3. 機械工学科における安全

3.
3.1
機械工学科における安全
一般的心得
防 災 ・ 安 全 衛 生 対 策 の 基 本 は ,「 も の を よ く 理 解 し , 真 剣 か つ 誠 実 に 行 う 」 こ と で あ
る.災害の原因のほとんどは,当事者の不注意、手抜きをしようという気持ちから起こ
っている.また,実験室や実験装置,およびその周辺の整理・整頓を日頃より心がけて
おくべきである.また,常に安定した精神状態で実験を行い,病気,情緒不安定の状態
では,実験を行わない.わからないから、危ないから逃げるのではなく、積極的に使い
こなせるように努力すべきである. 機械の特性や危険性を学生の間に知っておくことは,
将来の自分の安全確保に必ず役立つ知識となる. 以下では,一般的概論について説明す
る.
3.1.1
一般的概論
1)実験に際し,使用する計器,装置等の使用説明書やマニュアルを熟読し,計器や装
置の仕様を確認し,安全に万全の注意をはかる.特に,危険が予想される場合には,実
験担当する者以外は無断で実験領域に立ち入らないようにロープ等で実験領域を区切り,
他の者にも危険であることを分かるようにする.さらに,作動させるときには,安全を
指差し確認する.
2)実験室にある計器や装置は予め使用説明書を熟読した物以外は一切手を触れない.
3)各種機器類を使用するに当たっては,機器の取扱い説明書を熟知してから使用する.
4)その他わからないことは,その機器について熟知した者の指導を仰ぐ.
5)装置や計器等実験室の物を移動させるときは,指導教官の許可をうけ,勝手に移動
させてはならない.
6)実験室内には種々の装置や計器が配置されているので,歩行に際し,足元ばかりで
なく頭上を注意する.通路には物を置かず、装置等がはみ出さないように注意すること.
7)実験室内で,他の者の実験を観察するときは,実験者に安全に関する留意事項を良
く確かめてから観察する.特に,回転物体やロボットなど,遠心力のかかる物や自動走
行する物,クレーン等で懸垂されている物などは事故発生時には瞬時に対応できないの
で極力立ち入らない.
8)実験室内では引火物その他の危険物があるので,実験室内では火気の取扱いには細
心の注意を払う.
9)当日の実験が終了すれば,スイッチや元栓を確認し,機器や道具などを整頓し,ゴ
ミの始末を済ませ,担当教官の許可を得てから退出する.
以上が,一般的心得として,大切な事柄である.
以下では、重要な一般的事項についてまとめて記載する.
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3.1.2
重要な一般的事項
◎実験時の服装
1)作動している機械に引き込まれないように,ぴったり身についた身軽な服装をする.
2)袖や前がひらひらした作業衣や白衣は機械に巻き込まれるので着用しない.
3)身体の露出部の少ない実験や作業に適した作業着を着用する.出来れば, 長袖が望
ましい.
4)感電・落下物・滑りによる転倒に対し,安全を確保できる靴を使用する.
5)すべりにくい底の靴をはく.できれば安全靴が望ましい.サンダル及びハイヒール
は絶対禁止.
6)作業内容に見合った保護具を正しく着用する.運搬作業時における手袋,高所作業
における命綱,溶接,溶断時の保護具など.特に,ポンプ・工作機械等の回転機械では,
巻き込みの可能性が高いので軍手など手袋は着用してはならない.
◎ガス(火の取扱い)
1)ガス器具は使用する前に必ず点検する.
2)火気使用中は必ず1名は在室し,火のそばを離れない.
3)ガス器具は周囲に可燃物がない所で使用する.
4 ) 使 用 中 は ガ ス も れ , 換 気 に 十 分 注 意 す る .( 換 気 扇 )
5)使用後は,火が消えていることを確認し,必ず元栓を閉める.
◎電気
1)配電盤や電源スイッチをみだりに操作したり触ったりしない.
2)配電盤は大容量なのでみだりに開けないこと.特に3相電源には気をつける.
3)電気機器による感電に注意し,濡れた手や導電性の靴を履いてこれらの操作を行わ
ない.
4)コンセントに接続される電気機器の配線は,作業中に足で引っかけたりしないよう
対 策 を 施 し て お く ( 頭 上 配 線 な ど ).
5)たこ足配線など,コンセントの容量を越えて電気機器を接続しない.
6)電気の配線は必ず電源をオフにし,線をアースに落としテスターで確認した後行う.
7)実験終了後は必ず電気機器のスイッチをオフにする.
◎火災および地震
1)消火器,消火栓がある場所およびその使用方法について,各自熟知しておく.
2)地震が発生したら,電気,ガス等のスイッチを切り,状況に応じて所定の場所に避
難する.
3)地震時の転倒および破損の防止措置を講じる.
4)廊下,階段,通路などにはものをおかない.
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◎居残り実験
1)居残り実験を行う際には,出来るだけ2名以上で行なうことが望ましい.
2)夜間および休日では,火災,その他の事故,怪我などに十分注意する.
3)現場で処置不可能な事故が生じた場合は,速やかに他の協力を求める.
4)帰宅する時には,窓を閉めて出入口の施錠を確認する.
5)冬季の居残りでガスストーブを用いる宿泊は,特に換気と火災に気をつける.
◎危険物貯蔵,使用
1)危険物第4類(石油系引火性液体)の貯蔵に関する規則があるので,実験室に貯蔵
する場合には担当者の指示をうける.
2)規制されている以上の危険物は実験室に置かず,必ず指定された保管場所(危険物
屋外貯蔵場)に貯蔵する(なるべく必要以上の危険物は実験室に置かないことが望まし
い ).
3 ) 火 気 厳 禁 ( 禁 煙 ).
