資源国が総じて冴えない(2015/3/5作成)

*グローバル投資環境 No.916*
ご参考資料
髙木証券投資情報部
2月のマークイットPMI製造業指数~新興国、資源国が総じて冴えない
2015年3月5日作成
2月のマークイットPMI製造業指数は国による景況感の方向性の違いが前月に比べて拡大しているこ
とを示すものとなり、とりわけ新興国と資源国で景況感の低下が目立つ結果となった。
先進国では、米国が1月の53.9から55.1に拡大、6ヶ月ぶりに前月を上回ったほか(但し、全米供給
管理協会(ISM)発表の製造業景気指数は1月の53.5から2014年1月以来の低水準となる52.9に低下し
た)、英国が1月の53.1から2014年7月以来の高水準となる54.1に拡大したが、カナダが1月の51から景
況感の拡大・縮小の境目である「50」を下回る48.7に低下したほか、オーストラリアも1月の49から
45.4に低下するなど、資源国が総じて冴えない。
新興国では、インドネシアとトルコが前月比低下し、インドネシアが5ヶ月、トルコも2ヶ月連続で
「50」を下回ったほか、ブラジルも1月の50.7から49.6に低下、3ヶ月ぶりに「50」を下回った。こう
した中、中国は1月の49.7から50.7に拡大し、3ヶ月ぶりに「50」を上回るとともに、2014年7月以来の
水準を回復したほか、メキシコは1月の56.6から54.4に低下したものの、新興国の中では屈指の高水準
を維持している(但し、メキシコ財務行政機構(IMEF)発表の製造業景気指数は1月の51から50.7に低
下しており、米国と同様の傾向が見受けられる。
(文責:勇崎 聡)
2月のマークイットPMI製造業指数
(出所:Bloombergのデータより髙木証券作成)
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