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サービス管理責任者研修テキスト
分野別演習
「サービス提供プロセス
の管理に関する演習」
<地域生活(身体)(機能訓練)>
平成27年10月1日・2日
1
サービス提供プロセスの管理の実際(分野別演習)
(目 次)
1.演習のねらい、内容、実施方法
2.演習1:サービス提供プロセスの管理の実際(アセスメントと個別支援計画の作成)
(1)アセスメントの実施と課題の整理
(2)時間軸に配慮した到達目標を含む個別支援計画の作成
3.演習2:サービス提供プロセスの管理の実際(中間評価と計画修正)
(1)中間評価と計画修正の演習のガイダンス
(2)演習事例の情報提供、変更要因の検討(モニタリング)
(3)個別支援会議のロールプレイ演習
(4)個別支援計画の修正
4.演習3:サービス内容のチェックとマネジメントの実際
演習4:都道府県における分野別研修の情報交換
①支援プロセスの管理
②サービス提供者への指導助言
③関係機関との連携
④その他
5.参考資料
2
1.演習のねらい、内容、実施方法
3
演習のねらい
○ 一連のサービス提供プロセスの流れに沿って、事例を活用しながら、サービス管理責
任者が行うべき具体的な業務と役割を確認して、都道府県研修における指導に役立て
る。
○ アセスメント(初期状態と課題等の把握・整理)、目標設定、個別支援計画の作成、中
間評価(モニタリング)、終了時評価の際、サービス管理責任者が担うべき役割などにつ
いてポイントを学ぶ。
○ サービス提供職員に対する指導及び助言を行う時の視点などを学ぶ。
○ 他職種の研修受講者間での意見交換により、幅広い視点や考え方を学ぶ。
○ 他者への助言をする者としての配慮や深い洞察力を養う。
(1) 研修受講者全員が主体的に参加する。
(2) 多様な職種の受講者間での意見交換により幅広い視点を持つ。
(3) グループごとの結論を導くための協働作業を展開する。
(4) 司会進行、記録、発表等の役割を分担して担う。
(5) 効果的なプレゼンテーション技術を学ぶ。
4
分野別演習の内容
○演習1「サービス提供プロセスの管理の実際 :事例研究①」
※ 標準的なサービス提供のプロセスに沿って支援が実施された分野別の事例に基づき、支援方針
の基本的な方向性やサービス内容を左右する利用者像の把握や目標設定などの事項に重点を置
いて演習を展開する。
・利用者像の把握とアセスメントの実際について検討
・時間軸の設定(標準的な支援モデルを参考に達成に要する期間を設定)
・短期目標や到達すべき目標(ゴール)などの段階的な目標設定の必要性
・サービス等利用計画の方針に沿った個別支援計画の作成
本年度国研修では省略(都道府県では実施する)
○演習2「サービス提供プロセスの管理の実際 :事例研究②」
※ 個別支援計画に基づいてサービスが提供されている状況から、何らかの変動要因を導入し、
個別支援計画を修正する。
・サービス開始後のモニタリング結果を踏まえ、個別支援計画書を適切に修正
・次のステージへの移行も想定した終了時評価の実施
○演習3「サービス内容のチェックとマネジメントの実際」
※ 模擬支援会議等を活用し、サービス管理責任者としての姿勢を確認する。また、サービス管理責
任者の業務内容について話し合い、確認する。
5
演習の展開イメージ
・各演習では、事例を用いながらサービス提供プロセス全般を扱う。
・各演習では、プロセスのどこにウェイトを置くか、演習課題の難易度の設定、事例を検
証する際の視点など、事例を取り扱うことをとおして知識や技術を学ぶ。
一連のサービス提供プロセス
2日目午後
演習1
演習用事例1
アセスメントや到達目標の設定などから個別支援計画の作成
4時間
本年度国研修では省略(都道府県では実施する)
演習2
個別支援計画の変更・修正に重点
3時間
3日目午前
演習3
サービス内容のチェックとマネジメントの実際」
サービス管理責任者業務の要点整理
3時間
6
演習の実施方法
(1)分野別の演習会場で実施
各都道府県から5つの分野ごとに推薦された各受講者(計5名)が、分野別の演習会場
に分かれてより専門的に演習を実施する。
(2)演習方式
受講者全員が参加意識をもち、相互の意見交換により効率的に研修効果を挙げるよう
小グループで検討するバズセッション方式を基本とする。
(3)グループ構成と役割分担
グループ構成は、受講者5~6名を1グループとして分かれる。できるだけ、出身都道府
県、職種などを考慮して事前に組み分けする。
また、各グループでは、演習ごとに司会進行、記録、発表の担当者を決める。
(4)演習講師
演習講師は、全体進行を統括するリーダー講師1名、会場内で各グループに対する直接
的な助言等を行う演習講師を複数名配置する。
(5)プレゼンテーションと全体総括
全体発表(プレゼンテーション)を実施し、グループ間での意見交換とリーダー講師から
の助言に基づいて総括を行う。
7
分野別(身体)
今年度本研修の事前課題から演習終了までの流れ
事前課題: 事前情報(利用者プロフィールとサービス等利用計画書)より課題整理表と初期個
別支援計画までは事前に個々で作成。
演 習 1:
「サービス提供プロセスの管理の実際 」事例研究①
(アセスメントと個別支援計画の作成)
•事前配布している事例からアセスメントから初期個別支援計画作成までの一
連の流れをグループ討議しながら作成する。
•グループ毎に作成した初期個別支援計画を報告する。報告者は、サービス管
理責任者として、本人・家族にサービス内容等を説明する場面を想定し、発表
(プレゼンテーション)を行う。フロアの受講者は、本人・家族になりきって聞く
(「模擬会議」の手法を活用)
•グループ毎の発表後、演習講師からのコメント、その後フロアとのやりとり等。
•各グループ終了後、リーダー講師から総括的なコメント等で終了。
演習2:
「サービス提供プロセスの管理の実際」事例研究②
(中間評価と計画の修正)
今回は
演習2は
行わない。
