本文 - J

658 藥
188. 高 木 鋭 一:
Eiichi
學
雜
誌 Vol.
芳 香 族 ア ル デ ヒ ドと α-ア ミノ酸 類 の 反 應 に関 す る研 究
Takagi:
Studies
on
Reactions
between
and ƒ¿-Amino
(Research
Laboratory,
Aromatic
71
(第4報)
Aldehydes
Acids. ‡W.
Nippon-Kasei
Chemical
1. 赤 堀 反応1) に 光 学 活 性 ア ミル酸 を使 用す る 場合 に 就 い て
Industries,
第3報2)
Ltd.)
で 芳 香 族 ア ル デ ヒ ドと脂 肪 族 の α-アミ
ノ酸 との反 應 で は, 使 用 す る ア ミノ酸 の ア ミ ノ基 の型 によ り主 反 應 が 異 な る事 を 述 べた. そ こで. これ 等 の 反 應 で
光 学 活 性 ア ミノ酸 を使 用 す る場 合 を考 察 す る と, ア ミノ基が 第1級 の 場 合 に は新 反應 を起 す の で, 当 然ア ミノ酸 の
不 齊 整炭 素 原 子 は 立体 構 造 に 変 化 を 受 け る と考 え られ る. 從 つ て 反 應 生 成 物 中 に光 学 活 性 体 が 得 ら れ ぬ 事 は 問 題
な い と考 え られ る. 次 に ア ミノ基 が 第2級 の 場 合 は 赤 堀 反 應 を 起 す が, 脱 炭 酸 の起 る際 や は りア ミノ酸 の 不 齊 整
炭 素 原 子 に 立 体 構 造 の 変 化 が 起 り得 る と予 想 され るの で, 生 ず る ア ル カ ミン も恐 ら くラ セ ミ体 で あ ろ うと考 え ら
れ る. 然 し赤 堀 反 應 の 場 合 は 新 反 應 の 場 合 ほ ど明 確 で な い の で, benzaldehydeとl-(+)-N-methylalanineの
反 應 に 就 き此 の問 題 を 檢 討 した. そ の結 果, 予 想 した 通 り光 学 活 性 体 を得 る事 は出 來 な か つ た. こ の反 應 に使 用
したl-(+)-N-methylalanineの
2. 反 応機 構 に対 す る 考 察
合 成 はE.
第2報4)
Fischer3)
の方 法 に準 じて次 式 で示 さ れ る 工 程 で 行 つた.
で 述 べ た 通 りErlenmeyer
jun.5) はbenzaldehydeとglycineの
就 い て反 應 機構 を考 察 して い るが, 著者 の 試 みたbenzaldehydeとdl-α-aminoisobutyric
Erlenmeyer
jun. の 機 構 で は 説 明 困 難 で あつ た.
しか し著 者 もErlenmeyer
階 で芳 香 族 ア ル デ ヒ ドが α-アミノ酸 と結 合 してbenzal-誘
の状 態 で は 極 め て 不 安 定 で あ る ら し く, 文 献 に は そ のNa塩
acidの
jun. が 考 察 した 樣 に 反 應 の 第1段
導 体 とな る と仮 定 した い. しか し斯 か る 中 間 体 は 遊 離
並 び に エ ス テ ルが 知 られ て い る の み で あ る. そ こで
著 者 は斯 か る 物 質 が何 故 容易 に 変化 す る か を 考 察 して み た. そ して 前 記 のdl-α-aminoisobutyric
含 む 一 般 の 場 合 に 対 し次 に 記 す る如 くprototropyで
反應 に
場 合 に は,
acidの 場 合 を
容易 に 説 明 す る事 が で き た. 尚, 赤 堀 反 應 も新 反應 と同樣
に この 考 え 方 で 説 明 す る事 が で き, 且 つ 両 反 應 の差 異 も極 めて 合 理 的 に 説 明 で き る事 を 知 つた.
(イ) 新 反 応 の 反応機 構
1)
赤 堀,
桃 谷:
3) E. Fischer,
5) Erlenmeyer
日化
64,
608
(1943).
W. Lipschitz:
Ber. 48, 360 (1915).
jun.:
Ann. 307, 113 (1899).
