PDF(834KB) - 島根大学 教育開発センター

& E V D BUJ
P
O BM
3
FTF
BS
D
2-3
他部局との共催企画
1.平成 21 年度 新任教員研修
(人事労務課と共催)
2.高大接続フォーラム
(入試センターと共催)
(法文学部と共催)
I
BO
BS
D
3.公開教育シンポジウム
F
%
E
POB
M3
(総合理工・生物資源科学部と共催)
& E V D BUJ
FTF
4.JABEE 関連科目担当教員交流会
QN
P
M
F
W
FOU
I
BO
E%
FWF
MP Q N
ዎዉዏዊઁૡዪߣߩ౒௅ડ↹
山田剛史(教育開発センター)
教育開発センターでは,単独企画の実施はもちろん,学内の様々な組織との協働を推進する観点か
ら共催企画も随時行っている。こうした形での企画は,各部局の文脈固有性を踏まえて形にしていく
ことが出来るので,様々な形で活動を展開していきたい。ここでは,主に 4 つの共催企画について簡
単に報告を行う。
���� �� �� ������ዄੱ੐ഭോ‫౒ߣކ‬௅ዅ
国立大学法人化,認証・法人評価,各種 GP 事業,FD 義務化と,大学における「教育」の在り方
が強く問われている。そうした中,大学初任者として着任するものの多くは,教育に関する情勢や訓
練を聞いたり受けたりしてきておらず,実際の授業で戸惑うことが多い。教育者という自覚を出来る
だけ早い段階で持つという意味でも,初任者に対する研修は重要な意味を持っている。しかし,現存
する新任教員研修会は,大学全体のシステムについて把握することを可能にするものの,上述したよ
うな高等教育に関する情勢といったマクロな情報や授業をどのように作るかといった具体的なミクロ
の情報の理解・把握を可能にするようなものにはなっていない。
多くの大学で新任教員に対する研修会は重視され見直され,1 泊 2 日の合宿研修から数時間のプロ
グラムまで様々な形態で実施されている。そこで,効率化・負担軽減という面も考慮して,現在,人
事労務課が開催している研修会と,上記のような内容を含む教育開発センター企画の研修会とを合同
の形で実施しくことについて検討・打診し,了承を得て今回共催の形で実施する運びとなった。
----------------------------------------------------【日時】2009 年 5 月 23 日(土) 9:30-16:30
【場所】総合理工学部 3 号館 2 階 多目的ホール
【主催】人事労務課・教育開発センター
【対象】平成 20 年 4 月 2 日以降島根大学に任用された教員(附属学校含む)及び平成 20 年度新任教
員説明会に出席できなかった者
【参加者】53 名
【プログラム】
09:30-09:40 開会及び日程説明
09:40-10:40 島根大学の現状と将来に向けて/ハラスメントの防止について
/山本廣基(島根大学長)
10:50-11:50 島根大学アクションプランについて/木野 明(総合企画室教授)
− 301 −
13:00-14:30 魅力ある授業を創る!-学生の学習成果を高めるために-
/山田剛史(教育開発センター副センター長)
14:40-15:20 職場における安全衛生管理について/施設企画課長
15:20-16:00 就業規則(服務・勤務時間等)について/人事労務課長
-----------------------------------------------------
【終了後アンケート】
教育開発センター報告に対する満足度
来年以降の課題・ニーズを収集するために,
0%
教育開発センター(山田)が担当した箇所に
5%
ついて別にアンケートを実施し,50 名から回
4.満足のいく内容だった
答を得た。教育開発センター報告に対する満
足度(4 段階評定)の平均は 3.22 と比較的高
44%
い値が得られた。
3.ある程度満足のいく内容だっ
た
2.あまり満足のいく内容ではな
かった
51%
また,具体的にどのような内容が参考にな
