国内株式市場の見通し - 岡三アセットマネジメント

情報提供⽤資料
マ - ケ ッ ト 情 報
2016年8⽉2⽇
国内株式市場の⾒通し
-TOPIXは1250〜1450ポイントの範囲で推移か-
国内株式市場は、7⽉の参議院選挙や⽇銀の⾦融政策決定会合などのイベントをこなし、国内経済
や企業収益、⽶国経済の動向に次の焦点が移ってきたと思われます。⾜元の⽇本経済は、内外需とも
に⾜踏み状態が続いていますが、四半期ベースの企業収益は、7-9⽉期以降に改善していくことが期
待されます。また、バリュエーション上も株価に割⾼感はないと考えられます。
⼀⽅、⽇銀が9⽉に発表する予定の「経済・物価動向や政策効果についての総括的な検証」の前後
に、市場が警戒感を強める可能性がある点に留意が必要と考えます。
(図表1)TOPIXの推移
企業収益は最悪期を脱した可能性も
(ポイント)
1800
⾜元のTOPIX(東証株価指数)は、1300ポイン
1700
ト前後で⼀進⼀退の動きとなっています(図表1)。
1600
この背景には、企業業績の先⾏き不透明感があるも
のと思われます。実際、⾜元の国内経済は⾜踏み状
態を続けており、消費税率の引き上げ延期や第⼆次
1500
1400
補正予算が、消費者や企業経営者のセンチメントを
1300
⼤きく回復させるとは考えていません。
1200
しかし、ドル円レートが⾜元の⽔準で推移すると
1100
15/01 15/03 15/05 15/07 15/09 15/11 16/01 16/03 16/05 16/07
仮定した場合、輸出企業の収益に与える悪影響は、
2016年8⽉以降、徐々に緩和されることが⾒込まれ
ます(図表2)。このため、上場企業の⼀株当たり
(期間:2015年1⽉5⽇〜2016年8⽉2⽇)
(年/⽉)
25%
(図表2)ドル円レートの前年同⽉⽐変化率
(期間:2015年1⽉〜2017年12⽉)
20%
利益(EPS)は、7-9⽉期以降、拡⼤基調となるこ
15%
とが想定されます(図表3)。
10%
5%
⽶国経済の拡⼤が追い⾵に
⽶国の4-6⽉期GDP成⻑率は、前期⽐年率で+
1.2%となり、市場の事前予想(+2.5%)を下回り
ました。在庫の取崩しなどが下振れの主な要因のた
め、7-9⽉期以降のGDP成⻑率は、巡航速度と考え
0%
‐5%
‐10%
‐15%
‐20%
15/01
15/07
16/01
16/07
17/01
17/07
(注)16/08以降は1ドル=102円が継続すると仮定した場合の予想
(図表3)TOPIXベースの⼀株当たり利益の推移
られる2%台に回復することが予想されます。
企業部⾨は脆弱と⾒られますが、個⼈消費や住宅
市場は回復基調を維持しています。底堅い労働市場
と安定感のあるPCEデフレーター(⽶連邦準備制度
理事会(FRB)が注⽬する物価指数)を背景に、
FRBが年内にも利上げを再開するとの観測が市場に
⾼まれば、⽶国⾦利が上昇し、⽇⽶⾦利差の拡⼤か
ら対ドルで円安が進⾏すると考えられます。その結
果、本邦輸出企業の収益⾒通しが改善し、国内株式
市場を押し上げる要因になると予想しています。
(年/⽉)
(期間:2015年1-3⽉期〜2017年4-6⽉期)
(予想値)
35
30
25
20
15
10
5
0
15/03 15/06 15/09 15/12 16/03 16/06 16/09 16/12 17/03 17/06
(注)時価総額加重平均型指数ベースの利益のため単位は表⽰していません (年/⽉)
(図表1-3の出所)Bloombergのデータより岡三アセットマネジメント作成
<本資料に関してご留意いただきたい事項>
■本資料は、投資環境に関する情報提供を⽬的として岡三アセットマネジメント株式会社が作成したものであり、特定のファンドの投資勧誘を⽬的として作成し
たものではありません。■本資料に掲載されている市況⾒通し等は、本資料作成時点での当社の⾒解であり、将来予告なしに変更される場合があります。また、
将来の運⽤成果を保証するものでもありません。■本資料は、当社が信頼できると判断した情報を基に作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するもの
