貞享 二年 六三「辛 崎の」付合(芭蕉 ・千那) - Biglobe

貞享二年
六三「辛 崎の」付合(芭蕉 ・千那)
この付合は、享保十年刊、千梅編『鎌倉街道』に載せ、同書下巻「報恩奠章」の文中にあり次
の文がつづく。
……此発句ハ世 ―人知ル翁の吟なり湖 ―水の眺望を詠せられし蒲 ―萄坊にての句なり去比或ル
集に此句の事を記す湖 ―南尚 ―白亭にての吟と云ヘリ大キに非也まさに此脇の句証 ―拠なりさ
れは此句に脇ある事蕉門俳諧師しらぬも残おほしよって是を記ス此句はしめハ松ハ小町か身
の朧とも申されしか師 ―弟鍛 ―錬の後花より朧にハ極りぬる……
とあるが、この文を察するに、あるいはこの付句はその場のものではなく、のちに千那がなすあ
らんとして脇を付けたものではないかとの疑いがもたれる。いましばらくここに置く。
「辛崎の」付合
辛 崎 の 松 は 花 よ りにて
註[ 春](さくら・春雨)。山―比叡山。胛
山はさくらをし ほ る春雨
(を)
註[ 春]()
。辛崎の松―近江八景の一。
1
2
翁
千那