OE09 スマートフォン・タブレット活用研究 要旨 スマートデバイス、スマート活用! -スマートデバイスの企業利用におけるセキュリティポリシーガイドライン策定1.背景 企業にて、業務改善を図るためにスマートデバイスの社内利用や BYOD を導入してい るケースは多々あるが、全ての企業が十分に活用できているわけではない。活用を阻 害する原因として、業務にあったシステムを導入出来ないなどの理由以外に、セキュ リティが大きな問題として取り上げられることが多い。 スマートデバイスは社外に持ち出すことから、紛失や盗難等による情報漏えいの危 険性を伴うため、情報セキュリティ設定を高くしがちである。それが故に、スマート デバイスが持っている柔軟な機能とのバランスが取れず、当初見込まれていたサービ スレベルが達成できずにいる状況が見受けられる。 2.目的 パソコンのセキュリティ設定については業務ごとに標準化されているが、スマート デバイスはパソコンと携帯電話、両方の機能を有しているため確立されていない。 また、利用範囲が広い事から業務に応じた適正なセキュリティ設定が分らないなど の課題が発生している。 結果、既存のセキュリティガイドラインが推奨する、会社の本来求められる以上の セキュリティを設定してしまい、スマートデバイスの活用が阻害される事例も見受け られる。 本研究グループでは、企業のシステム担当者がスマートデバイスを導入・運用する にあたり、企業、および使用者が安全安心に利用し、スマートデバイス導入によって もたらされるサービスの価値を最大化するセキュリティポリシーガイドラインを策定 する。 3.検討方法 ステップ 1 : PC、携帯電話の観点より、必要な情報セキュリティ設定項目の洗い出し。 ステップ 2 : 取り扱う情報を元にレベルを定義。 2014 Beacon Users' Group OE09 スマートフォン・タブレット活用研究 要旨 表.文書レベル定義 ステップ 3 : 取り扱う情報レベルに応じたスマートデバイスのセキュリティの設定 要否を検討。 4.結論 利用範囲の広いスマートデバイスのセキュリティにおいては、柔軟なセキュリティ設 定が必要となる。そのために本研究グループでは、以下のように情報レベルに応じた 設定を導き出した。 表. セキュリティポリシーガイドライン(抜粋版) 本研究グループが作成したガイドラインを基に、各企業にて利用シーンに応じたスマ ートデバイス導入時のセキュリティポリシー作成の一助になれば幸いである。 以上 2014 Beacon Users' Group
© Copyright 2024 ExpyDoc