宿泊業 中小企業事例 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 省エネルギー診断を受け、排熱利用エコノマイザー設備等を導入して エネルギー使用量を削減 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 株式会社藤里開発公社 平成25年度無料省エネ診断 取組の概要 ●取組の背景と目的 当該ホテルのランニングコストの約70%を光熱費が占めてお り、経営改善のために、これらの見直しが急務であった。平成25 年度に省エネルギーセンターの無料省エネ診断に応募して、専門 家によるエネルギー診断を受けたところ、単位面積当たりのエネ ルギー使用量がホテル業界の平均よりも約74%多く、温泉施設を もつ宿泊業の平均と比較しても約27%多いことが分かった。 診断の結果、改善項目として挙げられた主な内容は ▲LED照明 ①エアコン室外機のショートサーキットの改善 ②厨房給気ファンと給気加熱ヒーターの停止 ③曝気ブロワの運転管理 ④照明電球及び器具の交換 ⑤温泉加温に業務用エコキュートの採用 ⑥ボイラーの排熱利用エコノマイザー装着による カラン・シャワー用水昇温の省エネ ▲エコノマイザーで30℃まで昇温された 水を左下の貯湯槽に送り込む 等である。 従来の客室用エアコンは20年以上使用していたことから、度々 故障が発生しており、エネルギー効率が悪い上に、修理代がかかっていた。また修理用の部品 が欠品していることが多くいずれ新型のエアコンに更新する必要にせまられていた。 ▲高効率エアコン ●導入設備の概要 ◎既存ボイラーに排熱用エコノマイザーを付加 ◎客室用エアコンを高効率空冷ヒートポンプエアコンに更新 ▲エコノマイザーの取り付け部分 ◎LED照明への変更(ロビー、通路、客室等) 運用状況と省エネルギーの効果 エネルギー使用量 専門家の診断を基に、運用の改善や設備の更新を行い、ほぼ計画通りのエネル (原油換算kℓ/年) ギーの削減が見えてきている。同時に光熱費の大幅な削減につながっている。今 導入前 445 後、同社が運営している農畜産物加工センターと水生産工場についても省エネ診 導入後 393 断を受けて、省エネに取り組む予定である。 削減率 11.7% 〈計画値〉 事業者概要 株式会社藤里開発公社 ■住所:秋田県山本郡藤里町藤琴字湯ノ沢1-2 ■電話:0185-79-1104 ■資本金:1億円 ■従業員数:46名 ■URL:http://www.shirakami-fujisato.com/ ■事業内容:宿泊業 株式会社藤里開発公社は、平成3年12月、白神山地の麓にあたる秋田県藤里町 に設立された第3セクターです。世界自然遺産"白神山地"の振興ならびに地域住民 への貢献を目指し、ホテル事業、農畜産物加工事業、水生産販売事業を行っていま す。その中の中核であるホテルゆとりあ藤里は、白神山地を訪れた方々が「休養・ 運動・栄養」の三要素を体験できることをコンセプトとした施設です。お客様には お気軽にご利用して頂き、リラックスしていただけますよう、従業員一同、一生懸 命努力しております。 20
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