＊グローバル投資環境 No.943＊ご参考資料髙木証券投資情報部緩和色を強める中国人民銀行の金融政策 2015年3月31日作成中国の中央銀行である中国人民銀行は、昨年 11月21日に2年4ヶ月ぶりの利下げを実施、今年に入ってからも2月4日に預金準備率を引き下げたほか、2月28日には政策金利を再度引き下げるなど段階的な金融緩和を実施してきたが、人民銀行の周総裁は3月30日のカンファレンスにおいて、さらなる緩和の可能性を示唆した。《中国人民銀行による一連の景気刺激策》 1年物貸出金利を6.0％から5.6％に 11月21日引き下げ預金準備率を20.0％から19.5％に 2月4日引き下げ 1年物貸出金利を5.6％から5.35％ 2月28日に引き下げ消費者が2軒目の住宅を取得する 3月30日ための借入を行う際の最低頭金比率を40％に引き下げまた、人民銀行は上述の金利政策とは別に、「消費者が生活水準を向上させるために2軒目の住宅を取得するための借入をする際に求められる頭金の最低比率を40％に引き下げる」ことを、総裁のカンファレンスが行われたのと同じ30日に発表した。この融資規制の緩和の背景について人民銀行は、「不動産市場の健全な発展を促すため」と説明している。 3月5日から開かれた全人代では、高い経済成長が当たり前ではない「新常態（new Normal）が強調され、2015年の政府の成長目標は7％に設定されたが、先に述べたような一連のアクションは、成長目標を達成するために必要な手段をとるという人民銀行の意思を示していると思われる。人民銀行による景気刺激的な金融政策は中国の株式市場に大きなインパクトを与えており、上海総合指数は最初の利下げの前日から3 月30日までの間に54.4％上昇しているが、現時点での予想PERは過去10年の平均と同水準の 15.11倍に達しており、さらなる上昇のためには企業収益の裏付けが必要になって来よう。一方、香港H株指数の同期間の上昇率は18.6％で上海総合指数に比べて小幅であり、予想PER も過去10年の平均を下回る8.56倍にとどまっており、依然割安な水準にあると思われる。（文責：勇崎聡）（データ出所：中国人民銀行及びBloombergより髙木証券作成）当資料は投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資の最終決定はご自身でなさるようお願いいたします。当資料は信頼できると思われる各種データに基づいて作成されていますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。株式への投資は、価格の変動や発行者の信用状況の悪化等により投資元本を割り込むおそれがあります。信用取引、先物・オプション取引をご利用いただく場合は、所定の委託保証金または委託証拠金をいただきます。また、信用取引ではその損失額が差し入れた委託保証金の額を上回るおそれがあります。国内株式取引の委託手数料は、約定代金に対して最大（税込）1.19664%【2,700 円に満たない場合は2,700円（現物取引買付および信用取引売買）】になります。株式を募集等により取得する場合には、購入対価のみをお支払いいただきます。外国株式を委託取引により購入する場合は、所定の委託手数料をいただきます。外国株式の委託手数料は国や市場により異なります。外国株式を店頭取引により購入する場合は、購入対価のみをお支払いいただきます。債券をご購入いただく場合は、購入対価のみをお支払いいただきます。（経過利子をお支払いいただく場合があります）。債券は、市場の金利水準の変動等により価格が変動しますので、損失が生じるおそれがあります。また、発行体の信用状況や財務状況によっても価格が変動し、利金や償還金の支払遅延や不履行となる場合があります。また、倒産等により元本損失が生じる場合があります。投資信託は、主に国内外の株式や債券を投資対象としているため、基準価額は組み入れた株式や債券の動き、為替相場の変動等の影響により上下しますので、これにより投資元本を割り込むおそれがあります。投資信託はファンドごとに設定された購入時手数料をご負担いただきます。また、投資信託を保有期間中に間接的にご負担いただく費用として、ファンドごとに設定された運用管理費（信託報酬）のほか、運用成績に応じて成功報酬をご負担いただく場合があります。外国株式や外国債券、外国投資信託への投資は、上記に加え為替相場の変動等により損失が生じる場合があります。また、通貨発行国の国情の変化により投資元本割れや途中売却ができなくなるおそれがあります。当社で取り扱う商品等へのご投資には、当該商品等の契約締結前交付書面、上場有価証券等書面、目論見書、お客様向け資料等をよくお読みください。商号等：髙木証券株式会社金融商品取引業者近畿財務局長（金商）第20号加入協会：日本証券業協会【広告審査済】髙木証券ｲﾝﾀｰﾈｯﾄﾎｰﾑﾍﾟｰｼﾞ：http://www.takagi-sec.co.jp/