160205 霜柱 「霜柱」をご存知でしょうか? 寒い冬の朝、登校する途中の道で、水たまりに張った「氷」を靴でパリパリ割ったり、 道の脇にニョキニョキと伸びた「霜柱」を、サクサク踏み荒らしながら歩いた記憶をお持ち の方もおられると思います。(*^^*) でも、最近は身近なところで「氷の張った水たまり」や「道端の霜柱」に出会うことがす っかりなくなってしまいましたね。 ほとんど全ての道はアスファルトやコンクリートで舗装されていますので、轍(わだち)に 水がたまることもありませんし、霜柱ができるような土を見かけることも少なくなりました。 さらに「地球温暖化」や「ヒートアイランド現象」の影響でしょうか、「もう無茶苦茶寒 い朝」という、当たり前の「冬の風物詩」も馴染み薄くなりつつあるような気がします…。 ところで、「霜柱」ってどのようにできるのでしょうか? 冬の朝に見られる「霜」と同じなのでしょうか? 「霜柱」のでき方は次の通りです。 ・地上付近の気温が0℃以下に下がると、地表面の水分が凍りますが、凍っていない 地中の水分は、毛細管現象で地表面に吸い上げられます。 ・吸い上げられた水分は氷になり、既に凍っていた地表面の氷を押し上げます。 ・これが繰り返されることで「霜柱」が形成されていくのです。 一方「霜」は、大気中に含まれている水蒸気が、気温の下がる夜には氷の結晶になって、 地面や草などの表面に付着したものですので、「霜柱」とは別の現象と言えますね(*^^*) (最後の写真は、ほぼ垂直の林道法面に、水平方向に発達した霜柱です)
© Copyright 2024 ExpyDoc