※2013 年 6 月より 厚生労働省では、子宮頸がんワクチンの

「子宮頸がん」と「子宮体がん」
子宮がんには、子宮の入り口にできる「子宮頸がん」と、子宮の奥の内膜にできる「子宮体がん」の2種類あり
ます。
がんが進行すると、おりものが増えたり、性交
時に出血する等の症状もみられますが、
子宮頸がんの原因は、性行為によって感染するヒ
子宮頸がんは初期では自覚症状がありま
トパピローマウイルス(HPV)です。HPV は、性経験
してもほとんど一過性でウイルスは自然に排除され
せん。早期に発見するには、がん検診を受
ける必要があります。
20 歳を過ぎたら2年に一度は検診を受け
るようにしましょう。
ます。しかし、数年~十数年もの間感染が持続する
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と、ごく一部が子宮頸がんとなります。子宮頸がん
早期に発見できると、お腹を切らない手術や子宮
は 20 代~30 代で急増しますが、早期に発見されれば
を残す手術も可能です。
のある女性であれば、一生に一度は感染すると言わ
れるほど、身近なウイルスです。多くの場合、感染
比較的治療しやすく予後はよいがんです。
HPV 感染を完全に防ぐ方法は、現段階では見つかっておりません。HPV には、約 100 種類のタイプがあり、そ
のうち 2 種類(16 型、18 型)の HPV が、子宮頸がんの方の 70~80%に見られています。子宮頸がんワクチンは、
この 2 種類の HPV を予防する働きがあります。接種対象者は、中学 1 年生の年齢にある女子で、半年間に 3 回接
種する方法が効果的と言われています。ただし、ワクチンを接種してもすべての HPV を予防できるわけではあり
ません。また、予防接種を受けても定期的に子宮頸がんの検診を受けることは必要です。コンドームを使うこと
で感染の確率を下げることはできます。
※2013 年 6 月より 厚生労働省では、子宮頸がんワクチンの積極的勧奨を差し控えています
予防接種についての詳細はこちら
子宮体がんは、不正性器出血が病気のサイン。
子宮体がんは、妊娠、出産経験が
ない人に多いのが特徴で、閉経にさ
しかかる40代後半から50代に
多いと言われています。また、太り
すぎると子宮体がんと関係するエ
ストロゲンが活発に分泌されるた
ごく初期の段階から出血するため、
出血があればすぐに受診しましょう。
不正性器出血のほかにも、褐色のおりものが増える、黄色のおりも
のが増えるなどもあります。また、進行すると、腹痛や腰痛がでてき
ます。
め、子宮体がんのリスクは高くなり
ます。
※「不正性器出血」とは、月経以外の出血のことです。不正性器出
血には、がん以外によるものもあります。
子宮がん検診をうけましょう!
子宮がん検診や婦人科受診は、内診が嫌だからとためらい、つい先延ばしにしてしまう方も多いようです。
子宮がんは頸がん、体がんともに初期症状が乏しく、症状がでた時にはがんが進行しているということもあります。
医療がどんなに進んでも、早期発見・早期治療が、がん治療では最も重要です。子宮がん検診は20歳を過ぎたら、2年
に1度必ず受け、心配な症状がある場合はすぐに婦人科を受診しましょう。
子宮がんの検診ってどんなことするの?
子宮頸がん検診
子宮頸部の表面を、綿棒などをこすって取り、調べる検査です。痛みはほとんどありません。
検診後、少量の出血がある方もいますが、心配はありません。
子宮体がん検診
○最近6か月以内に不正性器出血、月経異常、褐色帯下のあった方で、医師が必要と判断した方が対象です。
子宮の内膜を極小さなブラシでこすり、細胞を採取します。
検査時に痛みを感じたり、検診後1~2日出血したりする場合があります。
子宮がん検診 受診のための注意点
・月経中は細胞がとりにくい場合があります。できるだけ避けたほうがよいでしょう。
おりもの程度の軽度の出血であれば検査は可能です。
・検査前日と、検査後出血がある間の性交渉は避けてください。
・スカートの方が下着の着脱に便利です。スカートは脱がなくても大丈夫です。
腰のあたりまでスカートをまくり上げるので、タイトなものより、フレアスカートの方がよいでしょう。
・以下の方は、かかりつけ医や医療機関にご相談ください。
① 妊娠中の方
② 性経験のない方
③ 子宮摘出手術を受けた方
④ その他、定期的に婦人科を受診している方