連合 徳島

発行人・・川越敏良
編集人・小松義明
日本労働組合総連合会徳島県連合会
JTUC-TOKUSHIMA
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徳島県労働福祉会館6F
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本的な考え方は『働く人々と家族が健康で安全
な生活を送ることができ、生活できる賃金の保
障を得て、働く人たちの権利が守られ、社会的
対話に参加でき、必要に応じて社会的保護が受
けられる』ことだ。日本におけるディーセント
ワークの推進がワーク・ライフ・バランス社会
を構築することであり、格差社会の解決を進め
るものである。一方、最近の日本社会は私たち
が暮らしていく上で最も重要な『衣食住』が崩
第 28 回部落解放・人権徳島地方研究集会が
― すべての働く者の連帯で、ともに働き暮らす社会をつくろう ー
当面の日程
連合
徳島
NO.154(2008年2月15日)
壊の危機にあり、更に自殺サイトによる教唆、
2 月 7・8 日の 2 日間、
「すべての力を集めて『部
子どもたちを犠牲にした凶悪犯罪など良識と
落解放・人権政策』を確立しよう。反差別・人
良心、人権が大きく揺らぐ事件が相次いでいる。
権確立・福祉の向上をめざした県民運動を展開
インターネット上での差別書き込み、行政書士
しよう」をスローガンに徳島市内で開催され、 による戸籍取得事件も相次いで発覚しており、
『人権侵害救済法』の早期制定が求められてい
延べ 2,200 人を越える方々が参加した。
初日の全体集会は徳島市文化センターで開
る。また、狭山事件の第 3 次再審に向け、全力
かれ、藤原実行委員長(地方共闘議長)は「日
を挙げて取り組む。私たち一人ひとりの差別撤
本社会は『格差問題』が大きな社会問題となっ
廃を求める行動が人権感覚を高め、民主主義を
ている。とりわけ、非正規雇用による所得格差
定着させることにつながっていく。本集会の成
は『生存権』の問題として、早急な救済の施策
果を地域・職場で実践・行動していこう」と主
が求められている。 ILOでは、ディーセン
催者を代表してあいさつを行った。続いて、徳
トワーク(安心して働き続けられる仕事)が保
島県・櫻間理事、県教委・豊井次長、徳島市・
障される社会づくりとして『ワーク・ライフ・
錦野第一副市長から来賓あいさつの後、石川一
バランス社会』を提唱している。この運動の基
雄・早智子さんから日頃の支援に対するお礼と
2月16日(土)中小労働対策本部総会・一泊学習会 ∼17 日
19日(火)部落解放徳島地方共闘会議総会 18 時(労館)
21日(木)第3回五役・執行委員会 10 時(労館)
第 1 回国民運動局会議
2008 春闘共闘会議第 2 回総会・連合白書学習会
13 時 30 分(労館 502)
第3次再審に
会教育と啓発、狭山・共同闘争、企業・職域、
向けての更
自治体の課題、男女平等(ジェンダー)をテー
なる支援要
マに 8 会場で分科会議論を進めた。
請のあいさ
つを受けた。
2 月 11 日 10 時から労館において「日の丸・
基調講演
君が代・天皇制を考える」徳島集会が開かれ、
は、部落解放
120 人が参加した。集会は、主催者を代表して
同盟中央本部・組坂委員長が「部落解放運動を
酒井実行委員長のあいさつの後、NPO丹波マ
めぐる今日の情勢と課題」について講演し、人
ンガン記念館・李龍植館長が「強制連行と戦後
権侵害救済法制定に向けての動きや狭山事件
日本政府の対応について」講演。李館長は、大
の第3次再審闘争などについて詳しく話された。 戦中、大勢の朝鮮人が鉱山労働者や軍人として
続いて、昨年 12 月 9・10 日に実施した反差別 強制連行されながら戦後補償を受けられない
(京都・奈良)研修報告をJP労組・峰行さん
現状や就職・教育・権利・戸籍・入居差別など
が行った。
様々な差別の実態を報告するとともに、敗戦国
また、記念講演では近畿大学・北口末広教授
である日本とドイツの違いについて触れられ、
が「部落差別の今日的状況と撤廃のための課題
ドイツが謝罪や補償をきっちり行っているの
∼格差社会の現状をふまえ∼」について講演。
と反対に、日本は被害者となったことのみを強
北口教授は、経済的な格差拡大や世間に対する
調し、加害者の視点にたった国営の記念館等が
同調行動が差別を生む原因になっていると強
存在し て
調。結婚差別に苦しむ女性の実例を挙げ、信用
いない こ
調査会社による戸籍の不正入手が多発してい
となど、資
る現状などについて話され、部落差別意識の存
料をも と
続要因と克服のための課題やこれからの部落
に詳し く
差別撤廃行政について訴えられた。
説明さ れ
2 日目は、部落解放・人権教育(Ⅰ∼Ⅲ)
、社
た。