学生支援等 - 大阪府立大学

第7章 学生支援等
第1節 履修指導、学習支援
7.1. 1 授業ガイダンス
新入生には、入学時に科目構成や全学共通教育における抽選制度適用科目の申込方法等履修制度全体の説明を行うとともに、
工学部としてのオリエンテーションを、4月7日の午前中に工学部長、学生委員長、教育運営委員長の同席のもとに実施している。
教育運営委員長が履修上の注意点について喚起を行ったのち、学生センター学務課教務職員より受講申請手続きの説明および
それに伴う注意事項の説明がなされている。また、当日の午後からは、資料7-1-1に示すように、工学部10学科毎の分かれた学科
オリエンテーションが行われ、各学科ごとに履修フローの説明,単位認定基準等の詳細な履修指導,学習指導の他,講義科目のオ
リエンテーション、安全教育、学生アドバイザーおよびチューター等の紹介などが行なわれ、スムーズに学習が開始できるように工
夫を施している。2年次以降の学部生、及び大学院生についても、同資料に示すような学科あるいは専攻/分野オリエンテーション
が行われ、学科及び分野の理念や教育目標を理解させ、学習の動機付けを再認識させている。
資料7-1-1 学科・専攻における履修ガイダンスの実施状況(平成21年度)
学部・研究科
機械工学科
学
部
実施組織
教育運営委員(前
年度、今年度)、学
科教務委員(正、
副)、JABEE 準備委
員
学 科 主 任、 学科 教
務委員(正、副)、学
生アドバイザー、チ
ュータ、日本機械学
会連絡員
学科教務委員(正、
副)、JABEE 準備委
員
3 年次学生アドバイ
ザー、JABEE 準備
委員、学科教務委
員(正、副)
航空宇宙工学科
学科
実施時期
実施対象者
4月
1 年生
学科カリキュラムオリエンテーション、OMR シ
ートの作成と回収、JABEE に関する説明
4月
1 年生
学科オリエンテーション(履修に関する説明
等)、新入生学内研修会
4月
2 年生
教務関係の説明、JABEE に関する説明
3 年生
機械工学学外実習(インターンシップ)に関
する説明、教務関係の説明、JABEE に関す
る説明
4月
4月
実施内容
全学部学生
学科の教育方針、履修指導等
学科
4月
全学部学生
全教員と全学生の顔合わせ、前年度の報告
と新年度の抱負、履修状況の確認、履修指
導、チューターによる個人面談
学科
4月
1 年生
新入生履修ガイダンス
学科
4月
2~4 年生
履修ガイダンス
電気情報システム工学科
学科教育委員会
4月
全学部学生
オリエンテーションで履修ガイダンスを実施
知能情報工学科
学科
4月
全学部学生
履修ガイダンス
学科
4月
1 年生
科目の履修の仕方、受講申請(ポータル入力
申請)の方法、資格科目などを説明
学科
4月
2~3 年生
科目履修の注意などの説明
学科
2月
3 年生
卒業研究の実施法と研究室配属の説明
学科
4月
4 年生
卒業研究の心構え。
海洋システム工学科
電子物理工学科
応用化学科
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化学工学科
学年ごと
4月
全学部学生
履修ガイダンス
マテリアル工学科
学科
4月
1~4 年生
履修ガイダンス
航空宇宙工学分野
分野
4月
全大学院生
分野の教育方針、履修指導等
海洋システム工学分野
分野
4月
全大学院生
教室主任、教育運営委員による履修指導
分野
4月
分野
4月
電気情報システム工学
分野
学科教育委員会
4月
全大学院生
オリエンテーションで履修ガイダンスを実施し
ている
知能情報工学分野
分野
4月
1年
新入生ガイダンス
応用化学分野
分野
4月
M1年,
M2 年
科目履修の注意
研究実施の注意、就職について
マテリアル工学分野
分野
4月
1年
履修ガイダンス
M1 年,
D1 年
M2 年,
D1, D2 年
電子物理工学分野
研
究
科
新入生ガイダンス
履修ガイダンス
(出典 工学研究科(作成資料))
【分析結果とその根拠理由】
新入生を対象に4月初旬に工学部全体と学科ごとのオリエンテーションを実施した。学部全体のオリエンテーションでは、教育運
営委員長、学務課教務職員より、科目履修上の注意、受講申請の注意点などが示され、それに引き続く、各学科ごとのオリエンテ