4)実験時以外には栓をし,漏れたり,こぼれたり,飛散しないように注意する.
◎その他
1)医療互助会,学生災害保険等に必ず加入すること.留年生などは期限切れに注意す
ること.
2)実験室内の整理整頓を心がける.
3)定められた場所に物(装置,薬品,工具など)を置く.
4)安全な通路を確保する.
5)実験において単発的に音,光,熱,振動等を発生する場合には,周囲の者に注意を
促すこと.
6)危険が予想される実験においては,立入禁止を表示するなどの対策を講じること.
7)実験室内歩行時には足元や頭上に注意する
8)少し慣れた頃が一番危険である.常に安全へ配慮すること.
9)工場で作業するときには,工場の安全基準を厳守すること.
10) 工 具 類 は , 用 途 に あ っ た も の を 正 し く 使 用 す る こ と .
11) 床 面 を 油 や 水 で 汚 さ な い こ と . こ ぼ れ た 場 合 に は , よ く 拭 き 取 っ て お く こ と .
12) 機 械 等 の 使 用 時 , 何 か 異 常 を 感 じ た 場 合 に は , す み や か に 止 め , 点 検 す る こ と .
3.2
機械工学実験における安全
機 械 工 学 科 で は , 第 3 年 次 に 「 機 械 工 学 実 験 (機 械 工 学 基 礎 実 験 , 機 械 シ ス テ ム 工 学
実 験 / エ ネ ル ギ ー 機 械 工 学 実 験 )」 を 課 し て い る . 当 実 験 科 目 で は 1 2 テ ー マ の 実 験 を
行うことになっている.各テーマの実験において,それぞれ実験装置および機械類を使
用するため,それらの取扱いには十分な注意が必要である.ここでは,上記の機械工学
実験の履修にあたっての一般的注意事項,および各実験テーマにおける注意事項につい
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て述べる.
3.2.1
一般的注意事項
1)当日までに実験テーマのテキストおよび安全の手引きの該当箇所を熟読しておくこ
と.
2 ) 実 験 に 適 し た 服 装 を す る こ と ( 汚 れ て も 良 い , 身 軽 な 服 装 ).
3)すべりにくい底の靴を着用すること.
4)遅刻をしないこと.グループの他のものに迷惑になる.
5)担当教官の注意を良く聞き,それを守ること.
6)実験開始前に,実験の手順,班内の分担を良く打ち合わせ,実験を効率良く行うこ
と.
7)実験装置を始動させたり,電源を入れたりする場合には,必ず合図をし,安全を確
認してから行うこと.
8)定められた場所以外には立ち入らないこと.他の場所の実験装置などにむやみに触
れないこと.
9)実験終了後,スイッチ,元栓などを確認し,ゴミの始末を済ませ,担当教官の許可
を得てから退出すること.
3.2.2
各テーマにおける注意事項
A.材料強度試験(引張試験,高速圧縮試験)
◎アムスラー型万能試験機使用上の注意
1)電源のon,offは確実に行う.
2)治具やチャックは重いものもあるので,運搬には十分注意すること.
3)機械の上に工具,材料等を乗せてはならない.
4)機械が止まった状態で治具や試験物の取り付け,取り替えを行うこと.
◎検力ブロック式高速材料試験機の使用上の注意
1 ) 主 電 源 投 入 後 , 試 験 機 本 体 側 面 に あ る 油 圧 ユ ニ ッ ト の 起 動 ス イ ッ チ を ONに し , 本 体
コ ン ト ロ ー ラ ー の コ ン ソ ー ル ス イ ッ チ を ONに し た 後 , リ セ ッ ト ボ タ ン を 押 し て 装 置 を 初
期化する.
2)試験機本体側面にある油圧バルブを開き,低圧で暖気運転を行う(暖気運転の完了
時 期 は , 本 体 コ ン ト ロ ー ラ ー 部 の Raise Temperature 表 示 が 赤 色 か ら 黄 色 に 変 わ る こ
とで確認出来る)
3)衝撃ブロックが高速で移動するので,試験片の設置等は,衝撃ブロックがロックさ
れていることを確認の上行う.
4)試験に際しては,試験機本体正面の樹脂製の保護扉を閉じ,安全を確認した上で実
施すること.
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5)試験開始前に,試験機稼働部(クロスヘッド回りなど)に障害物が無いかどうかを
確認する.
B.固体力学実験(トラスの実験と数値シミュレーション)
1)おもりの取り付け、取り外しの際、しゃがみ込むような不自然な姿勢をとる必要が
あるため、おもりの取り扱いに注意すること.
2)トラス構造物がセットされている机には、荷物などを置かないこと.
C.生産工学実験(ライン生産方式)
1)コンピュータの電源を勝手に切らないこと.
2)指示されたソフトウェア以外のものは起動しないこと.
3)その他,指導教官からの注意事項を守ること.
D.計測工学実験(データサンプルとスペクトル解析)
コンピュータと計測機器を用いた計測実験で,特別な留意点は無いが,機器の移動と
感電に注意すること.
E.制御工学実験(1 リ ン ク ア ー ム ロ ボ ッ ト と 倒 立 振 子 の 制 御 )
制御工学実験「1 リ ン ク ア ー ム ロ ボ ッ ト と 倒 立 振 子 の 制 御 」 は 専用実験機で行う.実験
時における注意事項を挙げる.
1)信号配線を間違いなく行い,特に電力を供給する線は確実に固定し,その後電力を
投入すること.
2)実験全体を通して数回にわたり実験機の部分を交換するが,その際には電力供給を
中断して作業すること.
3)アームロボットのアームの動き、および倒立振子の台車の動きは高速なので、スイ
ッチ操作には注意すること.