2)
高 木:
本 誌 71, 655 (1951).
4) 高 木, 市 川, 遠 坂:
本 誌 71,
652
(1951).
No.
7 高 木:
芳 香 族 ア ル デ ヒ ド と α-ア ミ ノ 酸 類 の 反 應 に 関 す る 研 究
* glycineの
(第4報)
659
場 合 は (A′) に
示 さ れ る 特 殊 型 に な る.
第1級
ア ミ ノ 基 を 有 す る α-ア ミ ノ 酸 は 上 式 の 如 き 経 路 で 新 反 應 を 起 す と す る と,
carbonyl-化
合 物 の 生 成 及 び ア ミ ン 類 の 生 成 を 説 明 し得 る.
事 に 依 り反 應 の 経 過 は 一 層 円 滑 に 説 明 し 得 る.
の か わ りに
(A′)式
きmethylamineの
が 考 え られ
(A)
の 代 りにH-原
jun.7)
反 應 中 に 水 分 の 出 て 來 る事 や
及 び
(B)
が共鳴状態 にある とする
場 合 は,
中間 に
子 の 存 在 す る 事 か らCurtius等6)
然 しbenzaldehydeとglycineの
得 ら れ る に 拘 ら ずformaldehydeが
れ た た め で あ ろ う とす るErlenmeyer
(A)
次 に 反 應 の 特 例 と 考 え られ たglycineの
式 のalkyl-基
生 成 も 考 え 得 る.
enylethanolamineが
且つ中間の
反 應 でbenzylamineや,
檢 出 さ れ ぬ の は,
(A)
式
の所見の如
1, 2-diph
樹 脂 生 成 にformaldehydeが
消費
の 考 え を も認 め ね ば な ら ぬ.
(ロ) 赤 堀 反 応 の反 応機 構
赤 堀 反 應 の 場 合 も (イ) の反 應 機 構 と略 々同 樣 の 考 えで 説 明 す る事 が 出 來 る. 即 ち
赤堀反應の場合 は
と 考 え ら れ る.
(ハ)
(イ)
N-dialkyl-型
thylalanine或
の 反 應 の 場 合 と 異 な り,
中間 の
(C)
は
從 つ て 反 應 は 上 記 の 経 路 の 如 く進 行 し てephedrine系
ア ミノ酸 が 反 応 しな い 理 由 に 就 いて
はdl-α-dimethylaminoisobutyric
起 らぬ 事 は 反 應 の 第1段
acidは
階 に 於 て 前 記 の 如 きaldehydeと
第3報2)
(イ)
の
(A)
のalkamine類
の 場 合 の 如 き 共 鳴 は 起 り難 い
を 生 成 す る と 考 え ら れ る.
で 述 べ た 樣 にbenzaldehydeとdl-dime
脱 炭 酸 反 應 を 起 さ な か つ た.
こ れ 等 の ア ミ ノ 酸 と のbenzal-結
こ れ 等 の 場 合,
反應 の
合 が 起 り得 ぬ 事 か ら
説 明 さ れ る.
以 上 の説 明 に於 け る (イ) 及 び (ロ) の 場 合 に 就 い ては 反 應 に よ り得 られ た 混 合 物 に ベ ンゼ ン (又は エ ーテ ル
を加 え て塩 酸 と振 つた の み で は 塩 基 を 簡 單 に全 部 塩 酸 中 に移 す 事 は で き な か つた. こ れ は反 應 機 構 で考 えた 樣 に
反應 に よ り生 じた 塩基 類 がbenzaldehydeとbenzal-結
6) Curtius,
Lederer:
Ber. 19, 2462 (1886).
合 の状 態 で存 在 す る た め と解 され る. benzal-結 合 は 一
7) Erlenmeyer
jun.:
Ann. 307, 113 (1899).
660 藥
學
雜
般 に 塩 酸 と処 理 す る 事 に 依 り比 較 的 容 易 に 塩 基 とbenzaldehydeに
誌 Vol.
分 解 す るが, 著 者 も前 記
71
(イ) 及 び (ロ) の
項 の場 合, 塩 酸 と振 つ た の み で 分 離 し得 な か つ た 残 部 の塩 基 を, 塩 酸 と加 温 す る事 に よ り分 離 す る 事 が で き た.
