発行人・・川越敏良 編集人・小松義明 日本労働組合総連合会徳島県連合会 JTUC-TOKUSHIMA 〒770−0942 徳島市昭和町3丁目35-1 徳島県労働福祉会館6F ℡ 088-655-4105 Fax 088-655-4113 E-MAIL [email protected] 本的な考え方は『働く人々と家族が健康で安全 な生活を送ることができ、生活できる賃金の保 障を得て、働く人たちの権利が守られ、社会的 対話に参加でき、必要に応じて社会的保護が受 けられる』ことだ。日本におけるディーセント ワークの推進がワーク・ライフ・バランス社会 を構築することであり、格差社会の解決を進め るものである。一方、最近の日本社会は私たち が暮らしていく上で最も重要な『衣食住』が崩 第 28 回部落解放・人権徳島地方研究集会が ― すべての働く者の連帯で、ともに働き暮らす社会をつくろう ー 当面の日程 連合 徳島 NO.154(2008年2月15日) 壊の危機にあり、更に自殺サイトによる教唆、 2 月 7・8 日の 2 日間、 「すべての力を集めて『部 子どもたちを犠牲にした凶悪犯罪など良識と 落解放・人権政策』を確立しよう。反差別・人 良心、人権が大きく揺らぐ事件が相次いでいる。 権確立・福祉の向上をめざした県民運動を展開 インターネット上での差別書き込み、行政書士 しよう」をスローガンに徳島市内で開催され、 による戸籍取得事件も相次いで発覚しており、 『人権侵害救済法』の早期制定が求められてい 延べ 2,200 人を越える方々が参加した。 初日の全体集会は徳島市文化センターで開 る。また、狭山事件の第 3 次再審に向け、全力 かれ、藤原実行委員長(地方共闘議長)は「日 を挙げて取り組む。私たち一人ひとりの差別撤 本社会は『格差問題』が大きな社会問題となっ 廃を求める行動が人権感覚を高め、民主主義を ている。とりわけ、非正規雇用による所得格差 定着させることにつながっていく。本集会の成 は『生存権』の問題として、早急な救済の施策 果を地域・職場で実践・行動していこう」と主 が求められている。 ILOでは、ディーセン 催者を代表してあいさつを行った。続いて、徳 トワーク(安心して働き続けられる仕事)が保 島県・櫻間理事、県教委・豊井次長、徳島市・ 障される社会づくりとして『ワーク・ライフ・ 錦野第一副市長から来賓あいさつの後、石川一 バランス社会』を提唱している。この運動の基 雄・早智子さんから日頃の支援に対するお礼と 2月16日(土)中小労働対策本部総会・一泊学習会 ∼17 日 19日(火)部落解放徳島地方共闘会議総会 18 時(労館) 21日(木)第3回五役・執行委員会 10 時(労館) 第 1 回国民運動局会議 2008 春闘共闘会議第 2 回総会・連合白書学習会 13 時 30 分(労館 502) 第3次再審に 会教育と啓発、狭山・共同闘争、企業・職域、 向けての更 自治体の課題、男女平等(ジェンダー)をテー なる支援要 マに 8 会場で分科会議論を進めた。 請のあいさ つを受けた。 2 月 11 日 10 時から労館において「日の丸・ 基調講演 君が代・天皇制を考える」徳島集会が開かれ、 は、部落解放 120 人が参加した。集会は、主催者を代表して 同盟中央本部・組坂委員長が「部落解放運動を 酒井実行委員長のあいさつの後、NPO丹波マ めぐる今日の情勢と課題」について講演し、人 ンガン記念館・李龍植館長が「強制連行と戦後 権侵害救済法制定に向けての動きや狭山事件 日本政府の対応について」講演。李館長は、大 の第3次再審闘争などについて詳しく話された。 戦中、大勢の朝鮮人が鉱山労働者や軍人として 続いて、昨年 12 月 9・10 日に実施した反差別 強制連行されながら戦後補償を受けられない (京都・奈良)研修報告をJP労組・峰行さん 現状や就職・教育・権利・戸籍・入居差別など が行った。 様々な差別の実態を報告するとともに、敗戦国 また、記念講演では近畿大学・北口末広教授 である日本とドイツの違いについて触れられ、 が「部落差別の今日的状況と撤廃のための課題 ドイツが謝罪や補償をきっちり行っているの ∼格差社会の現状をふまえ∼」について講演。 と反対に、日本は被害者となったことのみを強 北口教授は、経済的な格差拡大や世間に対する 調し、加害者の視点にたった国営の記念館等が 同調行動が差別を生む原因になっていると強 存在し て 調。結婚差別に苦しむ女性の実例を挙げ、信用 いない こ 調査会社による戸籍の不正入手が多発してい となど、資 る現状などについて話され、部落差別意識の存 料をも と 続要因と克服のための課題やこれからの部落 に詳し く 差別撤廃行政について訴えられた。 説明さ れ 2 日目は、部落解放・人権教育(Ⅰ∼Ⅲ) 、社 た。
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