中国支部 活動報告(7~9 月) 生存対策講習会 日 時:平成27年8月24日(月)10:00~ 場 所:鳥取県漁業協同組合(鳥取市賀露町) 参加者:57名 *座学 「船体放棄の際の注意 遭難時生き抜くための心得 」 講師 船員災害防止協会 安全管理士 長谷川 澄 *実技訓練 「膨張式救命筏の離脱機操作訓練、投下展張訓練、筏への 乗込み訓練、艤装品の取扱、各種信号の取扱い訓練」 講師 船員災害防止協会 技術講師 豊崎 嘉弘 船員災害防止協会境地区支部では、8月24日(月)10時から、鳥取県漁業協同組合 本所及び漁協荷揚岸壁において、生存対策講習会を開催しました。 講習会は、長谷川安全管理士による、 「船体放棄の際の注意 遭難時生き抜くための心得」 についての座学から始まりました。 初めに、船舶種類別や事故内容等の海上での事故発生状況及び船員の死亡・行方不明状 況等の推移についての説明がありました。 続いて、近年、日本周辺での救命筏の使用事例の説明に入り、船舶火災により、いかだ を有効に使った事例等や今年7月に苫小牧沖で発生したフェリー火災事故で、乗船客に一 人のけが人も出さなかった対応等についても説明がありました。又、逆に韓国フェリーの 海難事故については、いかだの整備不良等の指摘もありました。 次に、船体放棄の際の注意点として、訓練手引書等や会社内等でもその対応が色々取り 決められており、船長がその時期の重要な決定をすることになるが、常日頃から、操練・ 訓練を実施して備えておく事も大切。又、各個人にとっての船体放棄・生き残りへの重要 点は、・生き抜く強い意思・体温低下に対する防御、厚着と救命胴衣・搬出するべき物件、 通信手段の確保 の3点であるとの説明がありました。 次に、会場を漁協前岸壁に移して、豊崎技術講師による実技訓練に入りました。最初に いかだを投下する際の覚えていて欲しい・ハンドルと安全ピン・膨張用自動索(ボンベのバ ルブに接続、架台に取付) ・もやい索(本船と筏に接続、自動離脱装置に取付 )・自動離脱 装置の4つの構造上重要な点について説明後、受講者により、いかだを投下展張させまし た。続いて、海上訓練要員によるいかだへの乗り込み訓練後、いかだを陸上に引き上げ、 豊崎講師によるいかだの構造や儀装品の説明がありました。又、本船といかだを繋いでい るもやい索を切断する安全ナイフの場所やいかだに乗艇後直ちに実行すべき事を示した行 動指導書の重要性の指摘がありました。最後に、各種信号の取扱訓練では受講者による落 下傘付信号の打上と信号紅炎の使用を体験して実技訓練は終了しました。 長谷川安全管理士による座学 いかだ乗り込み訓練
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