3 重点プランごとの振り返りと今後の取組 重点プラン①:森と水辺環境の保全と継承 達成度及び内訳 取組項目数 達成率 ◎:達成 19 〇:ほぼ達成(達成率80%以上) 7 △:未達成(達成率80%未満) 3 29 第2次計画での継続・廃止 継 続 12 廃 止 17 (うち 達成13 ほぼ達成4) (うち 達成6 ほぼ達成3 未達成3) 総合評価 【主な取組事項に対する説明】 ○ 取組項目29のうち、26項目が「達成」「ほぼ達成」であることか ら総合評価としては「ほぼ達成」としました。全体的に、緑化フェアや 親子ふれあい農業体験などの普及啓発事業、みどりの基本計画の策定な どの計画事業については、予定通り進めることができました。一方で公 園の整備や緑地の保全などの整備事業については、地権者との用地交渉 などが継続中のため「未達成」となっています。 89.7% (1)振り返り 【緑 地】 第1次計画の10年間で、宅地面積の増加が進み、田・畑・山林の面積は減少し ていますが、住宅地における緑化推進を図るため、庭木の植樹や生垣の奨励を広報 などで啓発するとともに、緑化フェアなどのイベントで啓発してきました。また、 公園愛護会などのボランティア団体との協働による取組により、公園などの緑地が 保全されました。農地についても、減少傾向にある中、収穫の喜び、食べ物の大切 さを学ぶ農業体験や収穫祭などを通して、農地保全の啓発と農業振興を図ってきま した。今後も、公園などの緑地については、市民の憩いの場として魅力ある公園と なるよう、適切に整備する必要があります。さらに、「緑の基本計画」と連携する中 で、緑地保全や親水公園の整備に際しては、県との調整や地権者との用地交渉など を行い、身近な緑の創出を図っていく必要があります。また、未利用農地について も、積極的にあっせんすることで、農地の保全・活用を図るとともに、農作物を作 るだけでなく、農業とのふれあいの増進も必要となっています。 3 【水 辺】 目久尻川沿いには、貴重な植物群落が分布しており、水辺の湧水地にはボランテ ィア団体による清掃活動や生息調査などの保存活動のもと、ゲンジボタルが生息し ています。こうした場所を、市民や周辺住民の「身近な自然」のふれあいの場とし て、保全・再生や維持管理を進めてきました。今後も、目久尻川、蓼川、比留川な どの水辺は、周辺の緑地も含め、市街地に潤いをもたらす空間、身近な動植物の生 息環境として、良好な環境を維持・再生していく必要があります。 (2)第1次計画から継続して取り組む行動計画 緑と水のネットワークを形成するうえで、本市の自然環境の骨格をなす河川と河 川沿いの斜面緑地、それに連なる里地・里山の多様な生物の保全、緑化や水辺の自 然環境の再生などが重要となっています。そこで、第1次計画で達成している「緑 地保全地区の指定」「都市公園の整備」「公園愛護会の育成」などについても、引き 続き行動計画として取り組む必要があります。また、「農地の保全・活用」「農地の 環境保全機能の向上」「農業とのふれあいの増進」などに対応するため、「農産物マ ップ作成」 「親子ふれあい農業体験の実施」「農用地利用集積制度の活用」などにつ いても、行動計画として引き続き取り組む必要があります。 (3)新たな環境課題に取り組む行動計画 地球温暖化の防止とともに生物多様性の保全は、早急に取り組むべき課題として 取り上げられており、平成20年に「生物多様性基本法」、平成22年に「生物多様 性地域連携促進法」が制定され、地方公共団体での地域戦略の策定と実施が努力義 務化されました。これを受け、「 (仮称)あやせ生物多様性行動指針」を策定し「生 物多様性保全に向けた取組の促進」を実行に移す必要があります。 4
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