JABEE-日工教共催「国際的に通用する技術者教育ワークショップシリーズ 第6回」 テーマ:学習・教育到達目標の総合的な達成度評価 研修テーマの趣旨 教育プログラムの目的は、修了生に確実に身に付けさせるべき知識・能力として設定した学習・ 教育到達目標を、全ての修了生に修得させることにあります。教育の質保証には、プログラムが設 定した学習・教育到達目標の知識・能力を、プログラム修了時点で履修生全員が身に付けているこ とを確認するための総合的評価が必須です。 適切な学習・教育到達目標の設定とその達成度の総合的評価は、JABEE の認定審査において最 も重視している内容であり、また各教育プログラムにとってその実施に苦労されておられる内容で もあります。実際にも、下記のような問題点が散見されています。 (学習・教育到達目標の問題)学位授与条件として科目群ごとの所要単位と合計 124 単位以上と いった単位取得要件のみ示されている場合や、学習・教育到達目標の内容が具体的でなく水準 があいまいな場合には、適切な総合的評価に支障がある。 (カリキュラム設計上の問題)学習・教育到達目標を達成するためのカリキュラムマップが示され てはいるが、各科目の教育内容によって学習・教育到達目標が過不足なく達成できるかどうかは っきりしない。 (シラバス内容の問題)シラバスには、学習・教育到達目標に対して各科目に割り当てられた目 標、そのための教育内容、割り当てられた目標に対する評価方法と評価基準が示されているべ きであるが、それらが満たされていないケースがある。 (総合的達成度評価法の問題)学習・教育到達目標を達成するためのカリキュラムマップにおい て、所定の科目が全て合格であれば総合的に目標を達成していると単純に評価していたり、複 数の学習・教育到達目標を担っている科目の成績評価(目標達成度)を目標毎に重み付けして集 計することで総合的評価としていたり、学習・教育到達目標の内容に応じた適切な評価がなされ ていない。 このように、学習・教育到達目標の総合的な達成度評価を適切に実施するには、学習・教育到達目 標の設定、カリキュラム設計、科目の目標・教育内容・成績評価、総合的評価方法の全てが関わっ てきます。そのため、総合的な達成度評価は単に評価方法だけの問題ではありません。 本研修の内容 以上述べたように、プログラムの学習・教育到達目標の総合的達成度評価は、教育の質保証にとっ て必須でありながら、現状では適切な評価が十分行きわたっているとは言えません。前述のよう に、総合的達成度評価は評価方法だけの問題ではなく、適切な学習・教育到達目標の設定、各目標で 示される知識・能力の育成法、各種の目標(特に汎用的能力)の達成度評価法、などが全体として整 合しており、システム的に運用されることが必要です。 そこで本研修では、総合的達成度評価についての解説、先進事例を学んだのちに、現実のいくつ かの学習・教育到達目標に即して、これを育成するカリキュラムの設計、各科目の評価、および各学 習・教育到達目標の達成度を総合的に評価する方法、について考えていただくワークショップを開催 致します。 各大学で教育改善に努力されておられる方々の、積極的なご参加をお待ち申し上げております。 開催日時:2015 年 12 月 5 日(土)10:00~17:00 会 場:芝浦工業大学 豊洲キャンパス 教室棟 407 教室 (アクセス)http://www.shibaura-it.ac.jp/access/toyosu.html プログラム:別紙1 主 催:(公社)日本工学教育協会、 (一社)日本技術者教育認定機構(JABEE) (共催) 後 援:文部科学省、経済産業省(予定) 募集人員:90 名(先着順受付) 申込方法:日工教 Web サイトに掲載の申込書にご記入の上、日工教事務局(担当:築野俊雄 [email protected])宛メール添付にてお送りください。 申込期限:2015 年 11 月 27 日(金) (定員に達した場合、期限前でも締切る場合があります) 参 加 費:2 万円(教材資料・昼食込み) ただし、下記のいずれかに該当する方は1万 5 千円 ・JABEE 認定継続中のプログラムからの出席者 ・JABEE 正会員である学協会(注)の個人正会員 (注)http://www.jabee.org/outline/member/ の社員名簿にある学協会 ・日工教の個人正会員 支払方法:事前振り込み 又は 当日現金支払い 【振込先】 三井住友銀行三田通支店 普通預金口座 口座番号:8334349 シャ 二 ホ ン コウガクキョウイクキョウカイ ジ ャ ビ ー グチ 口座名義:社 )日本 工 学 教 育 協 会 JABEE 口 ※できるだけ事前振り込みをご利用願います。(振り込み明細を支払いエビデンスと してご使用ください。日工教からの領収書発行は致しかねます。 ) 継続教育ポイント:教育士(工学・技術)の方には参加 5 ポイント+出席1ポイント/h(全日出席の 場合 12 ポイント)が付与されます。 連 絡 先:日工教事務局(担当:築野俊雄 [email protected];03-5442-1021) JABEE 事務局([email protected];03-5439-5031) ご 参 考:本 WS シリーズ第 1 回~第 5 回の概要を下記(JABEE Web サイト)に掲載中です。 http://www.jabee.org/activity/symposium/ 以上 別紙1 JABEE-日工教共催「国際的に通用する技術者教育ワークショップシリーズ 第6回」 テーマ:学習・教育到達目標の総合的な達成度評価 【プログラム】 9:30 受付開始 10:00 主催者挨拶 10:05 解説「学習・教育到達目標達成度の総合的評価法」 三木哲也(電気通信大学) 11:00 解説「総合的評価を活用した教育の質保証法」 工藤一彦(東京電機大学) 11:30 総合的評価の実施例(1) (未定) 11:50 昼食 12:30 総合的評価の実施例(2) (未定) 12:50 グループワーク実施法 市坪 誠(長岡技術科学大学) 13:05 グループワーク(課題遂行:与えられた複数の学習・教育到達目標を育成するための複 指定座席に着席 数の科目の設定、各科目の要点(科目の目標とその評価法・評価基準)、プログラムの 学習・教育到達目標の総合的評価法) 15:00 コーヒーブレイク(適宜 )、発表資料まとめ 15:30 発表、質疑(4グループ程度) 16:30 総括・講評、質疑応答 17:00 終了 注: ※ 開始、終了時間以外の途中の時間は多少前後する可能性があります。 ※ 都合により時間が一部変更になることがありますので予めご了承ください。 ※ プロジェクターで発表いただく予定ですので、パソコンを持参して頂ければ幸甚です。 以上
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