•「演習1」において使用したものと同じ事例を用い、追加情報に基づく中間評価と
計画の修正について、各グループで討議しながら作成し発表する。(中期個別支
援計画を作成する。)
8
演習3-①:「サービス内容のチェックとマネジメントの実際」
サービス内容のチェックと関係機関との連携
•演習1の事例について、作成した個別支援計画と終了時評価(追加資料)か
らサービス内容をチェックし、サービス管理責任者として取り組むべき課題に
ついてグループで話し合う。
•将来像を踏まえた利用者の地域移行に必要とされる社会資源についてグ
ループで情報交換をおこない、個別支援会議において連携が想定される機関
に対する調整内容をまとめる。
*都道府県研修においてこれらの関係機関による模擬支援会議を行う場合
は、参考資料を参照
•上記についてそれぞれ幾つかのグループから報告してもらう。
演習3-②:「サービス内容のチェックとマネジメントの実際」
サービス管理責任者業務の要点整理
•今回の事例を参考にし、アセスメント・個別支援計画の作成から終了までの
支援におけるサービス管理責任者業務の要点整理をおこない、重点的に取
り組むべき課題をグループ毎に検討する(都道府県研修を企画する際に役
立てる)。
•上記について幾つかのグループから報告してもらう。
演習4:「都道府県における分野別研修の情報交換(工夫・課題・対策)」
(各分野別グループでの都道府県の情報交換・検討等)
9
2.演習1:サービス提供プロセスの管理の実際
(アセスメントと個別支援計画の作成)
10
演習1:「サービス提供プロセスの管理の実際」事例研究①
(1)演習1の進め方
①演習1のガイダンス(2日目(午前)の分野別講義の終了後に時間をとる。)
②自己紹介と役割分担
(2)演習1のねらい
(3)演習事例の概要
(事前配布した事例について、各自で事前に検討しておく。)
(4)利用者像の把握とアセスメント
①事前課題として作成してきた課題整理表を用いて、利用者像の共有化を図る。
②意向等ニーズの把握、初期状態の評価(利用者の状況・環境の状況)、支援者の気になること・
推測できること(事例の強み・可能性)から解決すべき課題について明らかにする。
*意向等ニーズの把握では隠されたニーズを意識する。
(5)目標(長期目標、短期目標)や利用者の役割、サービス内容等の検討
・初期個別支援計画の作成
・サービス等利用計画と個別支援計画を連動させることを意識する。
(6)全体発表
・各グループ毎に全体発表、質疑応答及び総括
※発表者は、利用者や家族へのサービス内容の説明に見立てて発表を行うことでプレゼンテー
ション技術を学ぶと共に、会場で発表を聴く者は、説明を受ける立場の利用者や家族の心理を理
解する。(「模擬会議」の手法を用いる。)
11
(1) 演習1の進め方(タイムスケジュール)
事前課題として作成してきた課題整理表と初期個別支援計画を基に、各グループにおいて、
各自で検討したニーズや課題を議論し、意見を集約の上、初期個別支援計画書を作成する。
全体発表と議論を通じて個別支援計画作成への理解を深める。
4時間
事例の追加情報を配布
2日目
12:40
15:00 15:10
13:00
ガイダンス
アセスメント~初期個別支援
計画の検討、作成
・演習の進め方につ
いて説明(午前)。
・事前にグループ分け
を実施、グループ毎
に自己紹介及び役割
分担(司会・記録・発
表)を決める。
休
憩
(
10
分
)
・各グループにおい
て、利用者像の共有
化を図り、各自で検
討したニーズや課題
を基に議論し、意見
を集約の上、初期個
別支援計画書を作
成する。
16:00 16:10
全体発表
(模擬会議)
全体討議
休
憩
(
10
分
)
・初期個別支援計
画書を作成。(模造
紙)
16:50
(続き)
全体発表
(模擬会議)
全体討議
17:30
講師の助言
総 括
・作成した初期個
別支援計画を全体
発表。
・本人へのサービ
ス内容の説明に見
立てて発表。
12
(2)演習1のねらい
《内 容》
事前配布している事例について、アセスメントから初期個別支援計画作成ま
で、グループ討議しながら作成し発表する。
※ 受講者は、事前配布の事例をよく読み込み、その事例のニーズを抽出し課題を整理し、初期個別支援計画を
作成しておく。
《獲得目標》
• 利用者の状態像の把握とアセスメント
• 長期目標や短期目標、ニーズに対する具体的な到達目標の段階的な目標
設定
• 時間軸の設定(標準的な支援モデルを参考に達成に要する期間を設定)
• アセスメント結果や本人の意向を踏まえた初期個別支援計画の作成
《研修企画のポイント》
□
□
□
□
□
□
演習の目的・手順を詳しく説明してから演習に入る
演習をスムーズに運ぶために、時間の管理に配慮する
サービス等利用計画との連動を明確にする
本人の状態の把握からニーズ・課題を明らかにするアセスメントに演習の力点を置く
アセスメント~初期個別支援計画作成までを行う
全体発表を行い、プレゼンテーション技術を学ぶと共に、説明を受ける立場の利用者や
家族の心理を理解する。各グループとの議論により理解を深める
13
(3) 演習事例の概要
男性 19歳
障害名:脳出血による左片麻痺
身体障害者手帳:1種2級 左上肢機能障害(3級)・左下肢
機能障害(4級)
障害履歴:
平成26年10月、大学1年(18歳)の時に自宅で倒れ、救
急病院に搬送、開頭血腫除去術施行。急性期治療後、回復
期リハビリテーション病院に転院しリハ施行。日常生活自立。
退院後、家庭復帰するが、閉じこもりがちであり一日中何も
しないため、家族が心配して当事業所に利用相談があり、
本人も利用希望したため、相談支援事業所と連携し、サー
ビス等利用計画を策定の上、平成27年9月3日から通所を
開始する(1年間の利用を想定)。
14
(4)利用者像の把握~アセスメント
・ 利用者自身と取り巻く環境から利用者像を把握する
・ アセスメントを通してニーズと取り組むべき課題を明ら
かにする
・
・
・
・
身体状況や精神・心理状況など状態像の客観的な把握に努める
利用者や家族の意向を分析する
