2月17日発表のインドネシアの政策金利の引き下げについて

2015年2月18日
【ご参考資料】
2月17日発表のインドネシアの政策金利の引き下げについて
市場予想に反し、政策金利を0.25%引き下げ
2015年2月17日、インドネシア中央銀行は金融政策
決定会合を開き、政策金利を0.25%引き下げ、年率
7.50%とすることを決定しました。利下げは2012年2月
以来、約3年ぶりとなります。
昨年11月の臨時会合で、政府の補助金削減による
燃料値上げに対応するため、利上げを実施していたこ
とや、経常収支の持続的な改善が見られるまでは金
融引締めを続けると表明していたことなどから、市場
では大半が金利据え置きを予想していました。
各国の中央銀行が金融緩和に動く中、今回の利下
げは、インフレ率の鎮静化などを背景に、経済回復を
後押しするための措置と考えられます。
インフレ率や経常収支などマクロ指標の改善が背景
同中銀は声明の中で、今回の利下げは、インフレ率
を3~5%の目標の下限に近づけることや、経常赤字
をより維持可能な水準まで縮小させることと整合的で
あると説明しています。
原油安などを背景に、1月のインフレ率は6.96%と昨
年12月の8.36%から大きく低下しました。さらに、昨年
10-12月期の経常収支は、前四半期から赤字幅が縮
小しました。
また、同中銀は、政府の燃料補助金改革や、インフ
ラ開発の促進などの経済政策を歓迎し、インフレ抑制
や経常赤字縮小のために、政府と協力を強めていくと
しています。
2月17日のニューヨーク外国為替市場では、対米ド
ルで前日比0.3%程度のインドネシアルピア安、対円
で同0.3%程度のインドネシアルピア高となっています。
次回の金融政策決定会合は2015年3月17日の予定
です。
以上
【図1】インドネシアの政策金利の推移
(%)
(期間:2011年12月30日~2015年2月17日、日次)
8.0
7.5
7.0
6.5
6.0
5.5
5.0
11/12
12/12
13/12
14/12
(年/月)
【図2】インドネシアの消費者物価指数(前年同月比)の推移
(%)
(期間:2011年12月~2015年1月、月次)
10
9
8
7
6
5
4
3
11/12
12/12
13/12
14/12
(年/月)
【図3】インドネシアルピアの対円・対米ドルレートの推移
(期間:2011年12月30日~2015年2月18日、日次)
(円/100インドネシアルピア)
1.1
(インドネシアルピア/米ドル、逆目盛)
対円レート(左軸)
対米ドルレート(右軸)
1.0
0.9
8,000
9,000
10,000
0.8
11,000
ルピア高
0.7
12,000
ルピア安
0.6
11/12
12/12
13/12
13,000
14/12 (年/月)
(注)ニューヨーク時間17時頃の値。
ただし、2月18日の為替レートは、東京時間9時頃 の値。
(出所)Bloombergデータより野村アセットマネジメント作成
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え、ご自身でご判断ください。
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