製造業とサービス業の 賃金格差是正のために

製造業とサービス業の
賃金格差是正のために
~賃金政策について~
日本大学
関谷ゼミナール Bチーム
鈴木優太・浜嶌美穂・木島健太郎・髙瀬絵利奈
1.問題提起
2.政策内容
3.実現にむけての課題
4.おわりに
1.問題提起
皆さんは
製造業とサービス業の賃金格差
がどれだけあるかご存知ですか?
産業ごとの所定内給与比較(2013年)
(円)
400,000
350,000
300,000
医療・福祉
250,000
200,000
150,000
宿泊業
飲食サービス業
100,000
50,000
0
(資料出所:厚生労働省「毎月勤労統計調査」より筆者作成)
これらの産業の賃金はなぜ低いのでしょうか
宿泊業・飲食サービス業
・非正規雇用者で店を営業している
・収益が低い店舗が生き残っている
福祉
・政治力のある職能団体が無い
・介護職や福祉職の質にばらつきがある
・介護施設などの固定費に費用がかかる
・介護職や福祉職の専門性に対する
社会的な評価が低い
共通した原因として
女性の就業者が多いこと
があげられる
産業別男女比率(平成25年)
100%
26%
30%
80%
55%
62%
76%
60%
女性
男性
40%
74%
70%
45%
20%
38%
24%
0%
製造業
宿泊業・飲食サービス業
教育・学習支援業
医療・福祉
情報通信業
(資料出所:総務省統計局「労働力調査」より筆者作成)
このようにサービス業は
女性就業者が多いことが
わかる!
男女年齢別賃金(2013年)
(千円)
350
300
250
200
男性
女性
150
これだけ格差が
ある!!
100
50
0
20-24
25-29
30-34
35-39
40-44
45-49
50-54
55-59
60-64
(年齢)
65-69
(資料出所:総務省統計局「労働力調査」より筆者作成)
サービス業の賃金を上げるためには
女性の賃金水準を上げれば良い
その実現のために
「同一価値労働同一賃金政策」
を提言します!!
2.政策内容
同一価値労働
同一賃金政策のビジョン
以前は男性は営業職、女性は事務職
というイメージがあったが
近年ではその風潮は変わりつつある
それにもかかわらず
先ほどのグラフで見たような
賃金格差を放っておいて
よいのでしょうか
女性の賃金水準を上昇
させなければならない
しかし、女性の賃金が
相対的に低いのには
理由がある
採用、配置、仕事配分、
育成方法の決定などに
男女間で偏りがある
男女が平等に扱われることで
結果として女性の賃金水準を
上げることができる
それは女性の就業者数が多い
サービス業の賃金水準上昇
にもつながる
3.実現に向けての課題
同一価値労働同一賃金政策
を実現させるために
女性が育児などで離職してしまう
ため、あまり重要な役職に配置
できないことが現状としてあげられる
その解決のために
女性に働き続けてもらうために
環境を整え離職を防がなければ
ならない
具体的には!
・企業内に託児所を設置する
・育児休暇を取りやすくする
・教育期間の設置
4.終わりに
賃金格差のない社会を目指そう!!
ご清聴ありがとうございました
参考文献
・厚生労働省「毎月勤労統計調査」
http://www.mhlw.go.jp/toukei/list/30-1.html
・総務省統計局「労働力調査」
http://www.stat.go.jp/data/roudou/index.htm
・経済産業研究所
http://www.rieti.go.jp/jp/index.html