160203 節分

160203
節分
今日は「大寒」の最終日、「二十四節気」で最も寒さの厳しい時期も今日までで、明日か
らはいよいよ「春」へと向かうことになります。
(二十四節気は、中国の気候を元に名づけられたもので、日本の気候とは必ずしも一致しませんが…)
つまり、今日は季節の分かれ目に当たる「節分」、明日は「立春」の初日になるのですね。
ところで、日本には「四季」がありますので、季節の分かれ目も4回ある、と言うことは…
節分も4回あるのでは…、との疑問が湧いてきます。
実はその通り、「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の前日がそれぞれ「節分」なのです。
この内、一年の節目に当たる「春」の節分だけが重視されるようになったのは、室町時代
あたりからだそうです。
「立春」前の節分は、春という新しい年を迎える前日、色々な年迎えの行事が行われるこ
とで、他の3回の節分よりも大切にされてきたのでしょうね、…きっと。
ところで、節分の夜に豆をまいて追い出す「鬼」って何なのでしょうか?
もともとは疫病など、目に見えない(隠れた)恐ろしいものを指していたようで、「隠」(
おに)という漢字があてられていたものが、その後「鬼」となったそうです。
このように、季節の変わり目には「鬼」が出てくると考えられていたのですが、それでは、
その鬼を「豆」で追い払うのは何故でしょうか??
豆が「魔滅」の音に通じるからだとか、鬼の目を打つから「魔目」なのだ…など、いくつ
かの説があるようです。
また、鬼はイワシの臭いが苦手だと考えられていましたので、「イワシは鬼を払うことが
できる」として、節分の日にはイワシを食べる風習が残っていますね。
ところで「恵方巻き」というのは比較的新しい風習のようで、特に関西では節分の日に恵
方(良い方向)を向いて太巻き寿司を丸かじりすると、一年を無病息災で過ごせると言われ
ています。
ちなみに太巻きの具は、七福神にちなんで縁起を担ぎ、かんぴょう、きゅうり、しいたけ
など7種の具を入れて巻くことが基本みたいですね。
さて、今回は、名前に「鬼」を入れられた少々気の毒な生きものの写真を集めてみました。
(撮影時期はまちまちです…)
■写真①:
オニユリ(鬼百合)
■写真③・④:
■写真②:
オニグルミ(鬼胡桃)
■写真⑤:
オニバス(鬼蓮)
■写真⑦:
オニヤンマ(鬼蜻
※ ③は冬芽、④は果実
■写真⑥:
)
オニタビラコ(鬼田平子)
オニグモ(鬼蜘蛛)