リニア中央新幹線を活かした 名古屋圏地域づくりフォーラム シンポジウム

中経連
リニア中央新幹線を活かした
名古屋圏地域づくりフォーラム
シンポジウム
「災害に強く、
しなやかな
愛知・名古屋づくりに向けて」
1月22日(木)、国土交通省中部地方整備局な
らびに中部運輸局主催の「リニア中央新幹線を活
かした名古屋圏地域づくりフォーラム」が名古屋
市内にて開催され、約1,100名が参加した。
本フォーラムは、
リニア中央新幹線の開業が中
部圏・名古屋都市圏にどのようなインパクトがある
のか、名古屋を核とした地域づくりをいかに行って
いくのか等をテーマに開催された。
八鍬中部地方整備局長の主催者挨拶に続き、
1月23日
(金)、愛知県および名古屋市の主催に
森 川名 古 屋 大 学 未 来 社 会 創 造 機 構 教 授より、
よるシンポジウム「 災 害に強く、
しなやかな愛 知・
「リニア中央新幹線がつくるメガ・リージョンと名
古屋圏のあり方」
と題する基調講演が行われた。
続いて、パネルディスカッ
れ、約300名が参加した。
本シンポジウムは、民間事業者や県民、市民に
ション
「名古屋圏の強みを活
対して国土強
かした今後のまちづくりと地
開催された。
化に係る意識の醸成を図るために
域 連 携 」に移り、ジャーナリ
河 村 名 古 屋 市 長 の 主 催 者 挨 拶に続き、奥 野
ストの池上彰氏をコーディネ
中京大学総合政策学部教授より、
「 愛知・名古屋
ーターに、八 鍬中部 地 方 整
における強
備 局 長 、河 村 名 古 屋 市 長 、
講演が行われた。
化の必要性について」
と題する基調
須田(公社)日本観光振興協会中部支部長(東海
続いて、パネルディスカッションでは「災害に強
旅客鉄道㈱相談役、中経連評議員会議長)、三田
く、
しなやかな愛知・名古屋づくりに向けた取組み
中経 連 会 長 、ならびにトヨタ自動 車 ㈱ 総 務 部の
について」
をテーマに、基調講演に引き続き奥野氏
長谷川氏をパネリストとして意見交換が行われた。
をコーディネーターに、田畑内閣官房国土強
化
推進室参事官補佐、井口中部地方整備局総括防
三田会長は、
「リニア開業のプ
災調整官、栗田NPO法人レスキューストックヤー
ラスのインパクト
ド代表理事、大根田原市消防長、三浦中経連常務
を中部 圏が享 受
理事をパネリストとして意見交換が行われた。
するためには、人
三浦常務理事は、
「 中部圏の産業を守ることは
や 企 業を引き付
日本経済を守ることに繋がる。
BCPを策定するこ
ける 魅力ある地域 となることが必要であり、
その
とはもとより、検討項目の充実、改善が必要」
と述
ためには、
リニア駅周辺のみならず、空港・港湾・道
べた。
また、
「 愛知・名古屋地域内のみならず広域
路等のインフラ、
さらには東海道新幹線エリアまで
の交通ネットワーク整備・強化が必要。広域的な
含めた面的整備が重要。国や各自治体、産業界な
連携に加えて住民と企業の連携も重要」
と連携に
どの連携も大切である」
と述べた。
ついても意見を述べた。
(社会基盤部 山口 智)
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名古屋づくりに向けて」が名古屋市内にて開催さ
中経連 2015.3
(社会基盤部 西井 憲治)
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中経連
展を、
また1月16日には㈱中日新聞社の主催によ
定例記者会見
り、東京でシンポジウムを開催したことを紹介(本
誌10ページ参照)。引き続き国内外でのPR活動
2月2日(月)、中経連は総合政策会議終了後、
三田会長の定例記者会見を行った。
に積極的に取り組むと語った。
その後、豊島経済委員会副委員長(豊島㈱代表
今年初めてとなる会見で、三田会長は今年の経
取 締 役 社 長 )が 、同 委 員会 が 取りまとめた提 言
済について、
「 生産や設備投資の増加、雇用の改
「貿易・サービス収支改善の提言 ∼ 経常収支赤
善や賃上げなどにより、本格的に景気が回復・拡
字化の回避 ∼」を公表した(本誌2・3ページ参
大するとともに、
それがあらゆる規模・業種、
また家
照)。円高の是正後にむしろ赤字幅が拡大し、
また
計や地方も含め、全国津々浦々まで実感できるよ
経常収支悪化の主要因となっている貿易・サービ
うにならねばならない」
と期待感を示した。
ス収支の改善に焦点を絞り、その対応策を企業、
次に、中部国際空港が2月17日に開港10周年
中部圏、政府それぞれへの提言としてまとめたと
を迎えることについて、
「この10年間は必ずしも順
説明。貿易・サービス収支改善のためには、政府と
風満帆ではなかったが、空港会社の懸命な努力や
民間の協調が必要であるとし、今後、政策等への
関係者の支援、昇龍道プロジェクトの展開などに
反映を求め、政府与党や関係省庁はじめ、関係各
より、訪日外国人旅行者が増加に転じており、貨物
所に要請していくと述べた。
も徐々に回復している」
と述べ、中経連として引き続
(総務部 伊藤 邦広)
き、二本目滑走路の早期実現、空港へのアクセス
向上、観光・ビジネス旅客や貨物の増加に向けた
取り組みを関係者一丸となって進めていく意気込
みを語った。
続いて、昇龍道プロジェクト推進協議会の活動
について報告した。
3月の北陸新幹線の金沢まで
の延伸に伴い北陸方面への観光客が大幅に増加
すると予想、
これを昇龍道エリア全域に広げていく
必要があるとしたうえで、首都圏での認知度を高め
るため、
1月15日から3日間、東京駅で昇龍道観光
中部国際空港発新規就 航のお知らせ
平成27年度サマースケジュール(3月29日(日)∼10月24日(土))より、ソラシド エアおよびジェットスター・
ジャパンの中部−那覇線が新規就航いたします(各1日1往復2便)。各社の運航概要は以下のとおり。
■ソラシド エア
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■ジェットスター・ジャパン
便名
路線
定刻
便名
路線
定刻
SNJ69
中部−那 覇
14:45−17:10
GK381
中部−那覇
11:55−14:15
SNJ70
那 覇−中部
12:00−14:10
GK382
那 覇−中部
15:05−17:15
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