16/3 期下期から新規契約は前年同月比プラスが続く

アサンテ
(6073・東証 1 部)
2016 年 5 月 2 日
16/3 期下期から新規契約は前年同月比プラスが続く
アップデートレポート
㈱ティー・アイ・ダヴリュ
堀部 吉胤
16/3 期業績は会社計画未達も増収増益を確保したとみられる
月次売上高の開示にもとづく 16/3 期の売上高は 132.7 億円(前期比
4.8%増)
。期初の会社計画を 6.2 億円下回った。個人消費の回復が下
期に顕著になる前提の計画だったが、個人消費の低迷が続いた。それ
でも消費増税後、苦戦が続いていた白蟻防除の新規契約の売上高は、
下期に入って前年同月比プラスに転じた。特に 4Q(1-3 月)の新規契
主要指標 2016/04/28 現在
約の売上高は 2 桁増とプラス幅が拡大したもようで、厳しい環境下で
株
価
1,500 円
は健闘したようだ。
1,679 円
(16/03/28)
1,381 円
(16/01/21)
られるものの、労働需給逼迫を受けた人員採用の計画未達による人件
発行済株式数
12,341,900 株
と 2 期ぶりに営業増益を確保したとみる。
売 買 単 位
100 株
時 価 総 額
18,512 百万円
予 想 配 当
40.0 円
延期の可能性が出てきた。これを考慮し、今回の TIW 業績予想では駆
125.83 円
け込み需要を織り込まなかった。しかし、個人消費の低迷が続いてい
年初来高値
年初来安値
営業利益は計画の 26 億円(前期比 13.1%増)には届かなかったとみ
費の下振れで売上高の未達を一部吸収し、24 億円程度(同約 5%増)
住宅の保全意識の向上を背景に着実な成長が見込まれる
2017 年 4 月に予定通り消費再増税が実施されれば、17/3 期に駆け込
(
会
予 想
社
)
E P S
( ア ナ リ ス ト )
実 績
P B R
1.80 倍
直前のレポート発行日
み需要が発生するだろうが、景気の先行き不透明感の高まりにより再
る中でも白蟻防除の新規契約が回復傾向にあることや、白蟻の活動が
活発化する 4~7 月に向けたテレビ CM による広告宣伝の強化などによ
り、下記程度の増収増益は可能とみる。中長期的な成長ドライバーの 2
本柱は、①農協との提携を前提にした西日本への営業エリアの漸次拡
ベーシック
2015/07/23
大、②人員増、であることに変わりないが、厳しい採用環境が続いて
アップデート
2016/01/14
いることから、今後は既存社員のリテンション強化を図るとみる。
業
績
動
売上高
百万円
向
前期比
%
営業利益
百万円
前期比
%
経常利益
百万円
前期比
%
当期純利益
百万円
前期比
%
EPS
円
2015/3 3Q(4-12 月)
実
績
9,941
-0.6
2,110
-5.6
2,104
-5.5
1,305
-4.5 106.75
2016/3 3Q(4-12 月)
実
績
10,427
4.9
2,153
2.0
2,159
2.6
1,399
7.2 113.42
期 実
績
12,669
-2.0
2,299 -10.6
2,349
-8.5
1,412
2.4 115.22
2015/3 通
新 ・会 社予 想
(2016 年 2 月発表)
旧 ・会 社予 想
2016/3 通
2017/3 通
期
期
期初予想から変更なし
(2015 年 5 月発表)
13,900
9.7
2,600
13.1
2,606
10.9
1,661
17.7 134.63
新・アナリスト予想
13,273
4.8
2,413
5.0
2,423
3.2
1,553
10.0 125.83
旧・アナリスト予想
(2016 年 1 月発表)
13,370
5.5
2,560
11.4
2,580
9.8
1,650
16.9 133.69
新・アナリスト予想
14,090
6.2
2,620
8.6
2,630
8.5
1,710
10.1 138.55
旧・アナリスト予想
14,350
7.3
2,770
8.2
2,790
8.1
1,800
9.1 145.85
(2016 年 1 月発表)
アナリストレポート・プラットフォーム
1
業
績
 16/3 期 3Q 累計(4-12 月)業績解説
3Q 累計では営業
微増益を確保
16/3 期 3Q 累計業績は、売上高 104.2 億円(前年同期比 4.9%増)、営業利
益 21.5 億円(同 2.0%増)、経常利益 21.5 億円(同 2.6%増)
、純利益 13.9
億円(同 7.2%増)
。15/3 期下期の売上高が非常に低調だった反動により 3Q
