2015 広島大学（国語総合（近代以降の文章）・現代文）護師の身体感覚として定着するということ。（ 100 字）点も維持するという看護のわざ自体が、看護実践を通して看的に交流しつつ、その一方で科学的知識にもとづく客観的視た母の言葉に感謝した。問八看護師が患者と身体感覚を共有することで患者と相互主観の不思議さに驚くとともに、信じることの意味を教えてくれ主体性は看護師の閉ざされた世界に埋もれてしまうから。れる鏡と信じたからこそ、生還できて、幻の中で見た出来事者は看護師の感情や価値観に支配され振り回されて、患者のおり、ヴィルケは実際にはただの氷を生者の世界へ運んでく自己を冷徹にとらえる自己言及的な視点をもたない限り、患問六母が「何でも信じることが存在をつくりだす」と言ったと問七患者との相互主観的な交流が実現しても、看護師がそこにびも存在しないことだという意味。ものとしてありありと実感されるということ。感じる幸せも、苦しみや悩み、病気などを含めた、生きる喜込むことによって、患者の苦しみが看護師自身にも意味あるさも老いの苦しみも存在しない楽園ではなく、季節の変化を問六看護師が、患者の経験に寄り添い、患者の内的世界に入り問五何の変化もなくただ時が続いていくということは、冬の辛らに問う、自己言及的な視点に自己を置くこと。（ 75 字）かのように、少しも幸せそうでないことに気づいたから。価値観や感情に支配されずに患者と向き合っているのかを自いていくだけの世界だと言う母の顔が、その言葉を裏づける問五看護師が、患者と内的世界を共有しつつ、その際に自身の理想的な世界だと思ったのに、それを何の変化もなく時が続前期問四解する、看護実践の軸となる考え方。問四寒くも暑くもなく、年も取らない母のいる世界を、自分はＢ＝看護師が患者個人と身体感覚を共有しその独自性を理思議な感覚に囚われている。の発見を目指す自然科学的な思考法。人々が佇んでいたので状況が把握できず、現実感を欠いた不Ａ＝看護判断の基礎となる、すべてを数量化し普遍的法則夜の区別もないような大きな広場があり、憂鬱な顔をしたとして証言されるということ。（ 40 字）問三雪の壁を掘っていくと、その奥には暑くも寒くもなく、昼国語問三語り手である患者の苦しみは語り手の苦しむ身体そのものる様子が象徴的に表現されている。問二２＝看護師が観る側であると同時に観られる側の（関 22 係字）失い道に迷ったヴィルケたちが、夜を迎えて不安を増していに「夜」を「黒く」と表現することによって、獲物の鹿を見１＝主客分離の思考法（８字）ｄ＝渦中問第一一問ａ＝巧（みに）ｅ＝試金石ｂ＝恒常【解答例】ｃ＝依拠問二らでっ「。、て夜獲は」物狩がをり「追の容っ季赦て節な雪でくのあ」野り「山、おを色り歩彩るきも」ま太とわ陽いらもうなな擬けい人れ厳法ばしをない用ら寒いなさ、いのさらか中問第一二問冬は、水汲みなどの労働が辛い上に、猟師のヴィルケにと 2015 広島大学（国語総合（近代以降の文章）・現代文）ボット。を客観的な視点で正確に認識しないようにプログラムしたロて、人間が自己を正確に認識しないのと同様に、あえて自己問六社会的生活を営む動物に埋め込まれた自然界の仕組みとし必然性が生まれ、社会が形成される契機となるから。て自分を知るしかないために、そこに他人とやりとりをする問五自分では自己を正確に認識できないからこそ、他人を通しいう、逆説的現象に注目させる意図。的に造られた、他人が見ている正しい像が不自然に見えると問四左右逆転した鏡や自然の水面の像が自然に感じられ、人工問三（ 50 字）は化粧をしている自分の顔は他人が見ている顔と違う点。２＝他人に見せるために化粧をしているつもりなのに、実人に見せるためにしているのではないということ。１＝化粧は自分のためだけにしているのであって、真に他像に対する印象。前期問二 ① は鏡像の左右逆転という客観的事実で、 ② は逆転した画ウ＝そこでエ＝すなわち国語問第一三問ア＝そしてイ＝しかしらしいものであり、冬も愛すべきものに変わっていた。見方が一変したヴィルケにとっては、ただの焚き火すらすばでみないいことだと教えられた。その体験によって、世界のあの世で死んだ母に再会し、生きるということは何から何ま問七ヴィルケにとって寒く辛い冬は憎むべきものであったが、