1.満足のいく内容ではなかった
ったかについて,次の 10 個の選択肢中,複
数回答可で選んでもらった。
ႎ๔ߢขࠅ਄ߍߚౝኈ
જᛯᢙ
5.魅力ある授業の演出方法
27
7.クリッカーの活用方法(実演含む)
25
6.学生を授業に巻き込む方法
23
1.昨今の高等教育をめぐる状況
11
4.コースデザイン・シラバス作成の方法
11
8.授業時間外学習を促す方法
11
2.本学の学生調査の結果
8
9.成績評価の方法
7
10.授業の振り返り方法
6
3.教育開発センターの取り組み
4
− 302 −
このように,参考になったものとして項目
学習成果の達成度
5,7,6 と授業方法の実践的な内容に関する
0%
ものが圧倒的に高かった。ただし,本報告で
8%
16%
力点を置いて,多くのスライドと時間を割い
4.達成できた
た(逆に順位が低いものは相対的に分量が少
3.ある程度達成できた
ない)ことから,必ずしもこれらの結果が全
てというわけではない。
2.あまり達成できなかった
次に,本報告では予め研修の学習成果(達
76%
成目標)を挙げていたわけだが,その達成状
1.達成できなかった
況について聞いた結果が右図の通りである。
最後に,今後取り上げて欲しいテーマや気になっている話題などについて,自由記述で回答しても
らった。
‫ܕ‬ਰౝኈ
Google ドキュメントを使用した出席、提出物の確認提出をしていますが、個人情報の問題から氏名などを書いても
らうことができません。こういった点についてより整備されてくると良いのではないかと思います。
自分がカリキュラム・シラバスデザイン論、評価論を専門にしてりますのでいろいろと楽しく学ばせていただきま
した。ありがとうございました。
"2 回に分けた方が効果的(難しいとは思いますが・・・)
授業改善等については法人化前から居られる年配の先生方に意識していただくことが必要なのではないでしょう
か?
新任に期待いただくのは嬉しいのですが、双方向的(年配層)な努力をお願いしていかなければ燃え尽きます。
授業という言葉に違和感を覚えます。旧態依然とした「講義」が適切でない場合が多々あることは理解できますが、
それでも大学でなされるべきものは、基本的には「講義」に準ずるものであり、「授業」ではないと思います。
授業に対する教員間のコンセンサスの形成
情報源としてのインターネットの活用(Wikipedia など)、情報リテラシーに関して、学習への活用法
教育を主に行っている方の方法論等を聞く機会は滅多にないので非常にためになった
1)e-learning(u-learning)の環境ゆっくり
2)文系の教育に ICT 技術を利用して授業を支援する能力を身につけること
今日の報告は力の入ったご報告で勉強になりましたが、あまりに概論的だったかも知れません。(全く努力されて
いない先生向き?)
ジェンダーフリー教育について
医学部では教員でない医科委員が多く、学生の臨床教育、卒後臨床研修に関わっています。そういう人達への簡単
なアドバイスというか教育改善への取り組みもしていただけたらと思います。
失敗談。学生からみた教員の評価。とても勉強になりました。ありがとうございます。
・社会的マナーを学生に伝える考え方
・将来に役立つ知識として学生がもつニーズ
1.優秀教官による模擬講義(15 分程度) or 具体的な「魅力ある・・・」編
2.FD におけるフィードバック授業の検討
3.教育の評価の向上を目指して
4.教育に関する訓練を受けたことのない教官への教育
クリッカーの存在は初めて知ったので、附属学校園でどのように活用可能か聞いてみたいと感じました。
附属学校の教育開発も行ってほしい。また、大学の方法を応用することもできると思いますので、是非つながりを
持ってほしいと思います。今日の講義は話し方、ツールの使い方などとても参考とさせていただきました。ありが
とうございます。途中、休憩があったので内容の量はちょうどよいと感じた
− 303 −
