「将来構想を描くにあたっての提言」用語解説 【ダウンサイジング】 ダウン

「将来構想を描くにあたっての提言」用語解説
【ダウンサイジング】
ダウンサイジングとは、広義にはサイズ(規模)を小さくすることを指す用語であり、も
のや組織など様々なことに関して用いられている。
この提言では、水需要の減少に合わせて、水道施設(浄水能力や配水池、管路など)の規
模を小さくすることの意味で用いられている。
【管網の2重化やネットワーク化、階層化】
水道供給の安定化を図るために、水道管路を整備する手法として例示的に示されている。
2重化とは送配水の系統を複数にすることであり、ネットワーク化とは複数の水道管路網の
連携を取ることであり、階層化とは水道管路の役割(送水管、配水本管、配水支管)を明確
にして管路整備を行うことである。
【ミニマムとしての給水サービス】
ミニマムとは、シビルミニマムのことで、市民が生活していくのに最低限必要な生活基準
とされるが、提言においては最低限必要な給水サービスを公平に確保しようとする施設整備
の考え方という意味で用いられている。
【基幹管路】
水道管路のうち重要な役割を有する基幹的な管路のこと。原水を取水施設から浄水所に輸
送する導水管、浄水処理水を配水池まで輸送する送水管及び配水池から流出し配水支管に分
岐するまでの配水本管で構成される。
なお、配水本管は管網を構成する主要管路で、配水支管へ浄水を輸送する役割をもち、給
水管への分岐はない。配水支管は配水本管から受けた浄水を給水管に分岐する役割をもつ。
【サイバーテロ】
ネットワークを対象に行われるテロリズムである。サイバー攻撃と呼ばれる場合がある。
今日、水道システムにおいてもコンピューターやネットワークを活用しており、通信網のほ
とんどがインターネットと分離されて運用されているが、将来的にもこれらが外部ネットワ
ークから侵入されないという保証は無い。
【位置エネルギー】
位置エネルギーとは、物体が「ある位置」にあることで物体にたくわえられるエネルギー
のこと。提言では、水道水の貯水施設である配水池を高い位置に置くことにより、自然流下
を利用することでポンプを動かすための電力使用を減らす環境低減効果と停電リスクを回
避する危機管理に役立てようとするものである。
【千里浄水池再構築協議】
本市と豊中市、箕面市の市境界に位置する企業団の千里浄水池を耐震化・更新する計画に
ついて、関係市を含めた協議が始まっており、併せて近接した3市の配水場等の施設につい
て将来的な共同化等の議論を進めていることを指す。
【アセットマネジメント】
一般に、アセットマネジメント(資産管理)とは、「国民の共有財産である社会資本を、
国民の利益向上のために、長期的視点に立って、効率的かつ効果的に管理運営する体系化さ
れた実践活動である」とされている。
水道におけるアセットマネジメント(資産管理)とは、
「水道ビジョンに掲げた持続可能
な水道事業を実現するために、中長期的な視点に立ち、水道施設のライフサイクル全体にわ
たって効率的かつ効果的に水道施設を管理運営する体系化された実践活動」を指す。
【市民の皆さん、大学市民、企業市民】
市民の概念には、市内に住民票がある者から、実際に住んでいる者、勤務や通学している
者という場合もあり、とりわけ水道事業にとってはお客さまという点で企業や事業所も含む
こともある。本市においては、4つの大学があるという特性もあり、提言においては、水道
事業がこうした様々な市民と連携しながら、共に歩むことが重要であるとしている。