ーションでは、履修フローの説明、単位認定基準等の詳細な履修指導、学習指導の他、講義科目のオリエンテーション、安全教育、
学生アドバイザーおよびチューター等の紹介などが行なわれ、スムーズに学習が開始できるように配慮した。さらに、2年次以降の
学部生、大学院生についても同様の分野オリエンテーション・履修ガイダンスを行い、分野の理念や教育目標の周知、学習の動機
付けの再認識を図っている。
7.1.2 学習相談・助言体制
工学部では、入学年次にその学年を担当する学生アドバイザーを各学科におくこととしている。この学生アドバイザーは学生委
員会とも連絡を取り合い、全学的な問題にも対処できる体制をとっている。学科に依っては、学生アドバイザーを支援するため、学
生を幾つかのグループに分け、チューターをおく場合もある。さらに、このような学生アドバイザーやチューターの他にも、分野主任
や教育運営委員が随時相談にのるようにしており、きめ細かい指導と学習上の適切な相談と助言ができるような態勢を整えている。
相談の内容は、学科や学年によって異なるが、成績不振学生に対する履修上の指導や助言、退学、休学、留年などに関する相談
や助言が一般的なものとなっている。
講義関係については、まず、学生が自分自身で学習の達成度が把握できるよう、全科目に対してシラバスが作られ、その公開が
行われている。このシラバスは初回の講義・演習で配布し、その講義・演習の目標、内容、価基準などを明らかにしている。さらに、
演習科目や実験科目では多くのティーチングアシスタント(TA)を配置し、学習効果があがるように配慮されている。また、日頃の学
習に関する質問等について、教員と学生との交流を促進するために、全教員がオフィスアワーを設けており、これらの情報は学科オ
リエンテーション時に周知するとともにホームページならびに学科の掲示板等で公開がなされている。
資料 7-1-2
各学科・専攻における学生ニーズの把握の事例
学部・研究科
学
部
機械工学科
学生ニーズの把握の事例
各学年ごとに 1 名の学生アドバイザーと 5 名の学年チュータが持ち上がりで担当している。これ
らの情報は、教育点検・生活指導委員会で集約し、全教員で共有している。
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航空宇宙工学科
海洋システム工学科
電子物理工学科
学
電気情報システム工学科
部
応用化学科
化学工学科
マテリアル工学科
航空宇宙工学分野
海洋システム工学分野
電子物理工学分野
研
究
科
電気情報システム工学分野
応用化学分野
マテリアル工学分野
授業アンケート、オフィスアワーの活用
学生アドバイサー制度、オフィスアワー制度、WEB 授業アンケート制度など全学的な取り組みを
有効活用するとともに、学科分野では全教員によるチューター制を導入し、定期的に履修相談
や学生生活等についての個人面談を行って学生のニーズの把握に努めている。また各学年の
代表者からなる学生 FD 会議を定期的に開催し、授業を始め学生生活の問題について話し合
い、アンケート等も併用して学生の意見、要望を集約するシステムを機能させている。
年度初めに、学科主任、学年担当アドバイザー、教育委員が中心となり、各学年に対するガイ
ダンスを実施し、学生ニーズの受け入れ窓口を明確に示している。また、4 年生は卒業研究を
通じて、1~3 年生は創造演習Ⅰ,Ⅱ,Ⅲを通じて、多くの教員と接する機会を設けており、学生
ニーズを把握しやすい環境が整っている。
年1回の全学生に対して「学生生活アンケート」を実施し、学生ニーズの把握を行っている。
また、1,2年生に対しては研究室探検を実施して、その際意見交換を行うことで、直接的に学
生ニーズの把握を行っている。
教授、准教授、助教の 3 名で構成した学年担任を決め、各学年の学生とのコミュニケーションの
窓口になっている。学年担任は、原則として 1~4 年まで同一の者が担当する。また、学科の全
教員がオフィスアワーを設定し、学生の相談に応じられるようにしている。
全教員が設けているオフィスアワー、各学年に設定している学生アドバイザー(学年担任)、お
よびコンタクト教員制度によって学生からの意見を早期にくみ上げる体制を実施している。加え