共通するニーズと障害種別に応じたニーズの把握を心がける
情報から得た心身状態や利用者・家族の意向から、訓練目標に
つながるニーズを把握する
・ 作成してきた課題整理表を用いて個別支援計画におけるニーズ
(支援課題)、具体的な到達目標、課題解決のための本人の役割、
サービス内容等を検討していく
15
課題整理の記入についての工夫
•
事例研究①では、(1)アセスメントによる課題の整理 (2)時間軸に配慮した到達目標を含む個別支
援計画の作成が目的である。
•
都道府県の研修では、ケアマネジメントのアセスメント、課題整理、ご本人の希望に即した個別支援
計画の作成について、再確認する機会となる。
•
利用者の全体像の把握は様式を示していないが、利用者理解を深める上で大切であり、アセスメント
を通してニーズや課題を明らかにするために取り組む必要がある。
①意向等ニーズの把握
利用者の意向を先ず確認する。利用者の意向や家族の希望、そしてそれらの背景にある様々想いを
含めて支援者の立場からもニーズを整理する。
②初期状態の評価 (利用者の状況 ・環境の状況)
利用者への総合的な理解が重要。利用者自身と取り巻く環境の状況から利用者を把握する。ご本人
の能力、家族、インフォーマルな支援等の状況等は、利用者の状況、環境の状況に整理する。
③支援者の気になること・推測できること(事例の強み・可能性)
支援者の気になることや推測できることには、ご本人の強さ、可能性、揺れ具合も含めて整理する。
特に本人の強み(ストレングス)は、個別支援を計画作成する際の本人の役割に関連して考えることが
必要である。
④解決すべき課題
利用者の意向に対して初期状態の評価、支援者として気になるところから解決すべき課題を考える。
16
(様式1)
№
意向等ニーズの把握
課題の整理表
初期状態の評価(利用者の状況
・環境の状況)
グループ
利用者名
支援者の気になること・推測できること
(事例の強み・可能性)
さん
解決すべき課題
17
(5)目標(到達目標、短期目標)やサービス内容等の検討
・ 初期個別支援計画の作成
各グループにおいて、各自で検討したニーズや課題を基に議論
し、意見を集約の上、初期個別支援計画書を作成する。
・ 利用者の将来像(中期~終期、修了後)を想定しながら作成する。
• 整理した課題に基づき、到達目標・課題解決のための本人の役
割、サービス内容・達成期間等を定める
• 到達目標は、サービス終了時の到達目標となる主目標(長期目
標)と短期目標、ニーズに基づく具体的な到達目標からなる
• 到達目標は、時間軸をとおして段階を踏んで達成される
• 時間(支援期間)と領域(支援内容)という2つの観点から個別支
援計画書を作成
※「個別支援計画書」が印刷された模造紙を使用する。
18
個別支援計画作成のポイント
①サービス等利用計画書の総合的な支援の方針
サービス等利用計画書の総合的な支援の方針を記入してください。
②長期目標
最終ゴールをイメージして作成してください。
③短期目標
よりリアリティがある目標とし、中期評価で達成可能なインパクトがある設定の方が利用者が意欲を持つことができます。
④ニーズ(支援課題)
課題整理表の「解決すべき課題」を活用します。但し、表記についてはリフレーミングして本人が意欲を持てる表現にし
ていきます。「~がしたい」「~ができるようになりたい」など
⑤具体的な到達目標
支援者が利用者を支援して出されている課題をどこまで解決できるかを示すものであり、利用者の力量から達成可能な
ものとして配慮すべきです。利用者と共に目指す目標とします。初期の目標、中期目標と積み上げになる設定が分かりや
すいこともあります。
⑥課題解決のための本人の役割
目標を達成するために本人が果たす役割を書きます。課題整理表にある本人の強み(ストレングス)の活用を意識してく
ださい。
⑦サービス内容
目標を達成するための支援者の役割を明らかにします。より具体的に支援者が何をするのかを、利用者が理解できるよ
うに書きます。
⑧担当者
支援を担当する職種を書きます。複数ある場合は併記してください。
⑨達成期間
見通しを明らかにするための期間設定は重要です。中期の振り返りで修正していきます。
19
(例) 初期 個別支援計画書
利用者氏名
性別
生年月日(年齢)
障害福祉サービス名
利用契約期間(サービス提供期間)
サービス等利用計画の
総合的な援助の方針
長期目標(内容、期間等)
短期目標(内容、期間等)
ニーズ(支援課題)
具遺体的な到達目標
平成
日
年
月
利用者氏名
サービス内容
課題解決のための本人の役割
印
サービス管理責任者
達成期間
担当
印
20
(6)全体発表
・各グループで作成した初期個別支援計画を全体発表。
・全体で議論し理解を深める。
・質疑応答及び総括。
・ 全体発表(プレゼンテーション)について、
発表者は、利用者や家族へのサービス内容の説明に見立て
て発表を行うことでプレゼンテーション技術を学ぶと共に、
会場で発表を聴く者は、説明を受ける立場の利用者や家族
の心理を理解する。(「模擬会議」の手法を用いる。)
・ グループ間での意見交換を行い理解を深めるとともに、講師
からの助言に基づいて総括を行う。
21
本年度国研修では省略(都道府県では実施する)
3.演習2:サービス提供プロセスの管理の実際
(中間評価と計画修正)
22
本年度国研修では省略(都道府県では実施する)
演習2:「サービス提供プロセスの管理の実際」事例研究②
(1)演習2の進め方
・演習2のガイダンス
(2)演習2のねらい
(3)中期個別支援計画の検討・作成
・演習1で用いた事例について、モニタリング結果を情報提供し、中期における支援計画の見直し・修
正を行う。
・中期個別支援計画書を作成する。
(4)個別支援計画の全体発表
・本研修では実施しない。→演習3の全体発表で一括して行う。
(※都道府県研修では3時間あるので、全体発表まで行う。)
23
本年度国研修では省略(都道府県では実施する)
演習2
「サービス提供プロセスの管理の実際 :事例研究②」
8:30 8:40
演
習
ガ
イ
