塑性設計法

授 業 科 目 名
必修・選択
単位
学期
対象学年
塑性設計法
A 選択
2
後期
3
担当教員名
江藤啓二・菊池健児
内線 7929
[email protected]
授業科目の英文名: Plastic Design of Building Structures
【授業のねらい】
地震国である我が国の建築構造設計法は,大地震時の振動エネルギーを塑性変形エネルギーで吸収することを基本
思想としている。このため,この講義では塑性設計に必要な材料・部材の塑性挙動を理解し,大地震時における建築
構造物の安全性確保のための考え方と設計法を学ぶ。
【到達目標】
1.大地震に対する建築構造物の構造設計法について理解する。
2.材料・部材の弾性および非弾性挙動について理解する。
3.仮想仕事法やモーメント分配法の解析手法を理解し,計算方法を習得する。
4.骨組の崩壊荷重や崩壊機構の計算方法を習得する。
【授業計画及び授業方法】
1.序(講義の概要と位置付け)
2.我が国における建築物の構造設計法
3. 鉄筋およびコンクリートの弾性・非弾性挙動
4. 許容応力度設計法とその限界
5. 鉄骨造梁の塑性曲げ
6. 鉄筋コンクリート造梁,柱の終局強度
7. 塑性ヒンジとメカニズム(崩壊機構)
8. ラーメンの崩壊と保有水平耐力
9. 骨組の塑性解析法(1) 仮想仕事法と上界定理
10. 骨組の塑性解析法(2) 仮想仕事法
11. 骨組の塑性解析法(3) モーメント分配法と下界定理
12. 骨組の塑性解析法(4) 節点振り分け法
13. 骨組の塑性解析法(4) 層モーメント分配法
14. 骨組の塑性解析法(4) 静的漸増載荷解析法
●JABEE 関連情報
1)JABEE 学習・教育目標との対応
D, E(3)
2)他の授業科目との関連
○先修科目
構造力学Ⅰ,同Ⅱ,構造解析,鉄筋
コンクリート構造,建築耐震システ
ム
○並修科目
建築構造設計Ⅱ,鉄骨構造
○後修科目
※ JABEE 関連情報に注意すること。
また,学習・教育目標及び他の関
連授業科目を理解しておくこと。
【時間外学習】
講義資料や参考書を用いて必ず復習をすること。
【成績評価方法】
期末試験 60%,レポート 40%
【受講に当たっての留意事項】
適宜課題レポートを出題するので,締切を厳守して提出すること。
JABEE 学習・教育目標及び他の関連授業科目を十分に理解しておくこと。
【教科書】
教科書は使用せず適宜講義資料を配布する。
【参考書】
「鋼構造塑性設計指針」日本建築学会
「骨組の塑性解析」田中尚著,コロナ社
【備考】
授業中および時間外の積極的な質問を期待する。