て、5 月ころ、学部・大学院の新入生を含めた学生と教員との交流会を実施している。また、不
定期ではあるが、学生・教員井戸端会議なども実施しており、様々な形態での意見聴取に取り
組んでいる。さらに、主任および教育委員による助言も実施している。
4 月に、学科・分野主任、教育運営委員が、各学年に対するガイダンスを実施し、学生ニーズが
把握できるように務めている。また、オフィスアワーやゼミナールを利用して、担当教員が講義、
実験、実習科目に関するニーズを把握している。
授業アンケート、オフィスアワーの活用。
WEB アンケート制度等による全学的な取り組みのほか、学部とともに学生 FD 会議を定期的に
開催し、授業を始め学生生活の問題について話し合い、アンケート等も併用して学生の意見、
要望を集約するシステムを機能させている。
大学院生は、研究活動を通じて担当教員と密に接する機会が多く、学生ニーズを把握しやすい
環境が整っている。さらに、年度初めに、分野主任、学年担当アドバイザー、教育委員が中心と
なり、各学年に対するガイダンスを実施し、学生ニーズの受け入れ窓口が複数用意されている
ことを明確に示している。
講義を通じて学生が感じた疑問,興味対象を当初講義内容に積極的に取り入れ、その疑問や
興味に応えるよう内容を適宜追加して講義を実践している。
各研究室においては、学生から直接話を聞くことで、ニーズの把握を行っている。
教授、准教授、助教の 3 名で構成した学年担任を決め、各学年の学生とのコミュニケーションの
窓口になっている。学年担任は、原則として、学部担任が持ち上がり、博士前期 1 年、2 年も同
じメンバーが担当する。また、学科の全教員がオフィスアワーを設定し、学生の相談に応じられ
るようにしている。
4 月に、学科・分野主任、教育運営委員が、各学年に対するガイダンスを実施し、学生ニーズが
把握できるように務めている。また、オフィスアワーやゼミナールを利用して、担当教員が講義、
実験、実習科目に関するニーズを把握している。
(出典 工学研究科(作成資料))
【分析結果とその根拠理由】
学習相談・助言のために学科ごと、学年ごとに担当の学生アドバイザーが置かれており、学科によっては、さらにチューターを置く
ところもある。このような、教員と学生のとの繋がりを利用して、学生のニーズの適切な把握に努めており、一方、学習成果が上がり
にくい学生への履修上の適切な指導や助言などが行われている。講義・演習、実験等の全科目について、学習の進捗度を学生自
身が把握出来るようシラバスの作成が行われており、授業中の疑問点に等に対応するため、全教員についてオフィスアワーの設定
が行われている。
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7.1.3 留学生等への支援
留学生に対しては入学時の一般学生向けガイダンスに加えて、学務課留学生係による留学生対象のガイダンスが行われている。
またチューター制度により、日本の、そして大学の生活に慣れるまでの間、大学院生がきめこまかに指導する制度も整備され、実施
されている。留学生はまた、総合教育機構が提供する「特例科目」の「日本事情A」「日本事情B」「日本語表現・読解Ⅰ」「日本語表
現・読解Ⅱ」「日本語会話Ⅰ」「日本語会話Ⅱ」「日本語基礎表現・読解Ⅰ」「日本語基礎表現・読解Ⅱ」「日本語基礎会話Ⅰ」「日本
語基礎会話Ⅱ」を履修することによって、日本語力を高めることができるし、この特例科目をもって、英語以外の外国語科目の履修
にかえることもできるようになっている。
留学生に対しては入学時の一般学生向けオリエンテーションに加えて、国際交流課による留学生対象のオリエンテーションが行
われており、留学生生活に係る重要なことや学習支援として機構開設である特例科目(日本事情他)を履修することによって、日本
語力を高めることができるし、この特例科目をもって、初習外国語に読替えることもできる。 また本学では、日本での生活や日本語
での教育に慣れるための支援、および種々の相談に乗れるように大学院生をチューターに採用する制度を設けている。生活面で
は授業料の減免制度に加え、博士後期課程の学生には府大独自の奨学金制度もある。さらに、博士前期課程は英語による授業が