4)マニュアルを熟読しておくこと.
◎パーソナルコンピュータ関係
1)電源に触れないこと.
2)たこ足配線に注意
F.機械力学実験(はりの振動特性)
機械力学実験では電磁加振機を用いる。実験時における注意事項を挙げる.
1)供試体の取り付け時は必ず機器を停止させてから行うこと.
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2)供試体の固定を十分に確認してから実験を行うこと。万一脱落、破損しても、予測
される落下位置に立たないで、実験を観測すること.
3)電磁加振機の駆動部に手や顔を近づけないこと.
4)機器使用後は必ずスイッチを切ること。
5)制御機器などの高圧部に手を近づけないこと.
G.伝熱工学実験(熱交換器内の熱伝達)
1)送風機の回転部に手などを近づけないこと.
2)モータの異音に注意する.
3)ヒータ用電源スイッチのオンオフはスライダックの目盛りが最小の状態で行う.
4)送風機の吸い込み口や,吹き出し付近での作業では,部品や工具,衣服等が,吸い
込まれたり吹き飛ばされないよう十分注意する.
5)送風機のスイッチ操作は、担当教員の立ち会いのもとで行うこと. またヒータ用電
源を投入した状態で送風機のスイッチを切らないこと.
H.動力工学実験(火花点火機関の性能試験)
1)エンジンの運転は,担当教官から操作方法,注意事項などの説明を受けたうえで行
うこと.
2)エンジンの始動は,担当教官が行うので,勝手に操作しないこと.
3)回転軸,高温発生部などの近くには手を触れないこと.
4)決められた回転数以上での運転は行わないこと.
5)非常時の停止操作を良く習得しておくこと.
6)実験準備のため装置に手を触れる場合には,誤って始動しないよう十分に注意する
こと.
I.流体工学実験(管摩擦)
1)テストパイプ、特にアクリル配管は壊れやすいので, 過重を加えたり, 曲げたりし
ないこと. 特にバルブ操作時に注意すること.
2)マノメータ観測用のはしごの昇降には, 十分注意すること.特に水濡れによるすべ
りに配慮すること.
3)電動ポンプの電源の入り切りは、濡れ手で行わないこと. また, 使用時のみ駆動さ
せ, 使用後はすみやかに電源切断すること。加熱するため.
4)マノメータはガラス管製であるので, 荷重を加えないように注意すること.
J.機械振動実験(2自由度振動計の周波数特性)
1)電源にふれないこと.
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2)蛸足配線に注意すること.
3)長時間の使用はさけ, 休養をとること.
K.環境工学実験(乱流拡散の実験)
1)コンプレッサには電源の操作時以外ふれないこと, シリンダが熱を持ち, 便軸が作
動時に飛び出す. また, 電源モータによるベルト駆動部には絶対にふれてはならない.
2)風速測定器の受感部にふれないこと. 特性が変化し, 簡単に破損する.
L.環境保全工学実験(静電型エアクリーナーの性能評価)
1)高電圧による感電に注意する.
2)流速調整時に送風機の吹き出し部に指を入れないようにする.
3.3
3.3.1
各研究室における安全
共通する注意事項
◎実験装置自作にあたっての注意事項
1)設計,製作,作業,管理に関する安全規則や構造規格に従うこと.
2)装置使用時の安全について十分に配慮した構造とすること.
3)実験準備のため装置に手を触れる際,誤作動しないような構造とすること.
4)万一誤作動しても,作業者に危害を与えないよう配慮すること.
5)電気配線,ガス配管については安全基準に従うこと.
6)実際に作成する前に指導教官等の第三者にみてもらうこと.
◎回転機械使用時における注意事項
1)実験工場における機械類一般の操作に関する注意を遵守すること.
2)電源スイッチを入れる前に,モーター回転を伝えるクラッチレバーがニュートラル
(中立)位置になっていることを確認すること.
3)機械の回転方向として,正転と逆転がある場合には,回転方向を充分確認してから,
機械の電源スイッチを入れること.
4)摺動部分や回転部分の摩擦熱や摩耗の発生を少なくするためにも,潤滑油が行きわ
たるまで,機械をウォ-ムアップ運転すること.それだけの心の余裕を持ち,かつ,そ
の時間に機械の始動時の点検を行う.
5)工作機械の使用においては絶対手袋を使用してはならない(ドリルに巻き込まれて
指 が ち ぎ れ た 人 が い た ).
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a.旋盤
1)使用前には周辺を整理し,異物を巻き込まないようにすること
2)回転部分に手を置かないこと.
3)布切れ等(ウエス)を回転部分に置かないこと.
4)機械の上に工具,材料,製品等を置かないこと.
5)切粉はブラシで払い,素手でさわらないこと.
6)加工物の取り付け,締め付けは確実にすること.
7)チャックレンチは使用後必ず取り外すこと.
8)寸法測定,バイトの取り替えは,機械を止めてから行うこと.
9)無理な送りはかけないこと.
10) チ ャ ッ ク 部 回 転 中 は , 作 業 物 が 跳 ん で も 安 全 な 位 置 , 距 離 を 確 保 し , 作 業 物 が 飛 ん
でも安全な位置で作業すること.また,作動中,近辺の人や物への安全に留意すること.
11) 作 業 の 終 了 時 に は 後 に 使 用 す る 人 の 安 全 の た め , 周 辺 を 整 理 整 頓 す る こ と .
b.ボール盤
1)周辺は整理して異物を巻き込まないようにすること
2)回転しているドリルには,手をふれたり,顔を近づけたりしないこと.
3)工作物は確実に取り付けること.
4)穴あけの終わり近くや,ドリルを戻すとき工作物が振り回されやすいので気をつけ
ること.