個々様々な個性豊かな人材を引き出すための方法。まめにアンケート等実践され感心しました!が、よりアンケー
トの信憑性というか正確さを求めるにはどうしたらよいのでしょうか・・・
話し方(スピード)は速いのですが、きちんと聞き取れ、流れるような話し方で心地よかったです。
現場の小学校に照らし合わせた場合を頭に入れながら参考になるものを探りつつ講義を受けましたが、厳しいとい
うのが正直な感想です。今回の研修対象者は様々な方面(幼~)の者がおり、動機付けも難しかったと思います。
・小中と同じような指導法を大学でもされることがわかりました。
・是非幼小中へ授業を見に来て下さると参考になることもあるのではと思いました。
様々な回答を頂き,報告者個人として参考になることも多かった。今回実施して難しかったのは,
幼稚園から小学校,中学校といった附属の先生方と大学の教員,さらには附属病院の助教の先生など
授業を担当しない教員,初任者もいれば年齢層の高い本学の新任教員など多種多様な立場の方がおら
れたことだ。自由記述の中にも関連するコメントが寄せられているが,これだけの対象者全てに同時
に有益な情報を伝えることは限りなく難しい。個人的には,学校種を超えても教育方法など一定共有
できる視点があると考えているが,伝え方の未熟さもあって,個人的な課題であるとともに,研修会
自体の枠組みも考えていかなければいけないと感じた。
�����������ዄ౉‫౒ߣ࡯࠲ࡦ࠮݌‬௅ዅ
大学がユニバーサル段階に突入し,AO や推薦など非学力選抜の増加を含む入試形態の多様化は,
大学進学・入学者の多様化(広狭の学力問題)を生み出している。大学側ではこうした事態への対応
策として,
本センターでも積極的に取り組んでいる初年次教育プログラムや補完教育プログラムなど,
新たな教育プログラムの導入・推進が急がれている。そうした「高校生から大学生へ,ひいては社会
人へ」とスムーズに適応・移行していく上で,とりわけ高校と大学の連携(接続)の在り方が重要な
役割を持ってくる。そうした点から,入試センターを中心として,教育開発センターとしても一部協
力しながら,これまで高大接続の問題に取り組んできている。
ここで報告するものについては,高大接続のとりわけ高校側に視点の中心を置いたもので,入試セ
ンターが主導で実施しており,詳細は『高大接続研究』に掲載されているため,詳細はそちらを参照
頂きたい。具体的な活動としては,
「授業参観と情報交換・意見交換(高校)
」と「高大接続フォーラ
ム」が挙げられる。入試センターによると,本事業の趣旨は「大学進学期前後の高校生の多様な可能
性を伸ばす教育や大学入試の在り方等の諸課題に対して,大学,高校,中学校の教員が協働して解決
の糸口を見いだすための知見を得る」ことであり,ねらいは「高校の授業参観を通して,学習活動に
取り組む高校生の現状をリアルにとらえ,
教育活動の実態に根ざした研究活動推進のきっかけとする」
としている。
【授業参観と情報交換・意見交換】
期日:11 月 12 日(木)14:00 受付 14:20 から授業参観
会場:島根県立松江南高等学校
対象授業:第 6 校時(14:20~15:05)
− 304 −
国語(古典)
:3 年,地歴(日本史 B)
:2 年,数学(数学Ⅰ)
:1 年,理科(化学Ⅰ)
:2 年,理科
(理数物理)
:1 年,理科(生物Ⅰ)2 年,英語(英語Ⅰ)
:1 年,英語(英語Ⅱ)
:2 年
情報交換・意見交換:対象となった授業について 15:50~17:00 の時間に情報交換と意見交換
参加対象:大学,高等学校,中学校の教育関係者
参加者:計 61 名(内訳:県内外の高校から 42 名,大学から 19 名)
【高大接続フォーラム】
期日:12 月 3 日(木)14:30 から
会場:島根大学松江キャンパス大学会館 3 階大集会室
趣旨:島根大学の学内はもとより,広く大学教育・高校教育関係者が集い,大学教育と高校教育を接
続する意義や課題を共有化するとともに,大学教育・高校教育を俯瞰し,それぞれが果たすべき役