ではありません。■投資信託の取得の申込みに当たっては、投資信託説明書(交付⽬論⾒書)をお渡ししますので必ず内容をご確認のうえ、投資判断はお客
様ご⾃⾝で⾏っていただきますようお願いします。
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割⾼感のない株価バリュエーション
TOPIXベースのバリュエーションを⾒ると、株価
に割⾼感はないと思われます(図表4)。また、⽇
銀は前回の⾦融政策決定会合において、指数連動型
上場投資信託(ETF)の年間買⼊れ額を3.3兆円から
6兆円に増額することを決定しました。年⾦積⽴⾦
管理運⽤独⽴⾏政法⼈(GPIF)を中⼼とする公的年
⾦の買い余⼒や、企業の⾃社株買いの活発化などを
考慮すると株式需給は良好と思われます。好需給を
背景に、株価収益率(PER)は上昇することはあっ
ても⼤幅に低下することはないと考えています。
「政治の季節」は終わらず
ん。⼀部では年末にも⾏われると噂される次回の衆
株価収益率(PER)
当期間の平均(19.5倍)
35
30
25
20
15
10
5
05/01
(%)
60
55
⺠に「アベノミクス」の恩恵を浸透させ、有権者の
50
内閣改造後に経済に強い布陣になるか、秋の臨時
40
認されるか、外国⼈投資家の注⽬度が⾼い労働市場
35
現政権に対する⽀持率は、⽐較的⾼⽔準で推移し
09/01
11/01
13/01
(期間:2014年1⽉〜2016年7⽉)
⽀持する
ています(図表5)。株価を維持することも、⾼い
25
⽀持しない
⽀持率を保つために有効と⾒られ、株価を意識した
20
今後3ヵ⽉は下値を切り上げる展開へ
(年/⽉)
(図表5)NHK政治意識⽉例調査 内閣⽀持率
30
政権運営が続くことが⾒込まれます。
15/01
45
国会で環太平洋パートナーシップ(TPP)協定が承
改⾰が進むか、などが注⽬されます。
07/01
(出所)Bloombergのデータより岡三アセットマネジメント作成
議院の解散総選挙に向けて、安倍政権がどれだけ国
⽀持を得られるかが焦点になると思われます。
(期間:2005年1⽉〜2016年7⽉)
40
参議院選挙や東京都知事選挙は終わりましたが、
年末にかけて「政治」から⽬を離すことはできませ
(図表4)TOPIXベースの株価収益率の推移
(倍)
14/01
14/07
15/01
15/07
16/01
16/07
(年/⽉)
(出所)NHK放送⽂化研修所のデータより岡三アセットマネジメント作成
今後3ヵ⽉の国内株式市場は、TOPIXが概ね1250〜1450ポイントの範囲で短期的に上下に変動しながら、
下値は緩やかに切り上げる推移になると考えます。
最⼤の注⽬材料は、⽶国経済とFRBの⾦融政策だと考えています。⽶国経済が順調に回復し、FRBによる
利上げが展望できる経済環境となって、株式市場が上昇する展開をメインシナリオとしています。
⼀⽅、⽇銀が9⽉に発表する予定の「経済・物価動向や政策効果についての総括的な検証」を受けた⾦融
政策の⾏⽅や、⽶⼤統領選挙の動向などがリスク要因になるものと考えます。
以上(作成:投資情報部)
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われると、その⾦額相当分、基準価額は下がります。分配⾦は、計算期間中に発⽣した収益を超えて⽀払われる場合がある
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とをいいます。なお、実質的な運⽤管理費⽤(信託報酬)は⽬安であり、投資信託証券の実際の組⼊⽐率により
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【岡三アセットマネジメント】
商
号:岡三アセットマネジメント株式会社
事 業 内 容:投資運⽤業、投資助⾔・代理業及び第⼆種⾦融商品取引業
登
録:⾦融商品取引業者 関東財務局⻑(⾦商)第370号
加 ⼊ 協 会:⼀般社団法⼈ 投資信託協会/⼀般社団法⼈ ⽇本投資顧問業協会
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