又次 項 で 述 べ る 樣 に ア ミノ酸 のacyl-誘
acceptorと
し て の性 質 をacyl-基
導 体 は 脱 炭 酸 反 應 を 起 さ ぬが, 此 の 場 合 は ア ミノ酸 のN-原
子 がproton
の存 在 の為 に弱 め られ て い る事 か ら説 明 し得 る. 尚 是 等 の反 應 に於 て ピ リ ジ ン
は單 な る溶 媒 と して の み で な く触 媒 的 な 作 用 を 有 す る もの の 如 く反 應 の進 行 は 容 易 と な り且 つ 反 應 温 度 も低 め ら
れ る.
3. 新 反 応 並 び に赤 堀 反 応 の 拡 大 に 關 す る 知 見
著 者 は 以 上 現 在 迄 に 報 告 した 以 外 に, 若 干 のaldehydeと
ア ミノ酸 の組 合 わ せ で定 性 的 に脱 炭 酸 を 起 す か 否 か を 檢 し, 反 應 性 の有 無 を試 験 した. そ の 結 果 を 第1,
び3表 に示 す. 第1表
nineに
はbenzaldehydeに
対 す る諸aldehydeの
尚 最 近 入手 したFawzy
noisobutyric
carbonyl-化
acid及
対 す る諸 ア ミノ酸 の 反 應 性, 第2表
はalanine及
α2,
及
びN-methylala
反應 性, 第3表 は 以 上 に 含 ま れ ぬ 組 合 わ せ に就 い て の反 應 性 を示 した もの で あ る.
G. Baddar8)
の 報 告 に よ る と, o-, m-及
び α-aminophenylacetic
acid等
びp-nitrobenzaldehydeとalanine,
との 反 應 例が あ るが, Fawzy
合 物 と α-アミノ酸 類 との反 應 即 ち これ 等 の 研 究 者 の 所 謂"Strecker
G. Baddarの
α-ami
報 告 はdi
degradation9), 10)" の 研 究 か
ら出 発 して い るた め反 應 条 件 及 び観 点 が 著 者 の場 合 と異 つ て い る. 併 し反 應 性 の 有 無 に 就 ては 参 考 と な り得 る の
で 表 中 に 括 弧 を 附 して 反 應 性 を 示 した.
第1表
8)
Fawzy
9)
Strecker:
10)
A.
(表中 の+は 反 應 す る事 を 示 し, -は 反 應 しな い事 を示 す, * 印 は 著者 の 試 み た もの を 表 わ す)
G.
Schonberg,
Baddar:
J.
Ann.
123,
R.
Chem.
363
Maubasher,
Soc.
第
2
表
(表中 の 記 号 は 第1表
に同 じ)
第
3
表
(表 中 の記 号 は第1表
に 同 じ)
1949,
Suppl.
Issue
No .
1,
163•`167.
(1862).
A.
Mostafa:
J.
Chem.
Soc.
1948,
176•`182
.
No.7 高 木:
芳 香 族 ア ル デ ヒ ドと α-アミノ酸 類 の反 應 に関 す る研 究 (第4報)
661
以 上 の表 か ら見 て, 今 迄 に 述 べ な か つ た 事 柄 の 中 で特 に重 視 され る 点 は 第1表 に 就 い て は
acyl-誘 導体 が 反應 しな い 事, (2)
(1)
cinnamic
hydeの
aldehydeの
(1)
α-アミ ノ酸 の
芳 香 核 に ア ミノ基 を 直 結 して い る場 合 に は 反 應 しな い事, 第2表 に 就 い て は
如 きbenzaldehydeの"vinylogous
如 き脂 肪 族 ア ルデ ヒ ドも反 應 し得 る事,
(3)
series"が
benzoinが
反 應 す る事,
(2)
反 應 す る事, 等 で あ り第3表
enanthalde
中 に は 第1及 び 第
2表 以 外 の重 要 事 項 は含 ま れ て い な い.