ダ
ン
ス
(10分)
○
演
習
の
目
的
、
方
法
に
関
す
る
説
明
9:00
(30分)
(20分)
○
個
別
支
援
会
議
○
変
更
要
因
の
確
認
(
情
報
整
理
)
10:20
9:30
事例の確認 モニタリングと支援
と追加情報 目標の見直しの検討
の提示
課題整理表作成
○
支
援
目
標
の
検
討
○
支
援
内
容
の
検
討
○
到
達
目
標
の
検
討
3時 間
11:20 11:30
個別支援計画
の変更修正
全体発表と意見
交換・コメント
(50分)
(60分)
○
グ
ル
ー
プ
内
で
個
別
支
援
計
画
の
修
正
○
全
体
発
表
○
意
見
交
換
○
講
師
に
よ
る
コ
メ
ン
ト
総
括
(10分)
○
リ
ー
ダ
ー
に
よ
る
ま
と
め
24
本年度国研修では省略(都道府県では実施する)
(2)演習2のねらい
《内 容》
「演習1」において使用したものと同じ事例を用い、追加情報に基づく中間評価と
計画の修正について、各グループで討議しながら作成し発表する。(中期個別支
援計画を作成する。)
《獲得目標》
• サービス開始後の中間評価(モニタリング)結果を踏まえ、再アセスメントし個別
支援計画を適切に修正
《研修企画のポイント》
□ 演習1で用いた事例と同様の事例を用い、中間評価結果を提示する
□ モニタリングによる個別支援計画の修正・変更に演習の力点を置く
□ 同様の事例であっても、状況やニーズの変化を捉え、適切な支援内容へ修
正が必要なことを学ぶ
□ 中間評価を踏まえ、中期個別支援計画を作成する
25
(参考様式)
個別支援計画の中間評価
利用者名
到達目標
達成状況の評価
1
達成 ほぼ達成 未達成
2
達成 ほぼ達成 未達成
3
達成 ほぼ達成 未達成
4
達成 ほぼ達成 未達成
5
達成 ほぼ達成 未達成
6
達成 ほぼ達成 未達成
達成されない原因の分析
今後の対応(支援内容・方法の変更等)
26
(3)中期個別支援計画の検討・作成
・新たな情報に基づき、個別支援計画の見直し、修正を検討。
中間評価(モニタリング)とは
①個別支援計画通り支援が実施されているか
②状況の確認
③新たなニーズはないか
④新たなニーズに対する評価の必要性
⑤個別支援計画の見直し、修正
など、サービスの微調整、あるいは再評価
しながら継続する過程である。
27
(例) 中期 個別支援計画書
利用者氏名
性別
生年月日(年齢)
障害福祉サービス名
利用契約期間(サービス提供期間)
サービス等利用計画の
総合的な援助の方針
長期目標(内容、期間等)
短期目標(内容、期間等)
ニーズ(支援課題)
具遺体的な到達目標
平成
日
年
月
利用者氏名
サービス内容
課題解決のための本人の役割
印
サービス管理責任者
達成期間
担当
印
28
4.演習3「サービス内容のチェックとマネジメントの実際」
(サービス管理責任者の役割と業務の検討)
演習4 「都道府県における分野別研修の情報交換」
(各分野別グループでの都道府県の情報交換・検討等)
*都道府県研修では実施しない
29
演習3:サービス内容のチェックとマネジメントの実際
(1)演習3の進め方
・演習3、4のガイダンス
(2)演習3のねらい
(3)-①グループ討議:サービス内容のチェックと関係機関との連携
・ 演習1の事例について、作成した個別支援計画と終了時評価(追加資料)からサービス内容を
チェックし、サービス管理責任者として取り組むべき課題についてグループで話し合う。
・ 将来像を踏まえた利用者の地域移行に必要とされる社会資源についてグループで情報交換を
おこない、個別支援会議において連携が想定される機関に対する調整内容をまとめる。
・ 社会資源については地域特性を踏まえて情報交換をおこない、今後の参考にする。
・ 記録はホワイトボードにおこない、共有化する。
-②グループ討議:サービス管理責任者の業務要点整理と重点課題
・ 今回の事例を参考にし、アセスメント・個別支援計画の作成から終了までの支援におけるサービス
管理責任者業務の要点整理をおこない、重点的に取り組むべき課題をグループで検討する(都道府
県研修を企画する際に役立てる)。例えば、利用調整・退所調整のための相談支援専門員との連携、
個別支援会議の開き方、支援チームの作り方、スーパービジョンについて等
・ 記録はホワイトボードにおこない、共有化する。
(4)全体発表
・ グループ討議の内容について、分担して報告をおこない、全体で共有する。
・ 講師陣からのコメントをおこなう。
30
演習4:都道府県における分野別研修の情報交換
(演習3-②の後半、演習の総括)
(1)演習4の進め方
・演習3、4のガイダンス
(2)演習4のねらい
・各都道府県での工夫・課題・対策等の状況を共有することにより、今後の演習の企画に向けた取り組
みを進めるための情報交換を図る。
(3)演習3-②の後半
・主に都道府県研修において、マネジメントの実際(サービス管理責任者の役割と業務の検討)につい
て、演習3演習方法を議論、研修指導者として、都道府県研修での到達目標や工夫についても情報
交換をおこなう。
演習総括
・事前作成課題 様式1課題整理表(都道府県用)、様式2課題整理表(分野用)、 【様式3】サビ管研修
企画運営等チェック様式を活用し、本研修を振り返り、都道府県における分野別研修の情報交換(工
夫・課題・対策)等をおこなう。
(4)全体発表
・ グループ討議の内容について報告し、全体で共有する。
・ 講師陣からのコメントをおこなう。
31
演習3・演習4の進め方(タイムスケジュール)
3+1時 間
サービス管理責任者としてサービス内容をチェックと課題の整理、関係機関への具体的なマネ
ジメントの方法について演習をおこなう。今後の都道府県研修に活かせるようにする。
演習3 サービス内容のチェックとマネジメントの実際
9:00 9:10
10:40 10:50
ガ
サービス内容のチェックと 休
イ
憩
関係機関との連携
ダ
(
10
ン
ス
分
)
(10分)
(90分)
演
習
3
・
4
