03 重点プラン4(その1) [PDFファイル: 227.7KB]

 重点プラン④:環境と共生した都市づくり
達成度及び内訳
取組項目数
達成率
◎:達成 13
〇:ほぼ達成(達成率80%以上) 5
△:未達成(達成率80%未満) 4
22
第2次計画での継続・廃止
継 続 13 (うち達成8 ほぼ達成3 未達成2 )
廃 止 9 (うち達成5 ほぼ達成2 未達成2 )
総合評価
【主な取組事項に対する説明】
○
取組項目22のうち、18項目が「達成」「ほぼ達成」であることか
ら総合評価としては「ほぼ達成」としました。全体的に、太陽光発電設
備設置導入補助などの助成事業、市道のバリアフリー化などの整備事業
などについては予定通り進めることができました。一方で、コミュニ
ティバスの利用増加率が伸び悩んでいることや公用車のガソリン使用量
の抑制については「未達成」となっています。
81.8%
(1)振り返り
【景 観】
景観については、平成22年度から基本調査を開始し、景観計画策定委員会によ
る検討などを経て、平成24年度に「景観計画」の策定及び「景観条例」の制定を
行いました。本市の自然景観の骨格は、目久尻川などの3河川と河川沿いの斜面緑
地、それに連なる里地里山で、これらの保全や育成は、自然環境の保全再生と一体
となった取組が必要となっています。そのため、それぞれの地域の景観特性や資源
を活かした、良好な街並み形成の推進に向けて、環境基本計画と景観計画との連携
が今後においても必要となっています。
【歴史・文化資源】
歴史・文化資源については、国指定史跡となった神崎遺跡など、貴重な文化財が
多数存在し、環境の質を高めるとともに、本市の昔の姿や暮らしを知り地域環境を
考えるきっかけになっています。
市では、埋蔵文化財などの史跡を保存するとともに、古文書などの市史資料のマ
イクロフィルム化を行ってきました。
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また、市指定文化財に補助金を交付し、効率的な保存管理も図っています。
今後も、市民の歴史的・文化的環境に対する関心を高める取組が必要となってい
ます。
【道 路】
自動車の使用を控え、自動車に頼らない環境にやさしいまちづくりを進めるため、
市道のバリアフリー化や自転車・歩行者道の整備に取り組み、目標をほぼ達成しま
した。今後は、(仮称)綾瀬スマートインターチェンジの設置が進められていること
から、交通量の増加に対応するとともに、環境に配慮した道路の整備が必要となっ
ています。
また、市民の生活を支える一般道は幅員不足などがあり、生活道路として安全か
つ快適な環境整備が必要となっています。
【交 通】
鉄道駅のない本市にとって、市内を結ぶバスは公共交通として重要な役割を果た
しており、自動車依存型社会からの脱却と地球温暖化対策を図り、バス利用者の増
加に取り組んできました。そのうち、コミュニティバスの利用者については、増加
してはいるものの、目標を達成することはできませんでした。今後も、バス路線の
再編など、利便性の高いバス交通の整備による環境面への配慮が必要となっていま
す。
【補助事業】
地球温暖化対策の一環として、太陽光発電設備、雨水貯留槽の設置などに対する
助成や、バスの待合環境の向上と公共交通の利用促進を図るため、バス停上屋等整
備やバスロケーションシステムの導入などに助成を行ってきました。また、太陽光
発電設備については、平成24年度から設置対象をこれまでの住宅用から共同住
宅・事業用へと助成範囲を拡大しました。今後も、地球温暖化対策に有効な補助事
業の取り組みが必要となっています。
(2)第1次計画から継続して取り組む行動計画
都市化の進行に伴い、農地や森林の広がる景観から、住宅の立ち並ぶ都市景観へ
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と変化し、綾瀬らしい自然環境が失われつつある中で、環境と調和の取れたまちづ
くりを進めてきました。今後も、市民の安全・安心な移動の確保や環境にやさしい
交通体系の整備とともに、自然と一体となった歴史・文化資源の保護と活用を図る
ため、第1次計画で達成済みの「文化財めぐりの実施」などにも取り組んでいきま
す。
(3)新たな環境課題に取り組む行動計画
地球温暖化対策として、自家用車に頼らずに暮らせる「公共交通利用環境の向上」
が必要となっています。そこで、公共交通機関の利用促進を図るため「移動利便性
の高いバス路線への再編」や、駐車場や駐輪場を設けるなどの「バス乗換拠点の整
備」に取り組む必要があります。また、地球温暖化に起因する気候変動に伴う自然
災害に対して「環境面からの安全の確保」が必要となっています。このことから「自
然災害への意識啓発」などについても取り組む必要があります。さらには「綾瀬市
ごみの投棄防止によるきれいなまちづくり条例」を推進するため、各種の取組を進
める必要があります。
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