終 りに臨 み御 指 導並 び に御 援 助 賜 つ た 東 京 工 業 大 学, 星 野 敏 雄敎 授 及 び本 研 究 の発 表 を許 可 せ ら れ た 日本 化 成
工 業株 式 会 社 研 究 所 長 高 橋益 雄 氏 並 び に本 研 究 発 表 に 当 り御 支 援, 御 鞭 撻 賜 つ た 次 長 兼 室 長 長 沢 不 二 男氏 に深 謝
す る.
実
験
p-Toluenesulfonyl-dl-alanineのbrucineに
の
部
よ る光 学 分 割
dl-alanineか
らSchotten-Baumnn反
得 たP-toluenesulfonyl-dl-alanine
(mp
137∼138°)
2.5gとbrucine
2.4gと
10%ア
ル コ ー ル35ccに
加 温 溶 解 さ せ 放 冷 す る 際 美 麗 な 菊 花 状 結 晶 を 析 出 す る.
10%ア
ル コ ー ル で2回
使 用 し て,
再 結 晶 す る.
brucineの
温 し こ れ に1 n-NaOH
3.7ccを
ccを 加 え 減 圧 下 に 浴 温45∼50°
gを
得.
收 量2.5g
(mp
147.5∼148.5°11))
(理 論 量 の84.5%).
本 結 晶 は 〔α〕D10=-46.41°
保 つ.
3.8g,
n-NaOH
反 應 液 を 氷 冷 し つ つ,
晶 化 さ せ る.
(Na-塩
合成
32cc,
CH3I
5 n-HClで
4.6gを
上 記 の 如 くNaOHを
を 水50ccに
加 え 速 か に 氷 冷 し約20分
後 生 じ たbrucineを
で 濃 縮 す る と, p-toluenesulfonyl-l-(+)-alanine
p-Toluenesulfonyl-l-(+)-N-methylalanineの
(+)-alanine
(理 論 量 の73%).
使 用 量 を 半 減 す る 事 が で き る. 斯 く し て 得 たbrucine塩
除 去 す る.
(mp
懸 垂 さ せ45°
に加
濾 液 に1 n-HCl
131∼131.5°)11)
3.7
0.65
と し て の 濃 度13.25%).
内 容100ccの
混 じ65∼68°
耐 圧 壜 中 にp-toluenesulfonyl-l-
で20分
間 振 盪 し て 後,
酸 性 と し, 沈 降 す る 淡 黄 色 油 状 物 を 冷 藏 庫 に1夜
こ れ を 濾 別 し, 250ccの
應 で
を1
n-NaOH
5cc及
び
氷 冷 後 こ の結 晶 を 吸 引 濾過 し
沸 騰 水 か ら再 結 晶 し無 色 針 状 晶mp
117∼119°11)
68° に 猶20分
放 置 し て,
間
2.0gを
油 状 物 を結
得.
(理 論 量
の50%).
l-(+)-N-Methylalanineの
3gとconc.
HCl
toluenesulfonic
合成
11.4ccと
acidを
で 注 意 して 中 和 し,
封 管 中 にp-toluenesulfonyl-l-(+)-N-methylalanine
を 混 じ, 沸 騰 水 中 で8時
濾 別 し,
間 加 熱 反 應 さ せ る.
氷 冷 し たconc.
HClで
洗 滌 す る.
10ccの
オ ク チ ル ア ル コ ー ル 数 滴 を 加 え 浴 温49°
水 ア ル コ ー ル30ccを
加 え 加 熱 抽 出 を2回
あ る 事 を 確 か め た.
125∼130°
をHCl中
に 移 す.
毎 回80ccの
び5%
に50分
反応
塩 基 塩 酸 溶 液 に5%
び5%
Na2CO3で
NaOH及
び5%
塩 基 を 抽 出 す る.
ア ル カ リ性 に し,
ル を 溜 去 し, 淡 黄 色 飴 状 の 塩 基 約2.0gを
11)Gibson, Simonsen:
l-(+)-N-methylalanine
Na2CO3を
次 に 再 び5%
5.45,
実 驗 値C
C11H15O4NS
51.56,
6g,
5%
HCl
benzaldehyde
90ccを
40cc
使 用 し,
塩基
よ く 冷 却 し つ つ 徐 々 に 加 え ア ル カ リ性 に す る.