25%あり、留学生の授業理解の補助も進めている。また、留学生と工学部教員およびチューター等と相互交流を図る留学生交流会
を開催し、支援を進めている。
【分析結果とその根拠理由】
留学生等への支援は、入学時に行う一般学生向けガイダンスに加えて、さらに学生課留学生係による留学生対象のガイダンス、
チューター制度、特例科目の設置と英語以外の外国語科目への読替、授業料の減免制度などを運用することを通じて適切に行わ
れている。特にチューター制度は大学院生がある一定期間留学生の生活及び学修上の支援をする制度で、高く評価できる。
7.1.4 障害を持つ学生への支援
工学部では健常者が学ぶという前提で建物が建築され、教育・研究がなされてきたが、平成15年度の大阪府立大学設備充実特
別経費の交付申請の採択を受け、身障者用自走式階段昇降機の設置(A9棟)し、IT技術と知能化技術を具備した身障者バリアフリ
ーを目指すインテリジェント移動システムが構築された。また、キャンパスプランに基づき平成17年に完成したB5棟は身障者に考慮
した設計になっており、今後の建物の改修、新築においても身障者バリアフリーポリシーが前提となっている。
建物や機械に頼れない個々の事情については、同級生等のボランティアを募集し、身障者の手助けを依頼するとともに、緊急の
突発事故に際しては分野の教授に無線LANとインターネットを活用して連絡が入るような情報システムを運用している。また、視覚
障がい者については、ボランティア学生によるノートテイカー制度を設けており、障がい者の学習への配慮も積極的に行っている。
【分析結果とその根拠理由】
工学部に関係する建物のバリアフリー化は平成15年度以降、着実に進められている。このような、施設面での対応が及ばない事
案については、ボランティアによる障がい者への手助けを行っている。視覚障がい者へのノートテイカーの配置は、このような配慮
の一例であり評価できる。
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第2節 自主的学習支援、課外活動支援
7.2.1 自主的学習環境の整備
シラバスにおいては、授業に関する参考書も記され、加えて、教員が指定する図書が図書館に購入、所蔵される指定図書制度
が設けられて、学生が自主的に学習する際の手助けとなっている。また、工学部図書室や自由に使える情報端末などが設けられ、
学生の自主学習の場の確保や支援が行われている。各学科においても、学科図書室における学生図書の充実、閲覧室の整備,
製図室の開放等を行っている。さらに自習室を整備して、参考書、PC を配置して、学生の自主的な学習を奨励している。
【分析結果とその根拠理由】
自主的学習支援として、学部図書室、学科図書室、閲覧室、製図室、自習室等がある程度整備されている。しかし、オープンス
ペースは全体的に十分確保されているとは言えず、今後全学的取り組みの中で整備していく必要がある。
第3節 各種生活支援
7.3.1 各種相談・助言体制
各学年ごとに学生アドバイザーが各学科に配置され、問題をかかえる学生および保護者への相談や助言、指導にあたっている。学
生アドバイザーは、履修に困難があると思われる学生へは、教務課との緊密な協力関係をもちつつ、きめ細かな助言、履修支援を
行い、また、経済的な問題を抱える学生には、学生課と連携しつつ、授業料減免や奨学金の獲得のための助言を行っている。さら
に留学生に対してはチューター制度が設けられ、留学生の求めに応じて大学院生が、生活上の悩みなどについて相談や助言が行
われている。また、全教員がオフィスアワーの設定を行っており、通常の質問等への対応以外に、学生の相談や助言の求めに応じ
る態勢もとられている。
【分析結果とその根拠理由】
学生アドバイザー制度、チューター制度、オフィスアワー制度などが作られ、それらのもと、必要な場合には学生課や教務課と連
携しながら、学生の生活上の相談や助言を行える体制が整備されていると判断される。
7.3 2 留学生等への生活支援
関係する留学生には、入学時に特別ガイダンスを実施するとともに、『学生生活の手引き』(英語版)を配布するなど、学内での各
種手続き、日常生活、および緊急時に関する情報を積極的に提供している。また、学務課学生支援グループは、留学生に対して