の
進
め
方
説
明
演習4 都道府県における
分野別研修の情報交換(工夫・課題・対策)
○サービス内容のチェック
・演習1の事例のサービス内容
のチェックとサビ管の課題整理
・演習1の事例の地域移行の際
の、関係機関の連携と調整内
容のまとめ
○G内で話し合いの結果を発表
○講師陣によるコメント。
12:10
サービス管理責任者の
業務要点整理と重点課題
(80分)
○G内でサービス管理責任者業
務要点整理と重点課題などに
ついて議論
○都道府県研修企画のための
情報交換
○G毎に話し合いの結果を発表
○講師陣によるコメント。
13:10
昼
休
憩
(
60
分
)
14:10
演習の
総括
(60分)
○研修全体を振り返り、各都
道府県で研修を実施する
ときに工夫する点などをG
内で話し合う。
○G毎に話し合いの結果を
発表
○講師陣によるコメント。
32
演習3-①「サービス内容のチェックとマネジメントの実際」
サービス内容のチェックと関係機関との連携(タイムスケジュール詳細)
事例の追加情報を配布
9:00
9:10
ガ
イ
ダ
ン
ス
(10分)
○演習
3・4の
進め
方の
説明
9:15
のグ
役ル
割ー
決プ
め内
(5分)
○G毎に
司会、
記録、
発表者
を決め
る
9:45
グループ討議
演習事例1の
サービス内容
のチェックと
サービス管理
責任者の課題
整理
(30分)
○個別支援計
画と終了時
評価から
サービス内
容のチェック
とサービス管
理責任者の
課題を話し
合う
9:55
10:25
10:35
10:40
全グ
体ル
発ー
表プ
毎
に
グループ討議
演習1の事例
の地域移行の
際の、関係機
関の連携と調
整内容のまと
め
全グ
体ル
発ー
表プ
毎
に
講
師
の
コ
メ
ン
ト
(10分)
(30分)
(10分)
(5分)
○G毎に演
習案や
検討内
容を発表
○地域移行の際に、必
要とされる社会資源
について、地域特性
を含めて情報交換を
おこなう。
○個別支援会議にお
いて連携が想定され
る機関に対する調整
内容をまとめる。
○G毎に演
習案や
議論内
容を発表
○
一
言
コ
メ
ン
ト
33
演習3-②サービス内容のチェックとマネジメントの実際」
サービス管理責任者業務の要点整理(タイムスケジュール詳細)
演習4 都道府県における分野別研修の情報交換(工夫・課題・対策)
10:50
11:05
のサ
要ビ
点管
整業
理務
(15分)
○ガイダンス
○演習(案)の
例示
○チェックリスト
と調査資料を
使いサビ管の
役割の説明
11:10
のグ
役ル
割ー
決プ
め内
(5分)
○G毎に
司会、
記録、
発表者
を決め
る
11:35
グループ討議
サービス管理
責任者の業務
の確認と重点
的に取り組む
べき課題を討
議する。
(25分)
○サービス
管理責任
者の業務
について
話し合う。
11:50
グループ討議
都道府県研修
での【演習3】に
ついて情報交
換と意見交換
(15分)
12:05 12:10 13:10
全グ
体ル
発ー
表プ
毎
に
講
師
の
コ
メ
ン
ト
(15分) (5分)
○Gごとに都道府県
○G毎に演
研修における【演
習案や
習3】の演習方法
議論内
について議論
容を発表
〇研修指導者として、
都道府県研修で
の到達目標や工
夫についても情報
交換
○
一
言
コ
メ
ン
ト
昼
休
憩
(
60
分
)
14:10
演習総括
都道府県
における
分野別研
修の情報
交換(工
夫・課題・
対策)
○事前作成の資料を基
に、グループ内で議論
を深める。
○グループごとに、研修
の企画等を含め、研修
全体の振り返りを行い、
全体に報告。
○講師陣によるコメント。
○全体総括。
34
(2)演習3・4のねらい
《内 容》
演習事例1の支援を振り返り、サービス管理責任者としてサービス内容をチェッ
クし課題を明らかにする。実際の地域移行を想定し、マネジメントの方法について
演習する。
地域移行について関係機関との連携のあり方等について意見交換を行う。今回
の事例を通じて、サービス管理責任者としての役割と業務の総括をおこなう。
《獲得目標》
• グループ討議により、サービス管理責任者としてのサービス内容をチェック
• サービス管理責任者としての役割と業務の総括
• 他自治体の状況を知ることにより、今後の研修の企画運営に必要な工夫等の情
報共有を図る。
《研修企画のポイント》
□ グループ討議、発表、助言等を通じて、サービス管理責任者としての役割を確
認する。
□ 研修全体を振り返り、普段の業務上の知識や技術の確認の機会とする
□ 各地域での独自の取り組みを情報交換し、今後の参考とする
□ 研修者自身の今までの仕事を振り返り、今後の仕事に繋げられるよう、
サービス管理責任者としての自覚を促す
35
サービス管理責任者業務の要点整理
サービス管理責任者となる方へ
「今だって大変なのに、そんな大変な
こと自分にできる訳ない…」と思われ
がちなサビ管業務。
しかし、利用者への直接支援だけでは
なく、人材育成、事業所運営、さらに地
域社会へと活躍が期待されるとてもや
りがいがある仕事です。
サビ管となったからには、事業所内部
から関係機関へ、そして地域社会へと
目を向け足を運びましょう。
36
サービス管理責任者業務の要点整理
サービス管理責任者の業務整理
外部の関係機関
地域社会
(地域自立協議会)
事業所内
①支援プロセス
の管理
・進行管理 ・課題の整理 ・個別支援計画の修正
②職員への
指導助言
・指導と助言 ・人材育成
・質の向上
③関係機関と
の連携
・連携の要 ・地域社会への発信
・社会資源の創出
④その他
・利用者満足度の向上
・第三者評価の導入
など
37
サービス管理責任者業務の要点整理
①支援プロセスの管理
●進行管理
・支援計画と時間軸はセットで提供
・時間軸の妥当性のチェックとタイムキーパー役
・ゴール設定(長期目標と短期目標)の妥当性のチェック
●個別支援会議の開催
●支援課題の整理と大方針の設定
●個別支援計画の作成または管理(←最も重要!!)