(10-12 月)の売上高は 30.7 億円(前年同期比 8.8%増)と比較的高い増収
率になった。2Q 累計(4-9 月)時点では、人員増、2015 年 4 月の奈良支店
開設、2015 年 3 月の三ヶ日総合研修センターの完成に伴う減価償却の開始
などによる費用増を吸収し切れず、前年同期比営業微減益だったが、3Q 累
計では増収効果によりわずかながら営業増益に転じた。
純利益の増益率が比較的高いのは、前年同期の三ヶ日総合研修センターの
建替に伴う固定資産除却損 0.2 億円の剥落及び法人税率の引き下げによる。
白蟻防除等の価格改定はなく、売上総利益率は 71.7%(前年同期比 0.3pt
増)と安定的に高水準を維持している。
3Q 累計のサービス別売上高は、白蟻防除 44.7 億円(前年同期比 3.3%増)
、
白蟻防除の新規契
約は下期に入って
前年同月比プラス
に転じる
床下等換気システム 25.5 億円(同 4.2%増)
、基礎補修・家屋補強 29.2 億
円(同 8.6%増)、その他 4.7 億円(同 1.4%増)
。
白蟻防除のうち、新規は 25.4 億円(前年同期比 2.3%減)、更新は 19.2
億円(同 11.9%増)
。2014 年 4 月の消費増率引上げ以降、新規契約は前年同
月比マイナスで推移し、これを更新契約や既存顧客向けの販売が中心となる
基礎補修・家屋補強でカバーする構図となっていた。しかし、下期に入って
白蟻防除の新規の月次売上高は、前年同月比プラスに転じ、3Q(10-12 月)
では 6.9 億円(同 4.7%増)となった。4Q(1-3 月)は新規契約の回復傾向
がさらに強まり、前年同期比 2 桁増になったもよう。新規契約は他のサービ
スのクロスセルや 5 年後の更新契約に影響するため、新規契約の増加傾向が
定着したことは明るい材料である。
3Q 末の従業員数は、嘱託やパート・アルバイトを含め 912 人(前年同期
労働需給逼迫によ
り中途採用が苦戦
末比 15 人増、前期末比 50 人減)
。なお、新卒の入社は 4 月ではなく 3 月に
カウントされており、これが前期末比で減少している主因である。労働需給
逼迫の影響を強く受け中途採用が非常に苦戦している。3Q 累計の期中平均
従業員数は 936 人(前年同期比 1.9%増)と微増にとどまった。
従業員 1 人当り月間売上高は 123.8 万円(前年同期比 2.9%増)とやや向
上。期中平均従業員数の微増と相まって前年同期比 4.9%の増収となった。
アナリストレポート・プラットフォーム
2
業
績
従業員数と1人当たり売上高の推移
(人)
950
(万円)
127
期中平均従業員数(左軸)
940
125
1人当たり月間売上高(右軸)
930
123
920
121
910
119
900
117
890
115
880
113
870
111
860
109
850
107
13/3
14/3
15/3
16/3 3Q累計
(出所)決算短信、会社資料をもとにTIW作成
(注)従業員数には嘱託、パート・アルバイトを含む
 16/3 期業績予想
4Q の白蟻防除の
更新契約は 5 年前
の東日本大震災の
影響を受け減少
当社は、月次売上高を開示しており、16/3 期通期の売上高は 132.7 億円
(前期比 4.8%増)
。4Q(1-3 月)の売上高は 28.4 億円(前年同期比 4.4%
増)
。先述のように 4Q の白蟻防除の新規契約は 2 桁増となったもようだが、
東日本大震災の影響により 5 年前の 3~4 月の新規契約が落込んだことを受
け、更新対象契約が少なかったことから更新契約が減少したもようで全体の
伸び率が抑えられた(更新手続きは満期の 1~2 ヶ月前から行う)
。
会社業績予想は、これまでのところ期初予想が据え置かれている。会社予
通期の売上高は会
社計画に対し 6.2
億円の未達
想の通期の売上高は 139 億円(前期比 9.7%増)であり、6.2 億円の未達と
なった。1 月 14 日付けの前回レポートの TIW 予想からは約 1 億円の未達と
なる。
会社計画の売上高は、上期が 76.1 億円(前年同期比 7.1%増)
、下期が 62.8
億円(同 13.1%増)と 15/3 期下期が天候要因もあり非常に低調だったこと
や、個人消費が緩やかな回復傾向となるとの前提を置いていたことから、下
期の伸び率を高くみていた。しかし、個人消費が低調に推移した結果、上期
が 73.4 億円(同 3.3%増)、下期が 59.2 億円(同 6.6%増)にとどまった。
会社計画の営業利益は 26.0 億円(前期比 13.1%増)
