女子力で築き上げた「県内唯一のつるむらさき産地」 ~母ちゃんが作った安全で栄養価の高い野菜を届けます!!~ さがえ西村山つるむらさき部会(寒河江市、河北町、西川町、朝日町) 1 受賞者の概要 平成 27 年度の部会員数は 44 名、年間出荷量は 116 t、販売金額は 50,113 千円で、JA全農山形の取 扱実績の約 95%を占めている。なお、山形県のつる むらさきの出荷量は全国第 4 位(約 14%)で、当部 会が大きく貢献している。 平成 8 年の部会発足以来、部会長はすべて女性が 担っており、さらに現在の役員 11 名中 7 名が女性 である等、女性が中心となっている組織である。 2 活動内容 (1)安全安心な農産物の提供 農薬を極力使用しない栽培に力を入れて取り組むとともに、エコファーマーの認定推 進、山形県版農業生産工程管理(GAP)への取組みを進めている。 (2)安定生産に向けた新たな取組み 安定出荷を図るために栽培技術の向上に取り組むとともに、収穫期延長のために低温 軽減を図るベタ掛け資材活用、灌水・施肥作業の省力化を図るための日射制御型拍動自 動灌水装置の活用等、新たな技術導入に積極的に取り組んでいる。 (3)女性目線での事業展開 つるむらさきの消費拡大を推進するため、女性部会員が普段家で作っている料理をも とにしたレシピの作成、マスコミを活用したPR活動(栽培+料理)、地元学校給食への 栄養価の高い食材提供等に加え、収穫作業の軽労化(発砲スチロールを活用した作業イ スの作製)等、女性目線で事業を展開している。 3 今後の発展方向 つるむらさきは、過大な投資を必要とせず、継続的に現金収入が得られ、高所得が期 待できる。新規就農者に向く品目であることから、これらの方を中心に新規作付けを拡 大していくとともに、これからも女性の細やかな心配りを大事にし、消費者目線で産地 拡大を推進していく。
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