・サービス管理責任者には最終的な責任がある。署名と押印で
責任の明確化を!
⇒個別支援の質を担保する役割
38
サービス管理責任者業務の要点整理
②サービス提供者への指導助言
●適宜のスーパーバイズ
●「個別支援会議(事業所内カンファレンス)」の進行
役として、議論を深める
●「サービス利用計画書」に基づく、事業所としての
「個別支援計画」の作成
●研修等で off the job trainingを行う
●利用者面接、家族面接、見学案内に同席する等
on the job trainingを行う
…やってみせ、言って聞かせて、させてみて、 ほめてやらねば人は動かじ。話し合い、耳を傾
け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、
人は実らず…。 山本五十六
39
サービス管理責任者業務の要点整理
③関係機関との連携(その1)
●「サービス担当者会議(サービス等利用計画作成
会議)」への参加
・相談支援専門員と連携し、支援チームによるネット
ワーク構築に寄与
⇒「サービス等利用計画書」をもとに「個別支援計画」
を作成することで、 地域や外部につながる支援に
なっていく
顔の見える関係の“顔”になるってことですね!
40
サービス管理責任者業務の要点整理
③関係機関との連携(その2)
●自立支援協議会への参画 例えば…
・必要なサービスが福祉計画に盛り込まれるように働き掛け
る(ボトムアップ)、
・地域の工夫と知恵で、足りない資源を創出する、
・事例検討会を定例化し、地域の課題を地域で解決する仕
組みを作る、
・事業所の顔として地域活動や行事に積極的かつ、まめに
参加し、利用者が地域に溶け込む呼び水となる、
・事業の対象や効果を外部に解り易く説明し、PRする…
⇒事業所、利用者、障害者を地域社会へつなげる役割
41
サービス管理責任者業務の要点整理
関係機関との連携についての指導ポイント
•サービス管理責任者は、自立訓練・共同生活援助の事業だけで、本人を支えるの
ではなく、様々な資源の中の1つであることを自覚しておこう。
→自分達だけで、本人を支えようとしない事が大事!!
•より豊かな本人の暮らしを支援していくためには、いろいろな社会資源を知っておこ
う。
→ 自分達の地域の地域診断をしてみよう!!
•サービス管理責任者は、本人と周囲とを繋いでいくコーディネータの役割がある。そ
の時には、地域にある(自立支援)協議会をうまく活用しよう。
→資源が足りない時には作っていく事がコーディネーターの役割。このような場合
には(自立支援)協議会と連携していく事が重要!!
•何かあったら個別支援会議を開こう。
→誰が声をかけても良い会議。問題に気付いた人が声をかけよう。サービス管理
責任者はその一人。スムーズに会議が行えるように、日頃から関係機関との良好な
関係を築いておくことも大事な仕事!!