割についてともに考える機会とする。
内容:
研究報告「島根大学個別試験問題解答状況から考える学力問題」
/田中 均(島根大学入試センター副センター長)
実践報告「高校・大学の授業参観を通じて」
1.国語(古典/3 年生)/新宮成浩(島根県立松江南高校)
2.数学(数学Ⅰ/1 年生×2 クラス)/佐藤 誠(島根県立松江北高校)
3.英語(英語Ⅰ・Ⅱ/1 年生・2 年生)/廣瀬浩三(島根大学外国語教育センター)
4.理科(化学Ⅰ・生物/2 年生,物理/1 年生)/森 朋子(島根大学教育開発センター)
5.地歴(日本史 B/2 年生)・・・山田剛史/島根大学教育開発センター
特別報告「学習態度・学習経験と学習成果―高大接続を考えるひとつの視点―」
/山田剛史(島根大学教育開発センター副センター長)
参加対象:大学,高等学校,中学校の教育関係者
参加者:計 53 名(内訳:高校関係者 33 名,大学関係者 20 名)
授業参観と情報交換・意見交換
高大接続フォーラム
− 305 −
������������ዄᴺᢥቇૡߣ౒௅ዅ
本シンポジウムは,中央教育審議会答申「学士課程の教育の構築に向けて」を承けて,人文社会科
学系学部における学士課程教育構築の現状と課題に関する理解を深め,人文社会科学系学部における
今後の教育改善に資することを目的として,法文学部が主体となって教育開発センター教員と協議し
ながら企画したものである。
「人文社会科学系学部における学士課程教育構築の現状と課題」と題したシンポジウムの模様(洋
裁)は,平成 22 年 3 月に同名の実施報告書(全 101 頁)として刊行されており,詳細はそちらを参
照されたい。以下,本学ホームページに掲載された開催報告を転載(一部)しておく。
“第 1 部講演では,最初に,日本学術会議「大学教育の分野別質保証のあり方検討委員会 質保証枠
組み検討分科会」幹事で日本大学文理学部教授の広田照幸先生に基調講演「分野別質保証に関する日
本学術会議からの提案」をしていただきました。広田先生は高等教育政策の変遷に関連づけて「分野
別質保証」が提起された背景や審議経過に触れ,学術会議が分野別質保証の枠組みとして「分野別参
照基準」
(○○学を学ぶ意義を明確化したもの)を策定することにしたこと及びその理由を明らかにし
ました。また,これから約 3 年をかけて約 30 分野の分野別参照基準を策定する予定であるとも指摘
されました。
次いで,信州大学人文学部長の渡邊秀夫先生が「信州大学人文学部『学士課程』改革のあゆみ」
,高
知大学人文学部前副学部長の村端五郎先生が「SOULS(オンライン学習支援システム)を活用した
主体的な学習を促す教育実践の試み」
,島根大学法文学部副学部長の居石正和先生が「島根大学法文学
部の教育改善と今後の課題」と題して各学部の事例報告を行いました。渡邊先生は教育改善の要とし
ての学部の運営組織や入試を中心に,村端先生は単位の実質化を図るために立ち上げた学生の自主学
習支援システム SOULS の活用例と効果を中心に,居石先生は最近の教育改善に関する取り組みの包
括的な概要を中心に,各学部の取り組みと課題について報告されました。
第 2 部ではパネルディスカッションが行われ,大学における教育評価のあり方,大学と社会との関
係,大学が社会に対して積極的に働きかける必要性等を中心に議論を深めました。
こうした講演とパネルディスカッションを通じて,今日の教育を中心とした大学改革や教育改善の
試みの実態を知ると同時に課題や問題点の一端も明らかになりました。
”
http://www.shimane-u.ac.jp/index.php?option=com_content&task=view&id=1812&Itemid=90
----------------------------------------------------【日時】2010 年 2 月 10 日(水)13:30-17:00
【場所】島根大学松江キャンパス 大学会館 3 階 大集会室
