与し、内需関連業種などが2桁の増益率と なる⾒通しです(図表3)。 (図表3)主要業種の業績動向 -2015年度通期予想- (%) 100 80 ただ、⾜元では、1⽉29⽇の⽇銀によるマイナス 60 ⾦利導⼊の発表にもかかわらず、投資マネーのリス 40 クオフの動きなどから、急速に円⾼・ドル安が進⾏ 20 しています(図表4)。為替相場が現状程度の⽔準 で推移すれば、輸出企業の収益を押し下げる恐れが あります。 また、中国をはじめとした新興国の景気減速懸念 ▲ 20 経常利益(前年度⽐) ▲ 40 鉄鋼 ⾮鉄⾦属 機械 輸送⽤機器 電気機器 不動産 陸運 ⾷料品 通期でも、⼩幅な増益率に留まることが予想されま 化学 り下振れする可能性があると考えられ、2015年度 情報・通信 そのため、1-3⽉期の企業業績は、企業の計画よ 建設 可能性は低いものと思われます。 卸売 繊維製品 根底にあると⾒られることから、早急に払拭される 医薬品 ▲ 60 ⼩売 も、過剰投資による供給過剰という構造的な問題が 0 (注)対象は、東証1部上場3⽉期決算企業(除く⾦融)の1,295社 (出所)Quickのデータより岡三アセットマネジメント作成 す。 (図表4)為替相場の推移 増配や⾃社株買いに注⽬ (期間:2015年年初〜2016年2⽉12⽇16時現在) 円⾼や新興国の景気減速懸念が残るなか、株式 128円 市場では、景気敏感とされる業種が物⾊対象とな 126円 りにくいことが予想されます。 ⼀⽅、業績⾒通しの下振れリスクが⼩さく、増 益達成確度の⾼い内需セクターが優位な市場環境 にあると考えられます。 また、⽇銀がマイナス⾦利の導⼊を含む⾦融緩 和策の強化を発表して以降、⾦利が⼀段と低下し ています。企業は、増配や⾃社株買いなどによっ て余剰資⾦を株主に還元する姿勢を強めることが 予想され、これらの企業に、投資家の注⽬が集ま るものと考えます。 124円 122円 120円 118円 116円 ⽶ドル(対円) 114円 112円 110円 1⽉ 2⽉ 3⽉ 4⽉ 5⽉ 6⽉ 7⽉ 8⽉ 9⽉ 10⽉ 11⽉12⽉ 1⽉ 2⽉ 2015年 2016年 (出所)Bloombergのデータより岡三アセットマネジメント作成 以上 (作成:投資情報部) <本資料に関してご留意いただきたい事項> ■本資料は、投資環境に関する情報提供を⽬的として岡三アセットマネジメント株式会社が作成したものであり、特定のファンドの投資勧誘を⽬的として作成し たものではありません。■本資料に掲載されている市況⾒通し等は、本資料作成時点での当社の⾒解であり、将来予告なしに変更される場合があります。また、 将来の運⽤成果を保証するものでもありません。■本資料は、当社が信頼できると判断した情報を基に作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するもの ではありません。■投資信託の取得の申込みに当たっては、投資信託説明書(交付⽬論⾒書)をお渡ししますので必ず内容をご確認のうえ、投資判断はお客 様ご⾃⾝で⾏っていただきますようお願いします。 2 情報提供⽤資料 マ - ケ ッ ト 情 報 皆様の投資判断に関する留意事項 【投資信託のリスク】 投資信託は、株式や公社債など値動きのある証券等(外貨建資産に投資する場合は為替リスクがあります。)に投資します ので、基準価額は変動します。従って、投資元本が保証されているものではなく、基準価額の下落により、損失を被り、投資元 本を割り込むことがあります。 投資信託は預貯⾦と異なります。投資信託財産に⽣じた損益は、すべて投資者の皆様に帰属します。 