5)ドリルの取り付け取り外しの後,チャックハンドルを必ず抜き取ること.
6)回転中は,ドリルや作業物が跳んでも安全な位置,距離を確保すること.
7)切削中切粉は素手で払わず,ブラシ,払い棒を使用すること.
8)ハンドルに無理な力を加えないこと.
9)ドリルの大きさに見合った回転速度で使用すること.
10) 作 業 の 終 了 時 に は 後 に 使 用 す る 人 の 安 全 の た め , 周 辺 を 整 理 整 頓 す る こ と .
11) 加 工 穴 に は 返 り が あ る の で 注 意 す る こ と .
c.研削盤
1)砥石の取扱いにおいては別の取扱いの原則を守ること.
2)砥石は使用中に割れ易いので砥石の回転方向の正面には絶対に立たないこと.
3)円筒研削盤の場合は必ず回転の正面から離れて砥石を空転させて1-2分待つ,も
し砥石に傷がある場合この間に壊れるから.
4)研削のキリコが飛ぶので必ず保護眼鏡を使用すること.
5)終業時には,研削液を止めてから数分空転させて研削液を十分に取り除くこと.
d.グラインダー
1)工作物は確実に保持すること.
2)周囲に可燃物を置かないこと.
3)小物類はペンチなどで保持すること.
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4)無理な力を加えないこと.
e.ハンドグラインダー
1 ) 回 転 円 板 が 割 れ て 四 散 す る こ と が あ る の で , 特 に 注 意 す る ( 危 険 度 が 高 い ).
f.コンプレッサ
1)回転部分に,手などを置いたりしないこと.
2)開閉コックを閉めた状態で始動させること.
3)作動中は決してその場を離れず圧力計を監視すること
4)必要以上の圧力に設定しないこと.
5)圧縮機は水冷であるので,冷却水を確認し,本機の温度上昇に注意し,運転するこ
と.
6)ドレンコックを外し,水抜きを行ったり,エアフィルタ-を掃除するなどの保守点
検も心掛けること.
◎薬品類取扱い
1)薬品はどんなものでも直接手でふれたり,においを嗅いだり,口にいれたりしない.
2 ) 引 火 性 液 体 の 取 扱 い に つ い て は ,「 危 険 物 貯 蔵 , 使 用 」 を 参 照 の こ と .
3)薬品を取り扱う際にはそのラベルに注意し,劇物,毒物等の指定がある薬品につい
ては,その性質について十分な知識を持った上で実際に使用するように心がける.
4)有毒物質の取扱いは,換気に注意し,直接触れないよう保護手袋を着用することが
望ましい.
5)有毒ガスを発生する薬品の処理に当たっては,安全眼鏡,実験衣,排気フ-ド内で
作業するか,防毒マスクをつけること.
◎資材の保管
1)資材を保管する場合は荷崩れ等の危険があるので,崩れないように注意深く置くこ
と
2)絶対に乱雑に置かないこと.
3)地震等災害時にも荷崩れの起こさないように,荷崩れ止めや倒れ止めを設置するこ
と.
◎パーソナルコンピュータ関係
1)電源に触れないこと.
2)たこ足配線に注意
3)長時間の使用は避け,休養を取ること.
4)各種ケーブルの接続,周辺機器の配置も整理すること.
5)コンピュータウイルスに対する防御策をとること.万がウイルスに感染した場合に
は直ちにネットワークから切り離し,ウイルス駆除を行い,駆除が確認されるまではネ
ットワークにつながないこと.
22
3.3.2
機械工学科における安全
A. 機械基礎工学講座
A-1. 材 料 力 学 研 究 グ ル ー プ
本研究グループでは,材料,構造要素の動力学的挙動,非線形波動解析や新材料の機
会的性質に関する研究を行っている.数多くの材料試験機を使用しているが,これらの
中には,高出力を発生するものがあり,その取扱いには細心の注意を要するものもある.
ここでは,各種試験機の取扱いおよび作業時における注意事項を述べることにする.
◎工作機械類の取扱い
3.3.1節「◎回転機械使用時における注意事項の”a.旋盤,b.ボール盤,d.
グ ラ イ ン ダ ー ”」 を 参 照 の こ と .
◎コンプレッサ
3 . 3 . 1 節 「 ◎ 回 転 機 械 使 用 時 に お け る 注 意 事 項 の ” f . コ ン プ レ ッ サ ”」 を 参 照 の
こと.
◎低ひずみ速度試験機(引張,圧縮)使用上の注意
1)試験機の暴走防止のため,試験機本体の電源投入は,コントローラ用コンピュータ
の立ち上げ完了後に行う.
2)感電防止のため,電気炉の開閉は,コントローラの電源をOFFにした状態で行う.
3)火傷防止のため,高温試験実施時の治具の取扱いは,耐火手袋を用いて行う.
4)試験機に無理な負荷がかからないように,試験条件の入力は慎重に行い,必ず入力
データの再チェックを行う.
5)試験開始前に,試験機稼働部(クロスヘッド回りなど)に障害物が無いかどうかを
確認する.
◎油圧式高ひずみ速度試験機使用上の注意
1)試験機稼働中の試験中止は事実上,不可能であるから,試験条件の入力は細心の注
意をもって行う.
2)その他は全て,低ひずみ速度試験機の注意事項に準ずる.
◎衝撃試験機使用上の注意
1)電源のon,offは確実に行う.
2)空気漏れに注意すること.
3)物体の発射される方向には近づかない.
4)機械が止まった状態(タンクに空気が無い状態)で治具や試験物の取り付け,取り
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替えを行うこと.
5)装置の部品の交換の際は,取り付けを確実に行う.