【主催】島根大学法文学部,島根大学教育開発センター
【対象】学内外教職員
【参加者】60 名(学内 53 名,学外 7 名)
【プログラム】
13:30-13:35 開会挨拶/田坂郁夫(島根大学法文学部長)
− 306 −
13:35-13:45 「人文社会科学系学部における教育改善に関するアンケート」の概要報告
/加藤克夫(島根大学法文学部副学部長)
第 1 部:講演 13:45~15:50
Ⅰ:基調講演 「分野別質保証に関する日本学術会議からの提案」/広田照幸(学術会議「大学教
育の分野別質保証のあり方検討委員会 質保証枠組み検討分科会」幹事,日本大学文理学部教授)
Ⅱ:事例報告
①「信州大学人文学部「学士課程」改革のあゆみ」
/渡邊秀夫(信州大学人文学部長)
②「SOULS (オンライン学習支援システム) を活用した主体的な学習を促す教育実践の試み」
/村端五郎(高知大学人文学部前副学部長)
③「島根大学法文学部の教育改善と今後の課題」
/居石正和(島根大学法文学部副学部長)
第 2 部:パネルディスカッション 16:05~16:55
<司会・コーディネーター/山田剛史(教育開発センター)>
閉会挨拶/三宅孝之(島根大学教育・学生担当副学長・島根大学教育開発センター長)
-----------------------------------------------------
������� �����������ዄ
วℂᎿ࡮↢‛ࢇḮ⑼ቇૡߣ౒௅ዅ
吉田和信(総合理工学部/教育開発センター兼任教員)
【日時】平成 22 年 3 月 2 日(火) 13:00-15:20
【場所】総合理工学部 3 号館 2 階 多目的ホール
【主催】教育開発センター
【出席者】雨森聡(教育開発 C)
,飯塚登世一(外国語教育 C)
,家島明彦(教育開発 C)
,上原徹(総
理・材プロ)
,三宅孝之(教育・学生担当副学長,教育開発 C)
,坂本智(総理・材プロ)
,佐藤守之
(総理・物質)
,瀬戸道生(総理・数理)
,武田育郎(生資・地域)
,田中秀和(総理・物質)
,都築
卓有規(総理・電子)
,西垣内寛(総理・物質)
,長谷崎和洋(総理・物質)
,半田真(総理・物質)
,
平川正人(総理・情報)
,廣瀬浩三(外国語教育 C)
,廣光一郎(総理・物質)
,増本清(総理・地球)
,
森朋子(教育開発 C)
,谷野章(生資・教育開発 C 兼任)
,山田剛史(教育開発 C)
,山田泰寛(総
理・情報)
,横田修一郎(総理・地球)
,吉田和信(総理・電子,教育開発 C 兼任)
(50 音順,計 24 名)
0.開会の挨拶(教育開発センター兼任教員:吉田教授)
開会の挨拶があり,配布資料(平成 21 年度 JABEE 関連科目担当教員交流会)に従い,交流会の
趣旨,流れ,JABEE 認定基準の主な変更点について説明があった.
− 307 −
1.教育開発センター長挨拶(教育開発センター長:三宅教育・学生担当副学長)
第三者評価を受ける形で教育の質を保証することにいち早く取り組んだ JABEE プログラムの実績
について説明された.外部評価を受けることは世界的なスタンダードであり,島根大学としても教育
開発センターを中心にサポートしていくとの説明があった.
2.JABEE 認定基準についての説明(教育開発センター兼任教員:吉田教授)
配布資料(平成 21 年度 JABEE 関連科目担当教員交流会)に従って,
「用語」
,
「認定基準(2009
年度版)
」
,
「学習・教育目標の設定」
,
「認定基準(教養教育にも関わる部分)の詳細」
,
「本学の認定プ
ログラム」
,
「学習保証時間について」
,
「授業資料について」
,
「認定基準(2010 年度適用版)の主な改
定点」
,
「JABEE におけるエンジニアリング・デザイン教育への対応基本方針」の項目に関して重点
的に説明があった.学習保証時間については,特に 2009 年度に適用された認定基準について説明が
あった.また本学における休講,補講の取り扱いに関する注意点について説明があった.