。売上高の未達を人
会社計画未達なが
ら 2 期ぶりの営業
増益に
員採用の苦戦による人件費の下振れや経費削減努力で一部オフセットし、
24.1 億円(同 5.0%増)程度になったとみる。なお、季節要因から例年 4Q
の売上高は少なく、利益水準も低い。15/3 期は消費増税が響き前期比減収
営業減益となったが、増収増益基調を取り戻したといえよう。
アナリストレポート・プラットフォーム
3
業
績
月次売上高の推移
(百万円)
売上高(左軸)
(%)
前年同月比(右軸)
1,600
20
1,400
15
1,200
10
1,000
5
800
0
600
▲5
400
▲ 10
200
4 6
2013
8 10 12 2 4
2014
6
8 10 12 2 4
2015
6
(出所)会社資料をもとにTIW作成
▲ 15
8 10 12 2
2016
(年月)
売上高、営業利益の四半期推移
(百万円)
(%)
4,000
40
3,500
35
3,000
30
2,500
25
2,000
20
1,500
15
1,000
10
500
5
0
売上高
▲ 500
営業利益
売上高営業利益率(右軸)
0
▲5
1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q
E
12/3
13/3
14/3
15/3
16/3
(出所)決算短信、有価証券報告書、目論見書
(注)EはTIW予想(売上高は月次にもとづく実績)
期初計画の 16/3 期末の従業員数(嘱託、パート・アルバイトを含む)は
期末の従業員数は
前期末比小幅増に
とどまったもよう
1,079 人(前期末比 117 人増)とアグレッシブな計画だった。2016 年 3 月の
新卒入社数は 105 人(前期比 32 人増)の計画だった。しかし、新卒入社数
は前年をやや下回る 70 人弱となったもよう。中途採用も非常に苦戦したた
め、期末の従業員数は前期末比 20 人増程度にとどまったようだ。
アナリストレポート・プラットフォーム
4
業
績
当社では農協との提携を前提に年間 1~2 支店の開設を目指しており、
16/3 期の支店開
設は 1 店
16/3 期は昨年 4 月に奈良支店を開設した。奈良支店の場合は、当初、農協
ではなく生協との提携が成立したことから開設した。その後、農協とも交渉
を進め、16/3 期下期に奈良県農業協同組合(通称:JA ならけん)とも提携
できたもよう。奈良県は全国で初めて 1 県 1 農協に集約された県であり、こ
れで奈良県全域を営業テリトリーとすることができた。
 17/3 期業績予想
小幅増収増益を予
想する
当社は毎期ローリング方式で 3 カ年の中期経営計画を公表している。中計
における 17/3 期の計数目標は、売上高 151 億円(16/3 期会社予想比 9.3%
増)
、経常利益 29.2 億円(同 12.0%増)。中計には消費再増税前の駆け込み
需要の発生、及びその反動は織り込まれていない。16/3 期業績が計画未達
になったとみられることや、急速な円高などにより景気の先行き不透明感が
高まっていることから、16/3 期決算発表時に中期経営計画は下方修正され
るとみる。
前回の TIW 業績予想では、2017 年 4 月予定の消費再増税による駆け込み
需要を織り込んでいたが、再延期の可能性も出てきたため、今回の予想では
駆け込み需要を織り込まなかった。また、労働需給逼迫は継続しており、従
業員を大幅に増やすことも困難とみられることもあり前回予想から下方修
正した。ただし、個人消費の低迷が続く中でも白蟻防除の新規契約が上向い
ていることは明るい材料。また、白蟻の活動が活発になる需要期の 4~7 月
(ピークは 5 月)に向けて、映画「ゴーストバスターズ」
(1984 年の同名映
画のリブート作品で 8 月 19 日公開予定)とのタイアップ企画の「シロアリ
バスターズ」のテレビ CM を 5 月 1 日から開始するなど広告宣伝を強化する
こともあり、表記程度の増収増益は可能とみる。
アナリストレポート・プラットフォーム
5
業
績
 中長期の業績の見方
採用環境の厳しさ
からリテンション強
化に取組むとみる
中長期的には、①従業員数増、②農協又は生協との提携を前提にした営業
エリアの西日本への漸次拡大(年間 1~2 支店の出店を目指す)
、③既存エリ
ア(東日本)における未提携農協との提携推進による既存エリアの深耕、④
住宅の長寿命化、中古住宅の流通活性化を後押しする政府の各種施策などに
よる住宅の保全意識(白蟻防除の必要性に対する意識)の高まり、などを背
