HPV検診を男性に対しても実施すること及び 関係機関への意見書の

陳情
第129号
受付
平成27年10月
付託
平成27年
月
1日
日
HPV検診を男性に対しても実施すること及び
関係機関への意見書の提出を求める陳情
・陳情趣旨
取手市では子宮頸がん・乳がんは女性特有のがんと捉らえ、早期発見のため検診を奨励
されておりますが子宮頸がんは日本国内で近年約1万人が年間新たに診断されている現
状を最近知ることとなった。厚生労働省は子宮頸がんワクチンの定期接種化で小学6年生
から高校 1 年生までのすべての女子を対象に積極的に接種を勧めていたが接種後健康被
害を訴える女性が相次いでいることから現在は積極的勧奨を中止している。子宮頸がんワ
クチンはHPVワクチンといって、性交渉で感染するヒトパピローマウイルス(HPV)
による子宮頸部にがんの発症を防ぐことを狙いにしている。又、HPVは男性にとりつく
ことによって、咽頭がん・陰茎がん・肛門がんの原因になることも伝えられている。HP
Vには良性のいぼを発症させる6型や 11 型と悪性腫瘍発症に関わる 16 型と 18 型があり、
数年前より未成年女子に実施されていた子宮頸がんワクチン接種は 16 型と 18 型に対する
抗体を含むワクチンで取手市でも今はそのワクチン接種は積極的勧奨を中止されている。
取手市における子宮頸がんワクチンを接種した女子は平成 22 年度より平成 27 年8月まで
に(任意・定期合せ)1962 名であり、接種後、健康被害を訴える女子は報告されていな
いのが現状であり幸いなことであります。厚生労働省は副作用の疑いとして追跡調査の結
果を発表し、186 人が回復していないとしている。この 186 人は追跡できた女子のうち約
1割が接種前の健康を取り戻せていないことで専門医は回復していない事実は大変重い
ことであるとしている。又、接種者約 338 万人全員の追跡調査をされていない現状から安
心を与える接種にはならない。
現在、性感染症に罹患している年令は男女を問わず未成年者が一番高く、年令が高くな
る程、少なくなると云う低年令化が進んでいることなどを考えると通常、性交渉は男性の
陰茎を女性の陰部に挿入することで結果としてヒトパピローマウイルス(HPV)により
女性の子宮頸部にがんの発症をさせる大きな原因の1つであって、子宮頸がんの発症率約
90%であることを医学者は伝えている。日本の検診率は欧米に比べてもずっと低いところ、
検診率の向上こそが患者の早期発見と治療そして救命の手段と考えるも今の検診は女性
にのみ負担を強いる方法で女性が感ずる負担は計り知れないものがあるところから検診
率の低さに表れていることも現実である。がん化や悪性化について、正常な細胞では 46
本ある染色体の数ががん細胞では異状で要因は謎であったがたんぱく質などによって作
られる複合体の研究の結果、細胞が分裂するときに染色体の中央部に複合体ができ、染色
体が二つの娘細胞に均等に分かれるために必要な働きをしている。がん細胞を調べると、
この複合体の働きが異状になっていることを最近の研究結果として東大研究グループが
発表している。
HPV感染の一方の当事者である男性に対する検診は実施されていない現状からHP
Vウイルスが発生するメカニズムについては専門家も研究者も解明に至っていない現在、
人の痛みが社会に共有されれば男女共“わがこと”として考えられないか。そこで原因が
男性に起因すると捉え、HPV検診を男性に摘要し、女性が子宮頸がんを発症する不幸を
少なくなる方法として一考されることを要請し陳情とする。
・陳情事項
1.HPV検診を子宮頸がんと同様、男性に対しても実施することを要請する。
2.HPV検診を男性に対しても実施するよう取手市議会として、関係機関への意見書の
提出をすること。
以上、諸法令を基に陳情すると共に個人情報について、公開することを可とする。
参考資料
1.子宮頸がん資料
1部
平成27年10月1日
陳情者
住所 取手市米ノ井 126-38
氏名
取手市議会議長
佐藤
隆治
殿
坂巻
弘始