1月の米国貿易統計〜輸出入とも減少し赤字縮小(2015/3/9作成)

*グローバル投資環境
No.920*
ご参考資料
髙木証券投資情報部
1月の米国貿易統計~輸出入とも減少し赤字縮小
2015年3月9日作成
米国商務省は6日、1月の貿易統計を発表した。
財とサービスの輸出が前月比56億ドル減少の1,894億となる一方、輸入が同94億ドル
減の2,312億ドルと輸出を上回る減少となったことから、貿易赤字は12月の456億ドル
から418億ドルに縮小した。輸出減の主な要因は工業用部品及び原材料が27億ドル減っ
たことであり、燃料油が8億ドル、その他石油製品が3億ドル減少した。一方、輸入につ
いても工業用部品及び原材料が60億ドルの大幅な落ち込みとなり、原油が45億ドル、そ
の他石油製品が7億ドル減少した。数量ベースの原油輸入量は12月の2億4,740万バレル
から2億2,278万バレルに減少するとともに、1バレル当たりの輸入価格も12月の73.64
ドルから58.96ドルに急低下した。
ところで、昨年第4四半期には純輸出がGDP(改定値段階)を1.15%押し下げる方向に
働いたが、GDPの算出に使われるインフレの影響を除いた実質財収支は12月が540億ド
ルの赤字だったのに対して1月も536億ドルの赤字となっており、貿易赤字の減少にもか
かわらずさほど改善していない。
(文責:勇崎 聡)
(出所:米国商務省より髙木証券作成)
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