平成27年度 学校経営計画 足立区立弘道小学校 学校長 関根 正弘 1 学校教育目標 教育基本法・学校教育法に基づき、意欲をもち、知性・徳性・体力の調和のとれた人間性豊かで、広く国際社 会に生きる人間として、また、生涯を通じて主体的に学ぶことのできる人間としての基礎的・基本的資質の育成 を目指し、教育目標を定める。 ○自ら考え行動する子 ○思いやりのある子 ○たくましい子 2 めざす学校像、児童・生徒像、教師像 ・子どもたちの日々の生活に、教育目標が目に見える姿として現れている学校 ○学校像 ○児童・生徒像 ○教師像 3 ・教育への使命感と責任感のもとに協働と研鑽で充実した教育を推進する学校 ・心の通い合う温もりがあり、明るく清潔で安全な教育環境をつくりだす学校 ・教育機能をより発揮するために保護者・地域と連携して子どもを育む学校 ・自ら考え行動する子…進んで取り組み、よく考え、伸び伸びと表現する子 ・思いやりのある子…互いの人格を尊重し、正義と思いやりをもつ優しい子 ・たくましい子…目標をもち、安全で健康な生活を心がけ、最後までやり遂げる子 <学ぶ教師>どの子どもにも内在する「成長する力」を引き出し、よりよい方向に伸ばして いくために、教育の質的向上を目指す努力を続ける教師 <協働する教師>教育目標の達成を目指し、子どもの変化や保護者の要望等を鋭敏に受け止 めながら、全員で創造的・可変的に教育力を高め合う「教えるプロ」としての教師 <開かれた教師>保護者や地域の方に、学校としての説明責任を果たすとともに、教育活動 に理解・協力・支援をいただきながら、常に信頼される学校づくりに努める教師 学校の現状及び前年度の成果と課題 【学校の現状】 創立137周年を迎え、延べ1万人を超す卒業生を輩出している歴史と伝統のある学校である。学校全 体が落ち着いた雰囲気の中で教育活動が展開されている。純朴で明るく大変素直な児童が多い。健康面・学習 面・生活面に配慮を要する児童に対して全職員が共通理解を図り、組織的に対応していくことができている。 教職員一人一人が、担任している児童と同様に全校児童へ積極的に関わり、熱意をもって教育活動にあたって いる。学校に対する地域・保護者の期待は大きく大変協力的である。校内教員育成研修によりOJTを確立し、 さらに個々の専門的な教科の知識や技能、指導力を高めていく必要がある。 【前年度の成果と課題】 1 学力向上 目標通過率を国語72%、算数70%に設定し、4月の区学力調査では国語73.0%、算数78.9%の 通過率であった。個々の様々な記録を基に課題や伸びを把握し組織的に指導する体制づくりが構築できた。朝 学習のパワーアップタイムの内容を改善し、火曜日は視写と百字作文、金曜日は計算と文章問題を全校で統一 して取り組んだ。水曜日の読書の時間が十分に確保できなかったので週時程の改善が必要である。月曜日5校 時の弘道タイムの内容も改善し、国語と算数を隔週にして特につまずきの多い読解、言語事項、文章問題を中 心に系統的な指導を行い、平均正答率80.4%に到達することができた。放課後補習教室、家庭学習は年度 途中より全校統一した取組ができた。 2 小小連携・小中連携 達成基準を学校評価項目「分かりやすく丁寧な授業を行い学力も身に付いている」85%以上に設定し、肯 定的な評価87%を得た。小中・小小連携校、近隣ブロック校に向けて、指導案を作成した公開授業を65本 行い、授業改善に役立てた。講師を招聘した副校長による理科の公開研究授業を行い、近隣校の若手教諭とと もに授業力向上に向けた研修ができた。さらに若手教員の教科の専門性を高めていく必要がある。 3 体力向上 達成基準を「運動が好き」と答える児童90%以上、 「外遊びをした」児童80%以上に設定し、運動が好き86%、 外遊び93%を達成した。前期に体育の公開研究授業を12本実施し、下位教材を基にした技能を高める運動 を取り入れた授業展開の研修ができた。東京都教育委員会オリンピック教育推進校として年間を通して様々な 取組を行い、運動の楽しさを味わわせることができた。校庭改修に伴う運動場所の確保や運動内容の工夫を職 員の創意で解決していくことが今年度の大きな課題である。 1 4 重点的な取組事項 番 号 内容 25 実 施 期 間 26 27 28 29 1 確かな学力の育成 ○ ○ ○ ○ ○ 2 豊かな人間性の育成 〇 〇 ○ ○ ○ 3 健康増進・体力向上 ○ ○ ○ ○ ○ 5 平成27年度の重点目標 重点的な取組事項-1 確かな学力の育成 平成27年度区学力調査 目標通過率(学校平均) A 今年度の成果目標 文章を書く力、文章を読み取る力、計算力、文章問題を解く力の育成 国語72%、算数72% B 前年度の取組み内容 項目 朝学習、授業、放課後教室の効果的 な運用と学力ポートフォリオの活用 教師の授業改善、授業力の向上 家庭学習の推進 具体的な方策 毎週火・金曜日の朝、月曜日5校時に定着度テスト、火・木・金曜日の放 課後に補習 漢字・読解・言語事項、計算・文章問題の定着度テストを毎週実施し、8 0%未満は放課後教室で再テスト及び個別指導 年間、初任者10本、2年次~4年次6本、5年以上経験教員3本の公開 授業実施 学年・教科主任による模範授業公開と若手教員への指導案指導、管理職と 指導担当教諭による授業観察と事後指導 10分間×学年の課題学習、テストやプリント直し、年間読書目標、達成 率80%以上 担任が毎日与える漢字と計算の課題、青ペン100点が取れるまで確実な 間違え直し、常に手元に読みかけの本を携帯 C 前年度の成果と課題 12月に行った再テストで国語80.8%、算数77.6%の児童が通過した。