◎資材の保管
3.3.1節 「 ◎ 資 材 の 保 管 」 を 参 照 の こ と .
◎高圧ガス取扱い
1)高圧ガスボンベは転倒防止の鎖掛を行うこと.
2)ボンベの運搬は注意して行い,衝撃を与えないこと.
3 ) 不 必 要 な ガ ス の 貯 蔵 は 避 け る こ と ( 使 用 計 画 に 沿 っ た 貯 蔵 を 行 う ).
4)使用済みボンベには必ず「カラ」と明示し,なるべく早く業者に引き取ってもらう
こと.
5)ボンベのバルブ開閉は減圧弁を装着した後に行うこと.使用後は必ずバルブを閉め,
ガス漏れのないことを確認すること(特に可燃性ガスのガス漏れには十分注意するこ
と ).
6)配管作業は必ず担当者立ち会いのもとで行い,担当者の指示に従って漏れ試験を行
うこと.
7)ガス漏れの可能性のある部分に手や顔を近づけないこと.
8 ) 圧 力 調 整 器 は ガ ス の 種 類 に 合 っ て い る も の を 使 用 す る ( 特 に 酸 素 に は 注 意 ).
9)継ぎ手などの締め付けをやり直す場合には,必ず圧力を抜いて行うこと.
◎薬品類取扱い
3.3.1節 「 ◎ 薬 品 類 取 扱 い 」 を 参 照 の こ と .
◎パーソナルコンピュータ関係
3.3.1節 「 ◎ パ ー ソ ナ ル コ ン ピ ュ ー タ 関 係 」 を 参 照 の こ と .
A-2. 機 械 応 用 力 学 研 究 グ ル ー プ
本研究グループででは主として,機械・構造物の応用力学的諸問題についての解析的
研究を行っており,研究ではワークステーション,パーソナルコンピュータとその周辺
装置を使用する.
1)ワークステーションなど電気製品の取扱いにあたり,装置の取扱いに関する指示や
注意事項に従うこと.
2)装置の清掃や接続ケーブルの切り換えなどの作業を行う際は,装置の電源を切り,
電源コードをコンセントから外して,感電に対して注意すること.
3)たこ足配線など,コンセントの容量を越えて電気機器を接続しないこと.
4)その他,電気,ガスなど一般的注意事項に準ずること.
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A-3. 機 械 生 産 工 学 研 究 グ ル ー プ
本研究グループでは,機械加工,塑性加工,微細加工に関する研究を行っており,各
種加工に要する機械(旋盤,研削盤,油圧プレス等)の操作に当たっては十分な注意が
必要である.以下に,各種実験装置の取扱いおよび作業時における注意事項を述べるこ
とにする.
◎工作機械類の取扱い
3.3.1節 「 ◎ 回 転 機 械 使 用 時 に お け る 注 意 事 項 の ” a . 旋 盤 , b . ボ ー ル 盤 , c . 研
削 盤 , d . グ ラ イ ン ダ ー , e . ハ ン ド グ ラ イ ン ダ ー ”」 を 参 照 の こ と .
◎コンプレッサ
3.3.1節 「 ◎ 回 転 機 械 使 用 時 に お け る 注 意 事 項 の ” f . コ ン プ レ ッ サ ”」 を 参 照 の こ と .
◎低ひずみ速度試験機(引張,圧縮)使用上の注意
1)試験機の暴走防止のため,試験機本体の電源投入は,コントローラ用コンピュータ
の立ち上げ完了後に行う.
2)感電防止のため,電気炉の開閉は,コントローラの電源をOFFにした状態で行う.
3)火傷防止のため,高温試験実施時の治具の取扱いは,耐火手袋を用いて行う.
4)試験機に無理な負荷がかからないように,試験条件の入力は慎重に行い,必ず入力
データの再チェックを行う.
5)試験開始前に,試験機稼働部(クロスヘッド回りなど)に障害物が無いかどうかを
確認する.
◎薬品類取扱い
3.3.1節 「 ◎ 薬 品 類 取 扱 い 」 を 参 照 の こ と .
◎パーソナルコンピュータ関係
3.3.1節 「 ◎ パ ー ソ ナ ル コ ン ピ ュ ー タ 関 係 」 を 参 照 の こ と .
B. 高機能機械システム講座
B-1. 機 械 計 測 工 学 研 究 グ ル ー プ
本研究グループでは,レーザを用いた計測やマイクロマシーニングなどの研究を行っ
て い る . レ ー ザ 光 ( 主 に He-Neレ ー ザ ) の 際 に は , 下 記 の 注 意 事 項 を 良 く 守 る こ と . マ
イクロマシン製作装置を使用する場合には,必ず教員の許可を得て,下記の注意事項を
徹底して遵守すること.その他ボール盤,真空蒸着装置などの使用上の注意事項も下記
に示す.
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◎レーザ取扱い
1 ) レ ー ザ 光 を 直 接 目 視 し て は な ら な い ( 失 明 す る ).
2)赤外や紫外光では,光路が目で見えないため,十分に注意する.
3)レーザ光路位置は作業者および他の実験者の目の高さを避ける.
4)囲い等により光路に立ち入れないようにする.
5)光路は終端させ,終端部にはビームトラップ(反射,散乱防止用)を設置する.
6)反射,散乱光が管理区域外に放射されないよう十分注意すること.
7)光学系の操作は必要最低限の出力で行うこと.
8)皮膚の露出が少なく,燃えにくい素材の衣服を着用すること.
9)電源およびレーザヘッド部には高電圧がかけられているので,みだりに内部をあけ
たり,さわることは厳禁.
10) レ ー ザ 作 動 に 異 常 が 生 じ た 場 合 に は , 速 や か に 電 源 を 落 と し , 至 急 , 担 当 者 に 連 絡
すること.
