第2章 計画の基本方針

第2章 計画の基本方針
本市では、第五次総合計画を推進するため、PDCAサイクルに基づき計画の進捗状
況や施策の成果を検証し、今後の方向性を整理する施策点検及び事業点検を実施して
います。
平成26年度に実施した施策点検及び事業点検を踏まえ、第44次実施計画では、
「人
と地域が輝き、安全安心で躍動する都市」の実現に向けて、次の3つを基本的な方針
として施策を展開します。
1 健康社会の実現
高齢化の進展は、市民生活に影響を与えるほか、地域社会のあり方を含め社会経
済をも大きく変えています。
誰もが住み慣れた地域で、生涯に渡って健康で安心して暮らし続けられるよう、
市民と保健、医療、福祉、介護が有機的に連携を図り、健康・生きがいづくりの推進
や高齢社会への適切な対応に取り組みます。
○総合保健医療センターを始めとした健康づくりの拠点において、各種検診や健康
講座、運動指導、予防接種等を効果的に行い、市民一人ひとりの健康寿命の延伸
を図ります。
○高齢者を始めとした全ての人が生きがいを持ち、毎日を元気に過ごすことができ
るよう、身近な公民館等において運動や学習、交流等を行う機会を拡充します。
2 子育て環境の充実
核家族化や共働き家庭の増加、地域のつながりの希薄化等により、子育てに対す
る不安や孤立感を感じる人が増加しています。
本市では、
「子はかすがい、子育ては春日井」をキャッチフレーズに、出産・育児
の負担や不安の軽減、教育環境の充実など、次代を担う子どもたちの健やかな成長
を支えるための環境整備を推進します。
○平成27年3月に策定する「(仮称)新かすがいっ子未来プラン」に基づき、妊産
婦ケアや多様な保育サービスの提供など、妊娠から出産、育児までの切れ目のな
い支援を推進します。
○学校や教育に関する相談支援体制を充実するとともに、全小中学校の普通教室へ
の空調機設置や学校トイレの環境改善など、良好な教育環境の整備を推進します。
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3 地域活力の創造
まちづくりにおいて、市民との協働は不可欠です。自分たちのまちの課題、未来
像を一緒に考え、それぞれのできること、役割、責任等を再確認し、相互に理解し、
尊重し、連携する取組が求められます。
誰もが地域の担い手として活躍できるまちづくりに取り組むとともに、地域を活
性化させる基盤整備を推進します。
○少子高齢化が進行する高蔵寺ニュータウンにおいて、子育てと安心な老後に最適
なまちづくりを目指す未来プランを策定するとともに、空き家の流通促進や旧小
学校施設の活用、住民の自主的・自立的な活動の支援等により、地域主体のまち
づくりを推進します。
○地域における防災や防犯、自治活動等の中心的な役割を担う人材を育成するとと
もに、市民がそれぞれの能力を活かして地域で活躍できる環境づくりを推進しま
す。
○駅周辺整備において民間活力の誘導を積極的に進めるとともに、産業振興アクシ
ョンプランに基づき、企業誘致や事業者支援、地域活性の取組を推進します。
これらの3つを基本的な方針として、第五次総合計画に掲げる6つの目標の達成
を目指します。
次の第3章では、48の基本施策を推進するために必要な事業について、実施時期、
事業概要、担当部署(平成26年度現在)と事業の予算額※を掲載しています。
※事業の予算額は、平成27年度当初予算額(一部、平成26年度からの繰越額を含
む。また、職員人件費を除く。)です。
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