宿泊業 中小企業事例 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ LEDや高効率エアコン等の導入と運用改善で 目標を上回る電力使用削減量19%を達成 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 株式会社小野川温泉河鹿荘 平成25年度エネルギー使用合理化事業者支援事業 ◎総事業額:約496万円 ◎補助金額:約248万円 取組の概要 ●取組の背景と目的 従来は集中管理型の暖房設備や石油ストーブを使用していたが、東日本大震災の際に、重油や灯油不足により客室の暖房 に支障が出たことや、その後の電力不足により節電の必要性を強く感じ、電力使用量の削減率14%を目標に、高効率の空 調・照明設備への更新に踏み切った。 ●導入設備の概要 ◎LED照明への更新 ◎高効率空冷ヒートポンプエアコンへの更新 ◎高効率冷蔵・冷凍庫への更新 ▲暖色系のLED照明で省エネと 日本式旅館の雰囲気を演出 ▲高効率エアコンで省エネを実現 ▲高効率冷蔵庫 運用状況と省エネルギーの効果 省エネ型の設備を導入した後の1年目の電力使用量の削減率は、12.7%とな 電力使用量 (kWh/年) 導入前 426,332 導入後 345,166 削減率 19.0% 〈導入前3年間の平均値と平成25年10月~平成26年9月との比較〉 り、目標値よりも1.3ポイント少なかった。そこで目標達成のため、各設備の運 用を見直すことにした。例えば、客室の電気ポットの電源を入れる時間を昼12時 頃にしていたものをチェックイン時間の約1時間前にする、不要な電気はこまめ に消す、といった節電行動を徹底した。それにより削減目標を上回る19%削減を 実現した。 旅館内の照明は空間の演出上、白熱灯を多用しており、消費電力が大きくしか も寿命が短いことから、球切れに備え、大量の予備電球を備蓄する必要があっ た。しかしLED照明に更新したことで、電力使用量の削減は勿論、寿命が長く なったことから、交換作業が無くなり、予備電球の備蓄が不要となったことによ る経費削減効果も大きい。 事業者概要 株式会社小野川温泉河鹿荘 ■住所:山形県米沢市小野川町2070番地 ■電話:0238-32-2221 ■資本金:3,010万円 ■従業員数:約35名 ■URL:http://www.kajikaso.com/ ■事業内容:宿泊業 山形県・小野川温泉は、山形県南部の地方都市・米沢市の奥 座敷と呼ばれる場所にあります。河鹿荘は水をたたえる池と美 しい緑に囲まれています。心やすらぐせせらぎの音、夏の夜に 舞う蛍のきらめき。四季折々の自然の風景に心がなごみます。 伊達政宗もこよなく愛したといわれる名湯は、源泉温度が 77℃前後の源泉と低温の源泉(約35℃)をブレンドして、正 真正銘の「源泉100%かけ流し」にしています。 18
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