11) 電 源 投 入 前 に , 共 同 実 験 者 や 周 囲 の も の に そ の 旨 を 伝 え , 注 意 を 喚 起 す る こ と .
12) レ ー ザ 波 長 に 適 し た レ ー ザ 用 保 護 眼 鏡 を 使 用 す る こ と .
13) レ ー ザ 光 の 危 険 度 に つ い て , 十 分 認 識 し て い る こ と .
14) レ ー ザ 光 の 予 想 さ れ る 光 路 は , レ ー ザ が 作 動 し て い な く て も , の ぞ き 込 ま な い こ と .
15) レ ー ザ の 作 動 を 開 始 す る と き は , 必 ず 他 の 人 に 声 を か け て 注 意 す る こ と .
16) 看 板 , 立 札 , 注 意 ラ ベ ル な ど に よ り , レ ー ザ が 設 置 さ れ て い る こ と や , 作 動 中 危 険
であることなどを明示し,近づく人に注意を喚起すること.
◎マイクロマシン製作設備
1 ) 一 部 の 装 置 が SiH 4 を は じ め と し た 特 殊 材 料 ガ ス を 用 い る た め , 取 扱 い に つ い て は 十
分注意の必要な装置である.使用するに先立っては必ず管理担当の教官による講習を受
けること.また,安全対策マニュアルをもうけてあるので,これを熟読してから使用に
あたること.
2)CVD装置を使用する場合は必ず熟練者の立ち会いのもとに作業を行うこと.また,
熟練者が使用する場合においても,二人以上の人数で作業を行うこと.
◎高圧ガス取扱い
1)高圧ガスボンベは転倒防止の鎖掛を行うこと.
2)ボンベの運搬は注意して行い,衝撃を与えないこと.
3 ) 不 必 要 な ガ ス の 貯 蔵 は 避 け る こ と ( 使 用 計 画 に 沿 っ た 貯 蔵 を 行 う ).
4)使用済みボンベには必ず「カラ」と明示し,なるべく早く業者に引き取ってもらう
こと.
5)ボンベのバルブ開閉は減圧弁を装着した後に行うこと.使用後は必ずバルブを閉め,
ガス漏れのないことを確認すること(特に可燃性ガスのガス漏れには十分注意するこ
と ).
6)配管作業は必ず担当者立ち会いのもとで行い,担当者の指示に従って漏れ試験を行
うこと.
26
7)ガス漏れの可能性のある部分に手や顔を近づけないこと.
8 ) 圧 力 調 整 器 は ガ ス の 種 類 に 合 っ て い る も の を 使 用 す る ( 特 に 酸 素 に は 注 意 ).
9)継ぎ手などの締め付けをやり直す場合には,必ず圧力を抜いて行うこと.
10) 高 圧 ガ ス ( 10ゲ ー ジ 気 圧 以 上 ) を 製 造 す る 場 合 に は 規 則 が あ る の で 担 当 者 に 相 談 す
ること.
◎工作機械類の取扱い
3.3.1節 「 ◎ 回 転 機 械 使 用 時 に お け る 注 意 事 項 の ” b . ボ ー ル 盤 , e . ハ ン ド グ ラ イ
ン ダ ー ”」 を 参 照 の こ と .
◎真空蒸着装置
1)実験のはじめから水道を出し,終了後にそれを止める.
2 ) 蒸 着 中 は 高 電 流 ( 最 大 200アンペア) が 流 れ る の で 装 置 内 部 に 手 を 入 れ な い こ と .
3)実験後は,コックの開閉に特に注意する(詳細はマニュアルを参照し注意深く作業
を 行 う ).
◎薬品類取扱い
3.3.1節 「 ◎ 薬 品 類 取 扱 い 」 を 参 照 の こ と .
◎パーソナルコンピュータ関係
3.3.1節 「 ◎ パ ー ソ ナ ル コ ン ピ ュ ー タ 関 係 」 を 参 照 の こ と .
◎スプレー缶類
1)使用中,保管時を問わず熱にさらさないこと.
2)使用済みの缶はガスを完全に抜き,缶本体に穴をあけて廃棄すること.
B-2. シ ス テ ム 制 御 学 研 究 グ ル ー プ
本研究グループでは,制御理論を基盤にして,それの応用に関する研究や理論自体の
研究を行っている.応用に関する研究では試作実験機を取り扱う機会が多くあり,さら
に実際に試作する場合も生じる.また,ワークステーションやパーソナルコンピュータ
によるシミュレーションなども行っている.これらを行うに当たっては安全に対して十
分な配慮が必要である.
以下では,作業時における注意事項を述べる.
◎自作・試作実験装置(特にロボットアーム等のように堅い材質でできたリンクが電気
モータ等のアクチュエータによって駆動される装置)による実験における注意事項
1)装置の一部(ロボットアームの先端部分等)が到達可能な範囲を明示するために,
床にマーキングをおこなうか,柵を巡らせる.
2)装置に電力等が供給されているときはそれを明示するためにパトランプが点滅する
27
ような工夫をおこなうことが望ましい.
3)装置に電力等を供給中は到達可能な範囲には入らないこと.
4)装置が万が一稼働中に分解しても部品が飛び散らないようにアクリル板などで適当
に遮蔽すること.
5)実験者は十分に装置全体を見渡せる位置で操作し,稼働中は他の人が装置に近づか
ないよう注意する.
6 ) 実 験 者 は 装 置 に 電 力 等 を 供 給 す る 以 前 に , 装 置 全 体 を 十 分 に 点 検 す る こ と .( ネ ジ
等の緩みがないようにする.また電線の結合部分が確実であることを確かめる.等々)
7)装置の緊急停止用のスイッチを設け,実験中はそれを必ず手元に置き,誤動作に対
処できるようにすること.