42
サービス管理責任者業務の要点整理
④その他
●利用者満足度調査の実施
・支援者の自己満足に陥らないよう“利用者満足度”
に注目して事業所を見直す
●第三者評価の導入
・客観的な評価に基づく質の向上へ
43
参考資料
(参考)サービス管理責任者の業務整理表①
業務内容
取組状況
課題
ウエイト
(1)支援プロセスの管理
見学案内
アセスメント
家族面談
支援計画の作成
支援計画案の修正
利用者・家族への支援計画の説明
モニタリング
支援の進行管理
44
参考資料
(参考)サービス管理責任者の業務整理表②
業務内容
取組状況
課題
ウエイト
(2)事業管理
利用者数の適正化
利用期間の適正化
第三者評価の導入
利用者満足度調査の実施
経営への参画
事業展開への提案
リスクマネジメント
苦情受付責任者
45
参考資料
(参考)サービス管理責任者の業務整理表③
業務内容
取組状況
課題
ウエイト
(3)サービス提供者への指導助言
利用者面接への同席
家族面接への同席
アセスメントへの指導と助言
課題の整理への指導と助言
支援計画作成への指導と助言
モニタリング
支援の進捗への助言
46
参考資料
(参考)サービス管理責任者の業務整理表④
業務内容
取組状況
課題
ウエイト
(4)関係機関との連携
個別支援会議への出席
次ステージへの引継支援
地域自立支援協議会への参画
地域での連携事業への協力
施設見学・実習の受入れ
地域や他機関への事業PR
地域住民への普及啓発
社会資源の創出
47
(4)全体発表
・ グループ毎に、「演習1」で使用した事例に基づき、利用者の将
来像(中期~終期、修了後)を想定しながら討議。サービス管理
責任者として様々なサービス内容をチェックし、具体的なマネジメ
ントの方法について整理する。
・ 整理した内容を全体発表。
・ 全体で議論し理解を深める。
・ 質疑応答及び総括
・ 全体発表(プレゼンテーション)を実施し、グループ間での意
見交換を行い理解を深めるとともに、講師からの助言に基づ
いて総括を行う。
48
【総括】(都道府県研修では実施しない)
全 体 総 括
演習4
49
総 括
・研修全体を振り返り、演習3に引き続き、各都道府県で研修を実
施するときに工夫する点などをグループ内で話し合う。
・講師陣によるコメント。
・全体総括。
各地域の独自の取り組みを積極的に情報交換し今後に活用
・ 自治体独自のサービスの活用や関係機関との連携によるサービ
ス提供により、効率的で質の高い支援が可能であり、そこを模索
する努力がサービス管理責任者の責務の一つである。
・ また、地域生活移行については、相談支援事業者その他の関係
機関との連携やネットワークの構築が重要であり、ケースによって
は地域生活への移行が困難な事例も考えられるので(自立支援)
協議会への事例報告を行い新たな社会資源の開発等に努める。
・ 各自治体の先進的な取り組みを持ち帰り、今後の参考とする。
50
都道府県研修の企画運営にあたって
-都道府県研修を実施するための事前の準備-
• 分野別講義と演習の重点ポイントを明確に示す
• 事前学習会などの実施
– 講師は教示すべき内容を理解する
– ロールプレイの事前学習を行う
– ファシリテーターの役割を確認する
• 演習事例は自前で準備する
• 演習の流れを意識したスケジュール(進行表)を作成
• 受講者が主体的に参加出来る工夫を検討する
51
【総括】(都道府県研修では実施しない)
都道府県別研修のグループワーク
(25分間)
(1)進行役、記録係、発表者を決める。
(2)実際の都道府県研修をシミュレーションしてみる。
(3)都道府県研修の現状を踏まえつつ、様々な留意
点を議論し、アイデアを出しながら、実施方法や実施
計画をまとめる。
52
【総括】(都道府県研修では実施しない)
60分
②全体発表
(25分間)
・2分間以内で、全グループが発表する。コメント1分。
・研修の枠組みや段取りだけではなく、どんな議論に
基づいて企画したのかを中心に発表する。
53
【総括】(都道府県研修では実施しない)
③分野別研修 総括
(10分間)
・分野別研修【地域生活(身体)】について、全員で振
り返ります。
・受講生からの意見を募り、全体で共有し、意見交換
します。
・アンケート記入後、講堂へ移動します。
本当に皆さんお疲れ様でした。
地元に帰っても頑張りましょうね!
54
5.参考資料
(1)ロールプレイ
※ 都道府県研修において、ロールプレイの手法を用いる場合
は参考にしてください。
55
(参考)ロールプレイの手法をとる場合
個別支援計画の作成に係る支援会議の場面を想定し、模擬支援会
議を実施し、サービス管理責任者として様々なサービス内容をチェック
し、支援チームに対するマネジメントの方法について演習する。
模擬会議の準備(15分程度)
各グループ内で、次のことを決定。
・ 各グループの進捗度により、「中期」もしくは「終期」の支援会議場面を設定する。
・ 演者の役割分担
(サービス管理責任者役、利用者役、支援員役、訓練スタッフ役、看護スタッフ役、介護ス
タッフ役等)
・ 各役割ごとに自分たちの役作りを行う。
※ 模擬会議中は役になりきって演ずる。時間内で場面を変えて複数回実施しても良い。
模擬会議の実施(1時間程度)
模擬会議を通じて、実際に終了時評価を作成。(進捗が遅れているところは中期個別支援計画
書を作成。)
・ サービス管理責任者として様々なサービス内容をチェックし、支援チームに対するマネジメン
トの方法について演習する。
56
ロールプレイについて(概要)
1.ロールプレイとは
○ 現実に起こる場面を想定して、複数の人がそれぞれ役を演じ、疑似体験を通じて、あ
る事柄が実際に起こったときに適切に対応できるようにする学習方法の一つである。
○ 学習者は、役割を演じなければならないが、演じ方はたいてい演者の自由である。
○ 対人関係や態度・行動を通して行われる学習に用いられる。
2.ロールプレイのメリット
○ 意志決定過程にみられるような物事のプロセスについて学ぶ可能性が高くなる。
3.ロールプレイの方法
1) 事前準備
○ シナリオ:準備の段階でシナリオを作成するか、役割だけを決めて自由に行うか、目
的によって決定する。
○ 時間:決まっているわけではない
○ オリエンテーション:実施する前に学習者にその目的を十分に説明する。
2) 実施
○ 実施中にロールプレイをビデオに録画しておけば、後で見直すことができる。
3) フィードバック
○ ロールプレイ終了後、気づきや学びを話し合うことで、学習を深め、広げることが大切
57
ロールプレイ(ロールプレイイング)の目的