景に着実な業容拡大が続くとの見方に変わりはない。
典型的な労働集約型産業であり、①は非常に重要であるが、採用環境が非
常に厳しいため、無理な採用計画を掲げるよりもリテンションの強化を重視
する方向に舵を切るとみられる。④に関しては、4 月に発生した熊本地震に
より、今後進出を目指す西日本において住宅の保全意識が高まると考えられ
る。阪神淡路大震災後の調査では、白蟻被害や腐朽があった木造住宅の約
90%が全壊しており、白蟻被害や腐朽がなかった木造住宅に比べ、全壊率が
約 4 倍だったことが知られている。
(倍)
1.4
労働需給関連指標
1.2
4.5
1
4
0.8
0.6
(%)
5
3.5
有効求人倍率(左軸)
3
完全失業率(右軸)
0.4
アナリストレポート・プラットフォーム
2.5
1 3 5 7 9 11 1 3 5 7 9 11 1 3 5 7 9 11 1 3 5 7 9 11 1 3 5 7 9 11 1 3
11
12
13
14
15
16
(出所)厚生労働省、総務省
(年月)
(注)季節調整済値
6
業
績
損益計算書ほか
売上高
(前期比)
HA事業
白蟻防除
(前期比)
新規
(前期比)
更新
(前期比)
床下等換気システム
(前期比)
基礎補修・家屋補強
(前期比)
その他
TS事業
売上原価
材料費
労務費(①)
その他
売上総利益
(前期比)
販管費
人件費(②)
その他
うち広告宣伝費
営業利益
(前期比)
HA事業
TS事業
連結調整
営業外収益
営業外費用
支払利息
経常利益
(前期比)
特別利益
特別損失
税引前当期純利益
法人税等
当期純利益
(前期比)
EPS(円)
DPS(円)
期末従業員数(人)
総人件費(①+②)(百万円)
売上高総人件費率(%)
売上総利益率(%)
売上高経常利益率(%)
ROE(%)
11/3
9,657
3.8
9,442
na
na
na
na
na
na
na
na
na
na
na
214
2,688
1,111
959
618
6,969
na
5,631
na
na
na
1,338
na
2,345
7
▲ 1,014
17
53
33
1,301
44.2
0
43
1,258
587
670
35.4
63.9
12.0
12/3
11,199
16.0
10,982
4,962
na
na
na
na
na
2,329
na
3,148
na
543
216
3,092
1,342
1,060
690
8,107
16.3
6,177
4,160
2,017
na
1,929
44.2
3,053
7
▲ 1,131
25
54
25
1,900
46.0
0
24
1,876
871
1,005
50.0
95.7
15.0
13/3
12,079
7.9
11,863
5,318
7.2
na
na
na
na
2,774
19.1
3,357
6.6
412
215
3,345
1,445
1,198
701
8,733
7.7
6,545
4,475
2,069
na
2,188
13.4
3,346
3
▲ 1,160
31
84
19
2,135
12.4
0
0
2,135
930
1,205
19.9
114.4
20.0
14/3
12,924
7.0
12,702
5,561
4.6
3,322
na
2,239
na
3,046
9.8
3,653
8.8
441
221
3,584
1,584
1,248
751
9,339
6.9
6,768
4,521
2,246
240
2,570
17.5
3,757
6
▲ 1,192
47
51
14
2,566
20.2
201
116
2,651
1,272
1,378
14.4
114.3
25.0
801
na
na
72.2
13.5
16.6
876
5,220
46.6
72.4
17.0
20.5
916
5,673
47.0
72.3
17.7
17.2
884
5,770
44.6
72.3
19.9
16.9
15/3
16/3CE
13,900
12,669
9.7
▲ 2.0
5,418
6,100
12.6
▲ 2.6
3,594
3,126
15.0
▲ 5.9
2,292
2,505
9.3
2.4
3,360
3,028
▲ 0.6
11.0
3,631
3,815
▲ 0.6
5.1
590
623
3,886
3,647
1,530
1,672
1,301
1,328
886
815
9,021
10,013
11.0
▲ 3.4
7,413
6,721
4,407
4,834
2,577
2,313
307