学校運営組織の全面改定によ り生み出した週3日30分以上の放課後補習教室を根幹とした組織的なつまずきの把握、補習の流れが効果的に 運用できている。全学年、全教科すべてのテストの目標値を80%と定め、到達しない児童は放課後に残って補 習する約束事が教員はもちろん児童、保護者にも周知徹底でき、理解を得られている。その週、または次週まで には確実な習熟を図ってきたので次の学習内容への意欲にもつながった。しかし、全校で37人、11%の児童 が目標値に達成できずにいるのが現状である。学習内容によっては、放課後補習教室に10人を超えてしまう学 級もあるので、授業力の向上と指導方法改善などにより、一人でも多くの児童に確かな学力を身に付けさせてあ げることが課題である。 授業力向上を目的とした公開授業を65本行った。指導案作成時から学年主任・教科主任が関わり、管理職と ともに授業観察と事後指導を行った。週の前半に公開授業を一度行い、その日に受けた指導を生かして同じ週の 後半に次時の公開授業を行った。授業改善がすぐに検証できて自信とともに力量が高まっていった。小学校は全 教科を担当するが、自身の専門とする教科をもち、知識・技能を高め、研鑚していくことが、全ての教科の授業 力向上への近道であると考える。来年度も引き続き、若手教員の専門性を高めていく必要がある。 家庭学習の達成率は85%を超えた。青ペン100点が取れるまで確実な間違え直しや常に手元に読みかけの 本を携帯することは定着してきたが、継続指導して100%を目指したい。また、中央図書館により来年度の学 校図書館支援重点校の指定を受けた。学校が主体となって環境づくりに取り組み、授業に図書館資料を使う学校 図書館を目指し、子どもたちの読書活動を推進していく。 2 D 今年度の目標実現に向けた取組み 項目 朝学習、授業、放課後教室の効果的 な運用と学力ポートフォリオの活用 小・小連携と校内研究による教師の 授業改善、足立スタンダードの徹底 毎日の家庭学習の徹底と自主学習 および読書活動の推進 重点的な取組事項-2 達成基準 毎週火・金曜日の朝、金曜日 5校時に定着度テスト、月・ 火・木曜日の放課後に補習 年間10回の小・小連携研究 協議会、全学級の理科研究授 業と各専門教科公開授業 10分間×学年の課題学習、 テストやプリント直し、年間 読書目標、達成率80%以上 具体的な方策 漢字・読解・言語事項、計算・文章問題の 定着度テストを毎週実施し、80%未満は 放課後教室で再テスト及び個別指導 学年・教科主任による模範授業公開と若手 教員への指導案指導、管理職と指導担当教 諭による授業観察と事後指導 担任が毎日与える漢字と計算の課題、青ペ ン100点が取れるまで確実な間違え直 し、常に手元に読みかけの本を携帯 豊かな人間性の育成 A 今年度の成果目標 達成基準 学校評価項目、学校生活は楽しく充実した ものになっている90%以上 人との関わりを通して思いやりの心と責任感の育成 B 目標実現に向けた取組み 項目 達成基準 毎月1回の縦割り班遊び、年3 にこにこ班(縦割り班)活動の充実 回の縦割り班給食、4月下学年 遠足、6月弘道まつりの実施 園児を学校行事に招待3回、園 幼稚園・保育園・中学校・高等学校・ 児・中学生との交流会6回、地 PTA・地域との交流 域行事の参加各教員3回 人権標語づくり11月全学年、 規範意識の醸成 行事ごとの言葉のプレゼント 川柳を全学年実施 重点的な取組事項-3 具体的な方策 1つの班に1~6年生までの児童が所属 する縦割り班を編成、6年生が班長、3回 の班会議で遊びや行事の計画・準備 園児を運動会・展覧会・持久走大会への招 待、1年生と園児の授業・給食体験、職 場体験生徒との交流、高校生の奉仕授業 人権標語づくりは各学級の代表作品を職 員室前に掲示、他学年の活躍を讃える川 柳作品をペア学年の廊下に掲示 健康増進・体力向上 A 今年度の成果目標 達成基準 運動が好きと答える児童90%以上、外遊び をした児童80%以上 心身ともに健康な子どもの育成 B 目標実現に向けた取組み 項目 達成基準 夏季休業後から11月上旬ま 校庭改修に伴う体育科授業と休み で校庭使用不可での体育科授 時間の工夫 業年間時数の完全実施 弘道サーキットの改善、様々な 年間を通した体力向上の取組 運動を行う機会の提供、区主催 のスポーツ大会すべて参加 全児童が年間を通した個人の 自己の運動記録に挑戦する意欲の 体力カード活用、行事や運動月 高揚 間ごとに学校記録の更新 3 具体的な方策 校庭改修期間の前後に年間時数を見越し た週4時間の体育授業、体育館の休み時 間遊びや百人一首、将棋等の室内遊び 休み時間にできる運動や遊びの紹介、季節 や行事に合わせた各種運動月間の設定、高 学年希望者の練習指導と大会参加 体力テスト・水泳・持久走・縄跳び等の個 人記録を6年間蓄積、学校最高記録(弘道 ギネス)を昇降口に掲示
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