平成27年度南足柄市地域包括支援センター事業計画書

資料2
平成27年度南足柄市地域包括支援センター事業計画書
平成26年6月18日に、医療法や介護保険法の改正を一本化した「地域における医療及び介護の総
合的な確保を推進するための関係法律の整備等に関する法律」(いわゆる「医療介護総合確保推
進法」)が成立し、これにより、平成27年度から介護保険法が改正されるとともに、本市では平
成27年度から29年度までの第6期高齢者福祉計画・介護保険事業計画を策定いたしました。
今回の改正では、医療・介護等の連携のもと、高齢者が住み慣れた地域で生活を送ることをめ
ざす「地域包括ケア」という考え方に基づくサービスや日常生活支援体制の整備充実を図るとと
もに、費用負担の公平化、また保険料上昇を抑える観点から、以下のような内容が盛り込まれて
います。
【介護保険制度改正の主な内容】
1 地域包括ケアシステムの構築
高齢者が住み慣れた地域で生活を継続できるようにするため、介護、医療、生活支援、介
護予防を充実。
(1)サービスの充実
○地域包括ケアシステムの構築に向けた地域支援事業の充実
・在宅医療・介護連携の推進
・認知症施策の推進
・地域ケア会議の推進
・生活支援サービスの充実・強化
(2)重点化・効率化
・全国一律の予防給付(訪問介護・通所介護)を市町村が取り組む地域支援事業に移行し、
多様化
・特別養護老人ホームの新規入所者を、原則、要介護3
以上に重点化(既入所者は除く)
2 費用負担の公平化
低所得者の保険料軽減を拡充。また、保険料上昇をできる限り抑えるため、所得や資産のあ
る人の利用者負担を見直す。
(1)低所得者の保険料軽減を拡充
・低所得者の保険料の軽減割合を拡大
(2)重点化・効率化
・一定以上の所得のある利用者の自己負担を引上げ
・低所得の施設利用者の食費・居住費を補填する「補足給付」の要件に資産などを追加
そうした中、国からは地域包括支援センターは高齢者の総合相談、権利擁護、介護予防のケア
マネジメント及び地域のケアマネジャー支援などの業務を通じて、平成37年を目途とした地域包
括ケアシステム実現に向けた中核機関としての役割が期待されており、センターの機能強化につ
いても次のような考え方が示されてます。
・業務量に応じた人員の配置(人員体制の強化、職員研修の充実)
・業務内容の見直し(行政・センター間の役割分担、連携の強化)
・効果的な運営の継続(事業の点検、評価の充実)
以上のことから、平成27年4月から地域包括支援センターを岡本地区に増設し、高齢者への相
談体制等の強化を図るとともに、平成29年度末までに「地域支援事業」の多様化、充実を段階的
に実施していきます。
なお、地域包括支援センターの業務である包括的支援事業も「地域支援事業」に含まれていま
すが、現行の「総合相談支援業務、権利擁護業務、包括的・継続的ケアマネジメント支援業務、
第1号介護予防支援事業」に加え、「在宅医療・介護連携の推進、認知症施策の推進、地域ケア
会議の充実、生活支援サービスの体制整備」を今後平成29年度末までに実施していきます。
地域包括支援センターの平成27年度の新規・拡充事業は次のとおり予定しています。
・増設したセンターと連携して総合相談支援等の強化を図る。
・神奈川県小田原保健福祉事務所や足柄上郡五町とともに在宅医療・介護連携の推進を図る。
・認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)に基づき、認知症施策の推進を図る。
・地域ケア会議の充実として、現行の「認知症アクションミーティング」の活用を図る。
南足柄市「岡本地区」地域包括支援センター事業計画
重点取組
(1)岡本地区地域包括支援センターが、市の設置する地域包括支援センターからの指導助言を
受けながら、業務のレベルができるだけ追いつけるように努める。
(2)岡本地区の地域特性、地域課題、社会資源を知り、支援に活用できる基礎を作っていく。
これまで社協が積み上げた地域福祉活動を活用するため、社協地域福祉担当と連携を図り、
取り組んでいく。
(3)新しく開所した岡本地区地域包括支援センター、その他、関連する制度に関する理解を得
られるよう、地域住民及び関係機関に対し、積極的に広報活動をしていく。
(4)顔の見えるネットワークの構築
岡本地区における「顔の見えるネットワーク」を構築できるよう努める。介護サービス関
係だけではなく、民生委員、地域福祉会、住民等との関係性を築き、支援が必要な高齢者に
対して、チーム支援が行える環境を整える。
(5)地域ケア会議の実施
介護支援専門員が抱える困難事例や、地域住民や関係機関による支援要請事例等について、
自立支援に資するケアマネジメント支援並びに地域で不足している社会資源の把握及び開発
の視点をもちながら検討を行う地域ケア会議を推進する。
平成27年度は、個人ケース検討を毎月1回程度行い、検討する中で、地域課題を発見する
視点をもてるよう取り組む。