【留意事項】 • 投資信託のお取引に関しては、⾦融商品取引法第37条の6の規定(いわゆるクーリングオフ)の適⽤はありません。 • 投資信託は預⾦商品や保険商品ではなく、預⾦保険、保険契約者保護機構の保護の対象ではありません。 また、登録⾦融機関が取扱う投資信託は、投資者保護基⾦の対象とはなりません。 • 投資信託の収益分配は、各ファンドの分配⽅針に基づいて⾏われますが、必ず分配を⾏うものではなく、また、分配⾦の⾦額 も確定したものではありません。分配⾦は、預貯⾦の利息とは異なり、ファンドの純資産から⽀払われますので、分配⾦が⽀払 われると、その⾦額相当分、基準価額は下がります。分配⾦は、計算期間中に発⽣した収益を超えて⽀払われる場合がある ため、分配⾦の⽔準は、必ずしも計算期間におけるファンドの収益率を⽰すものではありません。また、投資者の購⼊価額に よっては、分配⾦の⼀部または全部が、実質的には元本の⼀部払戻しに相当する場合があります。ファンド購⼊後の運⽤状 況により、分配⾦額より基準価額の値上がりが⼩さかった場合も同様です。 【お客様にご負担いただく費⽤】 お客様が購⼊時に直接的に負担する費⽤ 購 ⼊ 時 ⼿ 数 料 :購⼊価額×購⼊⼝数×上限3.78%(税抜3.5%) お客様が換⾦時に直接的に負担する費⽤ 換 ⾦ 時 ⼿ 数 料 :公社債投信 1万⼝当たり上限108円(税抜100円) その他の投資信託にはありません 信託財産留保額:換⾦時に適⽤される基準価額×0.3%以内 お客様が信託財産で間接的に負担する費⽤ 運⽤管理費⽤(信託報酬)の実質的な負担 :純資産総額×実質上限年率2.052%(税抜1.90%) ※実質的な負担とは、ファンドの投資対象が投資信託証券の場合、その投資信託証券の信託報酬を含めた報酬のこ とをいいます。なお、実質的な運⽤管理費⽤(信託報酬)は⽬安であり、投資信託証券の実際の組⼊⽐率により 変動します。 その他費⽤・⼿数料 監 査 費 ⽤:純資産総額×上限年率0.01296%(税抜0.012%) ※上記監査費⽤の他に、有価証券等の売買に係る売買委託⼿数料、投資信託財産に関する租税、信託事務の処 理に要する諸費⽤、海外における資産の保管等に要する費⽤、受託会社の⽴替えた⽴替⾦の利息、借⼊⾦の利 息等を投資信託財産から間接的にご負担いただく場合があります。 ※監査費⽤を除くその他費⽤・⼿数料は、運⽤状況等により変動するため、事前に料率・上限額等を⽰すことはでき ません。 ●お客様にご負担いただく費⽤につきましては、運⽤状況等により変動する費⽤があることから、事前に合計⾦額若しくはその上限 額⼜はこれらの計算⽅法を⽰すことはできません。 【岡三アセットマネジメント】 商 号:岡三アセットマネジメント株式会社 事 業 内 容:投資運⽤業、投資助⾔・代理業及び第⼆種⾦融商品取引業 登 録:⾦融商品取引業者 関東財務局⻑(⾦商)第370号 加 ⼊ 協 会:⼀般社団法⼈ 投資信託協会/⼀般社団法⼈ ⽇本投資顧問業協会 上記のリスクや費⽤につきましては、⼀般的な投資信託を想定しております。各費⽤項⽬の料率は、委託会社である岡三アセットマネ ジメント株式会社が運⽤するすべての公募投資信託のうち、最⾼の料率を記載しております。投資信託のリスクや費⽤は、個別の投 資信託により異なりますので、ご投資をされる際には、事前に、個別の投資信託の「投資信託説明書(交付⽬論⾒書)」の【投資リ スク、⼿続 ・⼿数料等】をご確認ください。 <本資料に関するお問合わせ先> カスタマーサービス部 フリーダイヤル 0120-048-214 (9:00〜17:00 ⼟・⽇・祝祭⽇・当社休業⽇を除く) 3
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