20種類以上の奨学金を紹介し、応募へのサポートに努め、奨学金給付率の向上につとめている。このほか、留学生にはそれぞれ
日本での生活や日本語での教育に慣れるための支援および種々の相談に乗れるように、大学院生をチューターに採用する制度を
設けており、工学部では20名を越えるチューターを採用し、授業や日常生活上の問題の解決支援、さらに日本語会話能力向上の
ためのサポートが行われている。工学部では上記支援以外にも全学レベルで展開されている生活支援や学習支援を積極的に推
進し、また、博士前期課程の授業科目の約25%を英語で行うようにしている。これらの支援により留学生の学習効率ならびに学習意
欲の向上が図れており、優秀な成績の卒業生を多数輩出している。
さらに学内には留学生談話室が常設され、それにより留学生間の交流を進めており、関係学生間の情報交換と各種サポートの徹
底が進められている。工学部では留学生相互および留学生と教職員との交流を目的として、地域の国際交流クラブ等の積極的な
支援のもと独自に留学生交流会を毎年行い、親睦を深めるとともに生活上の要望等を把握するよう努めている。 さらに、アルバイト
を希望する留学生の資格外活動の許可申請代行も行っており、加えて本学には「大阪府立大学留学生後援会」があり、奨学金(月
93
2万円)の給付・日本語弁論大会開催等非常に多彩な支援活動がなされていることも付記しておきたい。
【分析結果とその根拠理由】
留学生等に対しては、特別ガイダンスの実施、『学生生活の手引き』(英語版)の配布、奨学金の紹介、チューター制度、大阪府
立大学留学生後援会などを通じてきめの細かい支援が積極艇になされている。
第4節 学生支援等における評価
7.4.1 学生支援等における優れた点及び改善を要する点
【優れた点】
学生の履修上および修学上の支援は、学生アドバイザー、チューターおよび分野主任等が担当しきめ細かく行っている。特に、近
年ではGPA(Grade Point Average)に基づいた指導が主流となっている。障がいを持つ学生に対しては、ノートテイカなどの支援を行
うとともに、全学のバリアフリー化を行っており、十分な支援を行っている。学生に対する経済的な支援としては、授業料の免除、奨
学金およびTA制度などが整備されており、適切に機能している。また、大学院博士後期課程の学生については、大学より授業料相
当の奨学金が支給されており、適切な支援が行われている。
【改善を要する点】
チューター制度による学習支援や日常生活および日本語能力向上のための支援、さらに大学院での英語授業の導入は高く評価
できる。反面、英文のシラバスの整備、留学生宿舎の充実などについてはさらに改善する必要がある。
7.4.2 学生支援等における自己評価
<履修指導、学習支援>
授業ガイダンスに関しては、新入生を対象に4月初めに学部全体と学科ごとのオリエンテーションを開催し、各学科ごとに履修フ
ローの説明、単位認定基準等の詳細な履修指導、学習指導の他、講義科目のオリエンテーション、安全教育、学生アドバイザーお
よびチューター等の紹介などが行なわれ、スムーズに学習が開始できるように工夫を施している。2年次以降の学部生、及び大学院
生についても、同資料に示すような学科あるいは専攻/分野オリエンテーションが行われ、学科及び分野の理念や教育目標を理
解させ、学習の動機付けを再認識させている。
また、各学年ごとに学生アドバイザーが各学科に配置され、問題をかかえる学生および保護者への相談や助言、指導にあたって
来た。学生アドバイザーは、履修に困難があると思われる学生へは、教務課との緊密な協力関係をもちつつ、きめ細かな助言、履
修支援を行い、また、経済的な問題を抱える学生には、学生課と連携しつつ、授業料減免や奨学金の獲得のための助言を行って
いる。
さらに留学生に対してはチューター制度が設けられ、留学生の求めに応じて大学院生が、生活上の悩みなどについて相談や助
言が行われている。また、全教員がオフィスアワーの設定を行っており、通常の質問等への対応以外に、学生の相談や助言の求め
に応じる態勢も確立している。
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