297
2,600
2,299
13.1
▲ 10.6
83
na
33
na
13
na
2,606
2,349
10.9
▲ 8.5
0
na
20
na
2,328
na
916
na
1,661
1,412
2.4
17.7
115.2
134.6
40.0
32.0
924
5,709
45.1
71.2
18.2
15.2
要約貸借対照表
12,006
12,749
総資産
7,401
8,820
10,643
5,021
現預金
896
1,957
3,560
4,955
1,626
1,455
1,299
1,192
1,159
有利子負債
(ネット有利子負債)
730
▲ 502 ▲ 2,261 ▲ 3,763 ▲ 3,862
6,994
8,154
9,268
自己資本
4,033
4,913
自己資本比率(%)
54.5
55.7
65.7
67.9
72.7
584.5
668.7
751.0
BPS(円)
384.1
467.9
(出所)決算短信、有価証券報告書、上場時目論見書、会社資料
(注)CEは会社予想、EはTIW予想
15/3期からセグメントが統一された。旧TS事業はその他に含まれる
期末従業員数には嘱託、パート・アルバイトを含まず。ROEは期末自己資本をもとに計算
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na
na
na
72.0
18.7
na
na
na
na
na
na
na
na
(単位)百万円、%
17/3E
16/3E
14,090
13,273
6.2
4.8
6,040
5,635
4.0
7.2
3,360
3,160
6.3
1.1
2,680
2,475
8.3
8.0
3,300
3,140
5.1
3.7
4,140
3,900
6.2
7.4
610
598
3,920
3,760
1,720
1,620
1,320
1,350
850
820
9,513
10,170
6.9
5.5
7,100
7,550
4,850
4,620
2,480
2,700
370
290
2,620
2,413
5.0
8.6
40
40
30
30
12
12
2,423
2,630
8.5
3.2
0
0
0
0
2,630
2,423
870
920
1,553
1,710
10.0
10.1
138.6
125.8
40.0
43.0
945
5,940
44.8
71.7
18.3
15.0
965
6,200
44.0
72.2
18.7
14.9
(単位)百万円
14,100
15,300
6,000
6,600
1,130
1,100
▲ 4,870 ▲ 5,500
11,507
10,327
73.2
75.2
836.8
932.3
7
(出所)㈱QUICK
上記チャート図の一部又は全部を、方法の如何を問わず、また、有償・無償に関わらず第三者に配布してはいけません。
上記チャート図に過誤等がある場合でも㈱QUICK 社及び東京証券取引所は一切責任を負いません。
上記チャート図の複製、改変、第三者への再配布を一切行ってはいけません。
2013/3
株 価 推 移
2014/3
2016/3 予
(アナリスト)
2015/3
株価(年間高値)
円
1,195
1,079
1,474
1,970
株価(年間安値)
円
845
766
940
1,269
月間平均出来高
百株
81,071
13,715
10,676
5,106
高
百万円
12,079
12,924
12,669
13,273
売
上
営
業
利
益
百万円
2,188
2,570
2,299
2,413
経
常
利
益
百万円
2,135
2,566
2,349
2,423
百万円
1,205
1,378
1,412
1,553
業 績 推 移
当 期 純 利 益
E
P
S
円
114.42
114.26
115.22
125.83
R
O
E
%
20.2
18.2
16.2
15.0
流動資産合計
百万円
5,589
7,204
7,141
-
固定資産合計
百万円
5,054
4,802
5,608
-
資
百万円
10,643
12,006
12,749
-
産
合
計
貸借対照表
流動負債合計
百万円
2,252
2,560
2,216
-
主 要 項 目
固定負債合計
百万円
1,397
1,292
1,264
-
負
百万円
3,649
3,852
3,481
-
株主資本合計
百万円
6,946
8,154
9,268
-
純 資 産 合 計
百万円
6,994
8,154
9,268
-
営業活動による CF
