2015 年度 早稲田大学 国際教養学部 (数学) 全体概況 { }n

2015 年度
早稲田大学
国際教養学部
(数学)
全体概況
試験時間
大問数・解答数
大問数: 4題
難易度の変化(対昨年)
○ 難化
○ やや難化
60分
解答数: 16問
● 変化なし
問題の分量(対昨年)
● 多い
〇 変化なし
出題分野の変化
〇 あり
● なし
出題形式の変化
○ あり
● なし
新傾向の問題
○ あり
● なし
○ やや易化
○ 易化
○ 少ない
総評
昨年と比較して大問数が 1 つ増えたため、時間的に多少厳しくなった。難易度の変化はなく、出題分野
も偏りなく、典型的な問題が出題されている。
問 1.数列/常用対数(標準)
:(1)不等式を解くだけでなく、この結果から数列
{ a n } の増減を把握
することが大切である。(2)与えられた常用対数の値を用いて計算するだけであるが、計算を
やり直す時間はないので、慎重に解くべきである。(3)(1)から数列の増減、(2)から an と 1 の
大小を把握し、 an
< 1 を満たす n の値を求めれば良い。
問 2.三角関数(標準):三角関数を sin θ , cos θ にそろえ、半角公式で次数下げし合成を行い、三角
関数を 1 つにまとめる。θ の範囲に注意して合成後の三角関数の定義域を求め、最大・最小値及び
そのときの変数の値を求めれば良い。
問 3.接線・法線/線対称(標準)
:(1)(2)法線を求め、線対称移動を行うだけである。(3)は 2 点 B,C
を通る直線の方程式を求め、
y 切片を求めるだけである。(4)直線と放物線で囲まれた部分の面積
なので、面積公式を用いれば容易。(5)は(2)同様、線対称移動を行うだけであるが、図、解答欄
の形から答えを導くことができる。
問 4.確率(標準)
:(1)与えられた金額から、何回目に不良品交換が起こるかを考えればよい。
(2)2 つ目の不良品交換を終える前に、何回再包装を行ったかを考えて費用(確率変数)及び
確率を求めれば良い。(3)は(2)同様に考えると、費用は全部で n − 2 通りあり得るので、
費用が 2000 + 100k 円( 0 ≦ k ≦ n − 2 なる整数)となるときの確率を求め、Σを用いて期待値
を求めれば良い。空欄に合う形に変形するのが少し手間である。
合格点をとるためには、全ての分野の典型問題を、解法の意図をしっかりと理解した上で解けるように
しておくことが大切である。また、頻出である確率については今年も出題された(問 4)ので、試行回
数や物の個数に文字が含まれるものを中心に対策しておきたい。
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