3.各技術者教育プログラムの説明および平成 21 年度 JABEE 審査結果報告
3.1 総合理工学部 物質科学科 物理分野(廣光教授)
配布資料(総合理工学部物質科学科物理系コース(物理・応用物理関連分野)JABEE 中間審査(書
類審査)一次審査結果)に従って,一次審査結果の説明があった.少人数教育を中心にカリキュラム
が設定されていること,マニュアルやシートを利用して学生の理解度を高めていること,情報を教員
間で共有していること,教育の点検や改善の成果が上がっていること,シラバスが公開されているこ
と,などが評価された一方,問題点・指摘事項としては,各科目の位置づけ,成果の確認,各種委員
会での検討内容や成果の明示,学生の参加などが挙げられた.審査項目毎の判定の詳細並びに中間審
査結果への対応について説明があった.
3.2 総合理工学部 物質科学科 化学分野(西垣内教授)
配布資料(平成 21 年度 JABEE 関連科目担当教員交流会 総合理工学部物質科学科化学分野)に従
って以下の説明があった.2004 年度より機能材料化学コース(JABEE コース),基礎化学コース(非
JABEE コース)の 2 コースがあること,機能材料化学コースの学習・教育目標,履修の流れ,組織
体制,2004 年以降これまでの経過,授業改善関連活動の紹介があった.さらに,学習・教育目標と達
成度評価の表,および学生に配布した学習・教育目標カードが提示された.続いて,JABEE 中間審
査(化学および化学関連分野「応用化学コース」)の結果について,初回審査(2007)での問題点の
改善成果について項目毎に説明があった.
3.3 総合理工学部 地球資源環境学科(増本准教授)
配布資料(地球資源環境学科のプログラム)に従って,地球資源環境学科の「学習・教育目標」な
らびに対応する主要科目群,2008 年度継続審査結果の要約および指摘事項(教員および技術職員不足
と科目過多,学科外との連携,財源,授業アンケートの低い回収率,少ない FD 参加者,答案返却)
について説明があった.これを受けて実施した 2009 年度のプログラム改善の取り組みについて,1)
入試形態と成績の関係,入試成績の経年変化および専門基礎科目の成績,の現況調査,2)低学力学
生の存在,補習不能なカリキュラム編成,科目過多,教員異動による減員など課題の明確化,3)2)
への対策としてカリキュラムの再編,メンター制度の検討,卒論担当人数の公平化,入試のあり方が
− 308 −
検討されていること,について説明があった.
3.4 総合理工学部 地球資源環境学科(横田教授)
配布資料(JABEE 審査と認定に関する現状)に従って,JABEE 認定によるメリット,JABEE 審
査におけるエンジニアリング・デザイン教育,ワシントン・アコードとソウル・アコード,JABEE
審査と認証評価,2010 年度からの JABEE の設定基準の変更について説明があった.
3.5 総合理工学部 数理・情報システム学科・情報分野(山田助教)
配布資料(平成 21 年度 JABEE 審査結果報告)に従って,審査への取り組みおよびプログラムの
優れているとされた点(予算確保,科目の達成目標公開,卒業研究の指導,利便性の高いシラバスと
学生カルテ,チューター制度,メンター制度,TA 制度,教員評価方法,財源確保の努力)について
説明があった.続いて,基準 1 学習・教育目標の設定と公開に関する指摘(抽象的な学習・教育目標
の文言,地球的視点の教育,学習・教育目標に関する学生の理解),基準 3 教育手段に関する指摘
(JABEE プログラムからの移籍ルールについての具体的な手続き方法や許可条件,コース選択のガ
イダンス指導,表 3 の評価基準,シラバスへの学習・教育目標との関連明示,シラバスの内容に踏み
込んだ教員間の議論)
,基準 4 教育環境に関する指摘(学生からの改善要望)
,基準 5 学習・教育目標
の達成に関する指摘
(表 3 における低い評価基準)
,
基準 6 教育改善に関する指摘
(議論の記録,PDCA,
JABEE 委員会,JABEE 関連科目担当者交流会)の説明があり,最後に審査後の取り組みが報告され
た.