8)装置に電力等を供給中にやむを得ず到達範囲内に立ち入る場合は,ヘルメットやプ
ロテクター等の防護具を十分に身に纏うこと.そしてその場合決して一人でおこなわず,
他の人に必ず後見を依頼すること.
◎工作機械類の取扱い
3.3.1節 「 ◎ 回 転 機 械 使 用 時 に お け る 注 意 事 項 の ” a . 旋 盤 , b . ボ ー ル 盤 ”」 を 参 照
のこと.
◎ロボットアーム
1)使用する者は安全面からみた最大の作動範囲にロープ等で囲うこと.
2)実験者以外の者を絶対に近づけないように留意すること.
3)作動範囲内で作業するときは,操作盤の元電源が切られていることを確認し,ヘル
メットを着用すること.
4)自動運転であるので,作動中は絶対に作動範囲に入らないこと.
5)作動中は,非常ボタンをすぐ手の届くところにおくこと.
6)みだりに操作しないこと.
◎パーソナルコンピュータ関係
3.3.1節 「 ◎ パ ー ソ ナ ル コ ン ピ ュ ー タ 関 係 」 を 参 照 の こ と .
B-3. 機 械 力 学 研 究 グ ル ー プ
本研究グループでは,振動や、機械の動力学に関する理論解析やその応用,さらに実
験解析についての研究を行っており、研究では、パーソナルコンピュータ、ワークステ
ーション、各種実験装置を使用する。
以下では,注意事項を述べる.
◎パーソナルコンピュータ関係
3.3.1節 「 ◎ パ ー ソ ナ ル コ ン ピ ュ ー タ 関 係 」 を 参 照 の こ と .
28
◎燃焼振動装置
1 ) 3.1.2節 「 ◎ ガ ス (火 の 取 扱 い )」 を 参 照 の こ と 。
2)周辺に可燃物のない安全なところで装置を使用すること。
3)作業中は作業者以外は装置に近づかないこと。
4)実験装置の各部、特に熱せられている部分は素手でふれないこと。
◎流体を通すチャンネル
1)安定したところに置いて使用すること。移動するときには電源を切ってからにする
こと。
2)ポンプ等の回転機械のインペラ等については、直接手をふれないこと.
3)回転スイッチを入れるときは、回転部から離れてから行うこと.
4)蛸足配線など、コンセントの容量を超えて接続しないこと.
5)終了時には必ず電源を切る.
6)作業中には作業者以外装置に近づかないこと.
◎油圧振動台、電磁加振機
1 ) 供 試 体 の 取 り 付 け 時 は 必 ず 機 器 を 停 止 さ せ て か ら 行 う こ と 。.
2)供試体の固定を十分に確認してから実験を行うこと。万一脱落、破損しても、予測
される落下位置に立たないで、実験を観測すること.
3)電磁加振機の駆動部に手や顔を近づけないこと。
4)機器使用後は必ずスイッチを切ること。
5)制御機器などの高圧部に手を近づけないこと.
◎回転体の振動
1)供試体が高速で回転するため保護めがねを着用するか、実験装置カバーのある方向
で実験すること。および、高速回転体に手で触れないこと.
2)回転体の軸に対して、遠心力で飛散する方向である真直角方向に人体を置かないよ
うにすること.
3)供試体の取り付け等は電源停止を確認してから行うこと.
4)レーザーセンサーの光を直視しないように注意し、使用しないときはカバーを掛け
ておくこと.
5)使用後は、実験装置や計測装置の電源を切ること.
C. 熱流体・動力工学講座
C-1. エ ネ ル ギ ー 機 器 学 研 究 グ ル ー プ
本研究グループでは,熱力学,伝熱工学,電磁気学などに基礎をおいたネツエネルギ
ーの有効利用に関する研究を行っている.扱うテーマが多岐にわたるため,学生は各指
導教官の指示を遵守し安全に配慮する必要がある.
29
ここでは,最低限の注意事項を述べる.
◎工作機械類の取扱い
3.3.1節 「 ◎ 回 転 機 械 使 用 時 に お け る 注 意 事 項 の ” a . 旋 盤 , b . ボ ー ル 盤 , c . 研
削 盤 , d . グ ラ イ ン ダ ー , e . ハ ン ド グ ラ イ ン ダ ー ”」 を 参 照 の こ と .
◎フライス盤
1)周辺は整理して異物を巻き込まないようにすること
2)回転しているカッターには,手をふれたり,顔を近づけたりしないこと.
3)工作物は確実に取り付けること.
4)穴あけの終わり近くや,カッターを戻すとき工作物が振り回されやすいので気をつ
けること.
5)カッターの取り付け取り外しの後,チャックハンドルを必ず抜き取ること.
6)回転中は,カッターや作業物が跳んでも安全な位置,距離を確保すること.
7)切削中切粉は素手で払わず,ブラシ,払い棒を使用すること.
8)ハンドルに無理な力を加えないこと.
9)カッターの大きさに見合った回転速度で使用すること.
10) 作 業 の 終 了 時 に は 後 に 使 用 す る 人 の 安 全 の た め , 周 辺 を 整 理 整 頓 す る こ と .
11) 加 工 穴 に は 返 り が あ る の で 注 意 す る こ と .
◎コンプレッサ
3.3.1節 「 ◎ 回 転 機 械 使 用 時 に お け る 注 意 事 項 の ” f . コ ン プ レ ッ サ ”」 を 参 照 の こ と .
◎危険物貯蔵,使用
3.1.2節 「 ◎ 危 険 物 貯 蔵 , 使 用 」 を 参 照 の こ と .