百万円
1,060
1,559
1,227
-
投資活動による CF
百万円
-73
155
-833
-
財務活動による CF
百万円
615
-319
-328
-
現金及び現金同等
物の期末残高
百万円
3,560
4,955
5,021
-
キャッシュフ
ロー計算書
主 要 項 目
債
合
計
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8
リ
事
関
ス
ク
分
す
業
る リ
析
に
ス ク
 事業に関するリスク
 営業活動は訪問販売を基本とするため、特定商取引法(特商法)違反によ
り行政処分を受けた場合、信用を失う恐れ。特商法は、悪質リフォーム業者
問題を受け 2008 年に大改正され、訪問販売の再勧誘の禁止や過量販売規制
など消費者保護の強化が図られている。
 女性の就業率の高まりにより、訪問販売時に不在のケースが増加する可能
性。実際、在宅率は低下傾向にあるもよう。
 顧客の大半は個人のため、雇用・所得環境が悪化した場合は需要が顕在化
しにくい。消費増税も同様に需要の顕在化にマイナス要因。
 いわゆる 3K 職種であり、人材確保が難しく、また離職率も比較的高い。
景気回復により雇用環境が好転するとこうした傾向が強まりやすい。
 人口減少や、木造住宅からプレハブ住宅への建替え、マンションへの住み
替えの進展、あるいは、新築時の白蟻対策が進展すると、長期的に市場が縮
小する恐れがある。
 価格競争の激化。
 個人情報漏えいにより信用を失う恐れ。
 施工事故の発生(ただし、過去に目立った事故はない)
。
 政府が進める JA 改革により、当社と JA との提携契約に何らかの影響を
受ける可能性(ただし、マイナスの影響は考えにくい)
。
 当社社長の実弟が社長を務めるサニックス(4651)の業績が悪化しており、
サニックスから何らかの支援を求められる可能性(ただし、仮にそうしたこ
とがあっても支援の可能性は低いとみられる)
。
業
関
す
界
る リ
に
ス ク
 業界に関するリスク
 同業大手他社が特商法違反により行政処分を受けたり、悪質な訪問販売手
法がメディアで取り上げられたりして、業界の信用が低下する恐れ。かかる
場合には、当社にも影響が及ぶ可能性がある。
 高齢化の進展は特商法違反のリスクが高まる要因といえる。
 消費者保護の流れから特商法改正で一段と規制が強化される可能性。
 中古住宅の長寿命化、流通活性化のための政策支援が実施されれば、白蟻
防除業界に追い風となるが、一方で景気浮揚のため新築住宅取得に係る政策
支援も実施されると効力が薄れる可能性がある。
 中国の景気減速や円高の進行などによる景気悪化。
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デ ィ ス ク レ ー マ ー
1.本レポートは、株式会社東京証券取引所(以下「東証」といいます。
)が実施する「アナリストレポー
ト・プラットフォーム」を利用して作成されたものであり、東証が作成したものではありません。
2.本レポートは、本レポートの対象となる企業が、その作成費用を支払うことを約束することにより作
成されたものであり、その作成費用は、当該企業が東証に支払った金額すべてが、東証から株式会社テ
ィー・アイ・ダヴリュ(以下「レポート作成会社」といいます。
)に支払われています。
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誤りがある場合や適当でない場合にレポート作成会社に対して指摘を行うことを妨げるものではありま
せん)
。
4.レポート作成会社及び担当アナリストには、この資料に記載された企業との間に本レポートに表示さ
れる重大な利益相反以外の重大な利益相反の関係はありません。
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取引及びその他の取引の勧誘又は誘引を目的とするものではありません。有価証券の取引には、相場変
動その他の要因により、損失が生じるおそれがあります。また、本レポートの対象となる企業は、投資
の知識・経験、財産の状況及び投資目的が異なるすべての投資者の方々に、投資対象として、一律に適
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本レポートに記載の指標に関する説明は、東京証券取引所ウェブサイトに掲載されております。
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