3.6 総合理工学部 電子制御システム工学科(吉田教授)
配布資料(電子制御システム工学科)に従って,H21 年度の FD 活動(授業スキルアップのための
検討会,専門科目授業内容検討会,H20 年度学科教育表彰,学科授業公開,授業改善勧告)
,JABEE
関連業務のスリム化(授業資料,授業運営,外部アンケート,組織・審査)について説明があった.
また,補足資料により電子制御システム学科の学習・教育目標および評価基準,学習・教育目標の評
価対照表,H21 年度の学科 FD 活動,島根大学総合理工学部電子制御システム工学科教育賞要項,平
成 20 年度後期以降の授業改善のための施策,平成 20 年度企業アンケート実施報告書,平成 20 年度
卒業生アンケート実施報告書,H20 年度授業満足度調査結果(電子制御システム工学科・専攻)の詳
細が示された.
3.7 総合理工学部 材料プロセス工学科(坂本准教授)
配布資料(材料プロセス工学コース(JABEE コース)
)に従って,学科内 3 コースのうち材料プロ
セス工学コース(平成 17 年度入学生より 1 学年 10 名程度)が JABEE 対象であり申請分野は「材料
およびその関連分野」であること,学習教育目標(大項目)
,指摘された主な改善項目(学習・教育目
標の再設定,選択科目を限定し学科内規として制定,面接基準の明文化と開示,シラバス中にカリキ
ュラムとの対応関係記述,達成度の確認,教員の活動システム,アンケート)
,学習教育目標(各種構
造物および機械を設計するための基礎知識と応用能力養成,技術者として良識のある行動の基礎とな
る規範の習得,組織的に活動し問題解決へ導くマネージメント能力の養成,コミュニケーション能力
の養成)
,平成 21 年度の改善点,平成 22 年度以降の行動予定について説明があった.
− 309 −
3.8 生物資源科学部 地域開発科学科(武田教授)
配布資料(教育プログラムの概要~主に教養教育との関連~)に従って学習・教育目標およびその
評価方法が示され,以下の説明があった.
「(A)ライフ・環境」,
「(B)倫理・人文教養」
,
「(F)コミュニ
ケーション能力」に関する具体的な評価基準について紹介がなされた.また教育コース決定までのプ
ロセス,最近の主な FD 活動(推薦入学合格者への入学前教育,入学後の補習,論理的な文章作成と
ディベート)について紹介された.最後に現在の課題(十分な自己学習時間を確保するための取組み,
エンジニアリング・デザインの強化)について紹介された.
4.その他
特になし.
5.質疑応答
Q: 情報分野で実施した企業アンケートは何社から回答を得たか?
A: およそ 15 社である.
Q: 地域開発科学科で実施しているディベートは何コマか?
A: 1 コマである.
Q: JABEE のメリットについて説明があったが,企業の評判はどうか?
A: 土木や地質分野では JABEE はよく知られているようだが,まだまだ浸透が十分ではない業界
もある.JABEE 卒業生の多方面での活躍が期待される.
Q: 外国語教育では JABEE 選択の学生とそれ以外の学生が混在している.何名程度の JABEE 選
択生がいると考えればよいか?また,JABEE コース,非 JABEE コースで成績の差はあるか?
A: 210 名程度である.コースが混在する学科・分野では,概ね,JABEE コースを選択する学生の
方が成績が良いという傾向がある.
Q: JABEE に関する学部の相談対応窓口はどこか?
A: 教務委員会である.
以上
− 310 −