HClを
用 い,
間 放 置 し た 際,
塩 基 をHCl中
に 移 し, 之 を 再
脱 水 芒硝 を加 え て乾 燥後 エ ーテ
一 部 結 晶 化 し た の で,
これ を濾
J. Chem. Soc. 107, 801 (1915).
はdl-N-methylalanineに
で 得 ら れ たp-toluenesulfonyl-dl-N-methylalanineはmp
導 体,
加 え,
塩 基 を エ ー テ ル で 抽 出 す る.
得 . 眞 空 乾 燥 器 に1週
* p-toluenesulfonyl-dl-alapineのmethylation又
alanine-誘
熱 ア ル コ ール に は 易 溶 で あ るが 冷 ア ル コ ール
こ の ア ミノ 酸 に は 極 め て 有 利 で あ る.
間 加 熱 反 應 さ せ 終 了 後 エ ー テ ル50ccを
エ ー テ ル を 使 用 し3回
NaOH及
乾 涸 して 得 ら れ た 残 渣 に 無
結 晶 を 析 出す る. 收 量0.75g
(理 論 量 の62.3%).
本試料 は
導 体 に 変 え, 其 の 融 点 が117∼119°
で あ る 事 か ら光 学
Benzaldehydeとl-(+)-N-Methylalanineの
を 混 合 し,
以 下 で 減 圧 濃 縮 す る.
尚 本 操 作 の 如 くN-methylalanineは
に は 難 溶 で あ る た め 斯 か る 分 離 操 作 が,
117∼119°)
行 う. 淡 黄 色 の ア ル コ ール 抽 出 液 を 活 性 炭 で 脱 色 処 理 し て 後1/3容 に 濃
縮 し放 冷 す る と無 色 のl-(+)-N-methylalanineの
Schotten-Baumann法
で,
再 びp-toluenesulfonyl誘
活 性 体*で
(mp
1夜 氷 冷 後 析 出 し た 無 色 針 状 のp濾 液 を10%
Na2CO3及
びNaHCO3
(p-toluenesulfonyl-dl-N-methylalanine),
H
5.71,
N
5.88.
104°
対
で
あ つ
た.
しSchotten-Baumann法
mp
計 算 値C
104°
のdl-N-methyl51.33,
H
5.88,
N
662 藥
學
雜
誌 Vol.
71
別 し石 油 エ ー テル か ら再 結 晶 しmp
108∼115° の塩 基 を得. 本 塩基 は 融 点 か ら 考 え 当然 Ψ-ephedrineと
考え
られ た が こ れ を塩 酸 塩 に変 え旋 光 性 の有 無 を檢 し, 旋 光 性 の無 い事 を認 め た. 次 に 本 塩 基 を濾 去 し た油 状 塩 基 は
計 算 量 のHClを
加 え 液 量2ccの
水 溶 液 と して旋 光 度 を測 つ たが, この 場 合 も旋 光 性 を 認 め られ なか つ た.
日本 化 成 工 業株 式 会 社 研 究 所
Summary
In
connection
reactions
and
with
of
the
As
differences
from
theory.
In
aldehydes
derivatives
and
and
general
reactions
the
(iii)
benzoin,
special
from
react
to
a
found
acids
is
of
do
directly
carbonyl
as
of
aldehydes.
the
not
and ƒ¿-amino
in
that
the
primary,
no
optically
and
react;
attached
compounds,
on
were
(ii)
to
active
found
compounds
the
such
aromatic
as
the
of
product
reactions
such
nucleus
be
to
as
(i)
aroma
The
anthranilic
fail
were
electronic
between
also
acyl
acid
to
cinnamaldehyde
October
be
date,
groups
the
true:
enanthaldehyde,
(Received
could
amino
through
to
Akabori
benzaldehyde
obtained
tertiaryy
reached
observations
acids,
case
results
explanations
following
the
experimental
secondary
and
qualitative
acids,
group
kinds
also
was
aldehydes
examined
were
mechanism
and ƒ¿-amino
amino
it
due
reaction
addition,
aromatic
acids
summarization
of ƒ¿-amino
the
of
amino
and
a
in
considered
which
reaction
active
l(+)-N-methylalanine,
obtained.
tic
the
optically
2,
1950)
react;
in