(1) 日常生活における自分の役割を見直し、日常生活での課題を解決する手がかりを得ます。
(2) 参加者全員が、感情の解放をします。
(3) 新しい、突発的な状況に応ずることができます。
日常生活の中で、人は必ず様々な役割を背負って暮らしていることを考えますと、人生はまさに
ドラマと言えます。その中で、常に同じような役割ばかりをこなしていますと、新たな人間関係を作
り出すことは大変難しくなります。
ロールプレイとは、参加者が自由な雰囲気の中で、あるテーマについて即興的に役割を演じ、協
同して、役割行動の変容を図るもので、日常生活におけるそれぞれの役割を見直し、新しい状況
に応じられるようになることを目的としています。
したがって、ロールプレイは日常生活のリハーサルとも言えるでしょう。参加者はうまく演ずる必
要はありません。大切なのは、いかに自分なりに自発性を発揮して演ずるかです。
自発性が回復されれば、ロールプレイでの新鮮な役割体験は、新しい役割を日常生活に取り入
れる原動力となります。
自発性とは、新しい状況においても、周囲と自分自身にとって、より適切な、望ましい対応がで
きるということです。一般に、人は、新しい状況に対しては、他人の意見や自分の既有の体験をよ
りどころとして対応してしまいがちです。自発性は、そのような自分の外側から規制してしまうので
はなく、自然に自分の中から自分を動かしていくことです。
自発性は、まず役割をとること(役割取得)から、自発的に個性的に演ずること(役割演技)、さら
に、新しい役割を創造すること(役割創造)へと段階的に高まっていきます。
58
ロールプレイを行う上での注意
1)
2)
3)
4)
5)
6)
ロールプレイを理解しているファシリテーターをグループごとに配置すること
事前準備(オリエンテーション):参加者が主体的に関われるように情報や知識の整理
役割別の準備:各役割ごとに自分たちの役作りを行い,場面設定を話し合う
役割演技・討議:役になりきって演ずる。時間内で場面を変えて複数回実施しても良い
誰か一人が時間を占領しないこと
本人・家族役を他のグループから入ってもらい、支援内容を理解していただけるか、説明は
十分か等の観点で行う方法もある。
7) 振り返り(フィードバック):必ず自分の役やほかの役について感じたこと、考えたことを振り
返る時間をとり、ロールプレイの後,他の人へ感情・しこりが残らないよう配慮
〈時間配分の参考例〉(決まっているわけではありません)
1) 知識の整理(5分)
2) 役割別の準備(5分)
3) ロールプレイの実施
① 1回目の演技(20分):支援会議の準備の支援者だけの話し合い
振り返り(5分)
② 2回目の演技(20分):本人や家族も含めた関係者が参加した支援会議
振り返り(5分)
59
5.参考資料
(2)ファシリテーターについて
60
(参考資料)
ファシリテーターを担っていただく皆さんへ・・・
参加者の心の動きや状況を見ながら、実際にプログラムを進行して行く人のことをファシリテー
ター(促進者)と呼びます。ファシリテーターの媒介によって、参加者の本来的な学びが促進され、
体験したことを次のステップへと、結びつけることが容易になります。
ファシリテーターとして求められること
その人の力、グループの力を引き出すために、ファシリテーターとしては、以下のような視点を
持つことが望まれます。
参加者の主体性を引き出すこと
知識と体験を統合できるような素材の提供をすること
体験をより大きな気づきへと導くこと
参加者自らが主体的に考えられるような援助をすること
状況を見ながら適切な“介入”を行うこと
ファシリテーターは指導者ではないので、全ての解答を用意している必要はありません。「葛
藤を誘う場面を用意すること」と、「主体的な発言を促すこと」ができる促進者の役割です。
61
ファシリテーターが介入するということ
介入とは、何等かの意図をもって相手にかかわっていくプロセスのこと。たとえば、ロールプレ
イが円滑に進行していない時、実施のルールが守られていない時、グループでの課題達成が難
しいと判断された時、ふりかえり・わかちあいが進んでいない時、参加者から質問を受けた時、な
どが考えられます。
介入はあくまでもその立場でおこなわれるものであって、主体的な学びのプロセスを妨げない
ように配慮してください。ファシリテーターとしては、何らかの目的や意図をもってかかわっている
ので、つい自分の思いを達成したいあまりに、気づきを押し付けるような、ある種の“操作”をしが
ちです。その意味では、介入とは「しなくてはならないこと」ではなくて、「必要があった時にあえて
行なうもの」と考えていいかもしれません。進行が自然であれば「何もしない介入」もあるという認
識が大切です。
ファシリテーターの基本姿勢
参加者の主体性を尊重し、操作的な言動はつつしむこと。 どのような過程を経て現在の討議が
あるのか・・・・・・といったプロセスが見えていること、または理解しようと努めること。 開放的な雰
囲気作りを心がけること。 問題の解答を教えるのではなく、解決は参加者自身にまかせること。
良き促進者とは、何でも教えてくれる人ではなくて、迷った時に解決までの道筋を、さりげなく示
してくれる人のこと。参加者自身の成長の姿に、陰ながら満足できる人のこと・・・・・・と言うことが
できます。
62
様 式
63
課題の整理表
№
意向等ニーズの把握
初期状態の評価(利用者の状況
・環境の状況)
グループ
利用者名
支援者の気になること・推測できること
(事例の強み・可能性)
さん
解決すべき課題
64
個別支援計画書(初期・中期)
利用者氏名
性別
生年月日(年齢)
障害福祉サービス名
利用契約期間(サービス提供期間)
サービス等利用計画の
総合的な援助の方針
長期目標(内容、期間等)
短期目標(内容、期間等)
ニーズ(支援課題)
具遺体的な到達目標
平成
日
年
月
利用者氏名
サービス内容
課題解決のための本人の役割
印
サービス管理責任者
達成期間
担当
印
65
個別支援計画の中間評価
利用者名
到達目標
達成状況の評価
1
達成 ほぼ達成 未達成
2
達成 ほぼ達成 未達成
3
達成 ほぼ達成 未達成
4
達成 ほぼ達成 未達成
5
達成 ほぼ達成 未達成
6
達成 ほぼ達成 未達成
達成されない原因の分析
今後の対応(支援内容・方法の変更等)
66
サービス実施報告書(終了時評価)
利用者名(性別・年齢)
利用者の意向
(具体的なニーズ)
障害福祉サービス名
サービス提供期間
ニーズ(支援
課題)
平成
到達目標
年
月
日
支援内容
施設名: ○○○○○○○
支援結果
達成
期間
担当
サービス管理責任者氏名:
今後の課題
印 67