輸入品にも打ち勝つ日本一のスノーボール産地! ~他の追随を許さない;pdf

輸入品にも打ち勝つ日本一のスノーボール産地!
~他の追随を許さない、高品質・長期出荷体制の確立~
さがえ西村山花木部会スノーボール班(寒河江市、河北町、西川町、朝日町、大江町)
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受賞者の概要
平成7年にJAの広域合併後に発足した
生産部会で、ビブルナム・スノーボールとさ
くら「啓翁桜」の2大品目を中心に出荷して
おり、平成 25 年度の販売金額は約 9,000 万
円となっている。その中でスノーボール班は、
スノーボール生産者 33 名で精力的に活動し
ており、平成 13 年に1戸の農家が出荷を始
めたスノーボールを、わずか十数年で販売金
額「日本一の産地」に築き上げた。
2 活動内容
(1)促成技術(ポット栽培株を使った12~2月の出荷、加温による2~3月出荷、無加
温による4月出荷等)や高冷地の活用による6月出荷により、12月下旬から6月下旬ま
で約半年の長期出荷ができる他に例のない産地となり、市場での有利性を確立している。
(2)花芽着生向上対策として、普及課と連携しながら適正な仕立て本数や剪定時期など
を解明し、それを指標とした収穫後の切り戻しや間引きが適切に行われ、安定した出荷
量が得られている。
(3)等階級(長さや輪数)、出荷形態(段ボール、バケット)、切り前を見直し、平成22
年に新たにさがえ西村山の規格表を作成し、バケット出荷、入り本数や切り前の統一を
図るとともに、ロットを確保するため広域共販の体制を整備した。
(4)品質は信用に直結するため、バケット出荷に統一するとともに、収穫後から出荷ま
での水生けと鮮度保持剤の併用を義務付け、品質保持対策を整備した。
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今後の発展方向
JAさがえ西村山管内のスノーボールは「日本一の産地」となっているが、部会員一
同それに満足することなく、他産地(外国を含む)の追随を許さない産地としての揺る
がない地位を目指している。平成 27 年の目標として出荷本数 360 千本、出荷額5千万円
超を掲げ、達成に向けて、更なる出荷期間の延長、高品質の維持、他地域との交流等に
ついて取り組んでいく。