第4章 地域支援事業 1 介護予防事業の推進 「地域支援事業」による介護予防事業は、全ての高齢者に対する取り組みです。 介護予防一般高齢者施策と、主に虚弱な高齢者に対する取り組みの介護予防特定 高齢者施策からなります。 要支援・要介護状態になる前からの介護予防を推進するため、特定高齢者や一 般高齢者に対し、運動器の機能向上、口腔機能向上、栄養改善、認知症予防、閉 じこもり予防をはじめとする地域支援事業を実施します。 介護予防の効果を上げるためには、利用者自らが介護予防についての理解を深め、 日常生活の中で主体的に取り組んでいくことが必要です。 現在、「みっきぃ☆いきいき体操」を通じて、介護予防について理解のある人 が少しずつ増加し、自主的に活動する基盤ができつつあります。 この積極的な自主活動を支援するため、ボランティア団体、元気な高齢者や団 塊世代のサポーター活動を支援して介護予防の取り組みを地域に展開し、地域づ くり・まちづくりと一体となった介護予防を総合的に推進します。 (1)特定高齢者施策の実施 介護予防事業の対象となる特定高齢者に対する事業としては、予防することを 通じて、一人ひとりの生きがいや自己実現のための取組を支援し、活動的で生き がいのある生活や人生を送ることができるよう効果的な事業を実施します。 ア 特定高齢者把握事業 すべての高齢者を対象に、効果的に介護予防を進めるために、高齢者の生活機 能に関する状態等の把握、町ぐるみ健診や医療機関での個別健診等で実施する生 活機能評価によるスクリーニング、民生委員、本人、家族、地域住民からの情報、 在宅介護支援センターとの連携等の方法により、介護予防特定高齢者施策の対象 となる特定高齢者を把握します。 イ 介護予防事業 特定高齢者把握事業により把握された特定高齢者を対象に、通所により介護予 防を目的として、総合保健福祉センター、吉川健康福祉センター、地域の公民館、 デイサービスセンター等を会場に一部委託も含めて次の事業を実施します。 (ア)運動器の機能向上事業 理学療法士等の指導により、転倒骨折の防止及び加齢に伴う運動器の機能低下 の予防・向上を図る観点から、筋力トレーニング、バランストレーニング、スト レッチ、有酸素運動、簡易な器具を用いた運動等を実施します。 23
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