◎薬品類取扱い
3.3.1節 「 ◎ 薬 品 類 取 扱 い 」 を 参 照 の こ と .
◎廃液,廃油処理
廃 液 , 廃 油 の 処 理 に 関 す る 注 意 事 項 は , 第 12章 「 廃 棄 物 の 取 り 扱 い と 処 理 」 を 参 照 す る
こと.
◎スプレー缶類
1)使用中,保管時を問わず熱にさらさないこと.
2)使用済みの缶はガスを完全に抜き,缶本体に穴をあけて廃棄すること.
◎高圧ガス取扱い
1)高圧ガスボンベは転倒防止の鎖掛を行うこと.
2)ボンベの運搬は注意して行い,衝撃を与えないこと.
30
3 ) 不 必 要 な ガ ス の 貯 蔵 は 避 け る こ と (使 用 計 画 に 沿 っ た 貯 蔵 を 行 う ).
4)使用済みボンベには必ず「カラ」と明示し,なるべく早く業者に引き取ってもらう
こと.
5)高圧空気タンクのバルブ開閉は減圧弁を装着した後に行うこと.使用後は必ずバル
ブを閉め,ガス漏れのないことを確認すること(特に可燃性ガスのガス漏れには十分注
意 す る こ と ).
6)配管作業は必ず担当者立ち会いのもとで行い,担当者の指示に従って漏れ試験を行
うこと.
7)空気漏れの可能性のある部分に手や顔を近づけないこと.
8 ) 圧 力 調 整 器 は ガ ス の 種 類 に 合 っ て い る も の を 使 用 す る ( 特 に 酸 素 に は 注 意 ).
9)継ぎ手などの締め付けをやり直す場合には,必ず圧力を抜いて行うこと.
10) 高 圧 ガ ス ( 10ゲ ー ジ 気 圧 以 上 ) を 製 造 す る 場 合 に は 規 則 が あ る の で 担 当 者 に 相 談 す
ること.
◎高圧電源
1)安全確認及び万が一の応急処置のため必ず複数名で実験を行う。
2)作業時はコンデンサー党派間前放電させた上で設置し、直流電源などは電源を切る。
3)電位の可能性のある部品等にふれる場合には、絶縁靴等を着用し、身体や着衣がア
ースにふれていないことを確認し、片手で操作する。
4)感電事故等不測の事態が生じた場合には、二次災害防止のため電源の遮断、設置を
行い、複数の人間に応援を求めた上で、負傷者の応急措置に勤める。
◎真空装置
1)真空容器内に異物を残したまま排気を始めない。
2)荒引きポンプとメインポンプのバルブ操作の順序を間違えない。
3)拡散ポンプ動作時は動作時、高温状態にあるので誤って触れない。
4)ポンプ動作時は実験室の戸締まりに特に注意する。
5)ポンプ停止時は真空容器内に窒素パージしておく。
6)真空容器の高温ベーキング時は誤って本体に触れない。
◎風胴
1)模型の固定には風の力も考え,飛翔や振動などを防ぎ,安全面に注意すること.
2)風洞始動前に風試模型等の固定を確認すること.
3)風洞始動前に,風洞内に工具等の異物のないことを確認し,運転すること.
◎パーソナルコンピュータ関係
3.3.1節 「 ◎ パ ー ソ ナ ル コ ン ピ ュ ー タ 関 係 」 を 参 照 の こ と .
◎レーザ光学系取扱い
1 ) レ ー ザ 光 を 直 接 目 視 し て は な ら な い ( 失 明 す る ).
31
2)赤外や紫外光では,光路が目で見えないため,十分に注意する.
3)レーザ光路位置は作業者および他の実験者の目の高さを避ける.
4)囲い等により光路に立ち入れないようにする.
5)光路は終端させ,終端部にはビームトラップ(反射,散乱防止用)を設置する.
6)反射,散乱光が管理区域外に放射されないよう十分注意すること.
7)光学系の操作は必要最低限の出力で行うこと.
8)皮膚の露出が少なく,燃えにくい素材の衣服を着用すること.
9)電源およびレーザヘッド部には高電圧がかけられているので,みだりに内部をあけ
たり,さわることは厳禁.
10) レ ー ザ 作 動 に 異 常 が 生 じ た 場 合 に は , 速 や か に 電 源 を 落 と し , 至 急 , 担 当 者 に 連 絡
すること.
11) 電 源 投 入 前 に , 共 同 実 験 者 や 周 囲 の も の に そ の 旨 を 伝 え , 注 意 を 喚 起 す る こ と .
12) レ ー ザ 波 長 に 適 し た レ ー ザ 用 保 護 眼 鏡 を 使 用 す る こ と .
13) レ ー ザ 光 の 危 険 度 に つ い て , 十 分 認 識 し て い る こ と .
14) レ ー ザ 光 の 予 想 さ れ る 光 路 は , レ ー ザ が 作 動 し て い な く て も , の ぞ き 込 ま な い こ と .
15) レ ー ザ の 作 動 を 開 始 す る と き は , 必 ず 他 の 人 に 声 を か け て 注 意 す る こ と .
16) 看 板 , 立 札 , 注 意 ラ ベ ル な ど に よ り , レ ー ザ が 設 置 さ れ て い る こ と や , 作 動 中 危 険
であることなどを明示し,近づく人に注意を喚起すること.
◎ガスタービン取り扱い
1)高圧ガスなどの取扱いには安全基準に従うこと(前述の「◎高圧ガス取扱い」を参
照 ).
2)可燃ガスを取り扱う時は,誤点火や漏洩の無いよう十分に注意すること(前述の
「 ◎ 高 圧 ガ ス 取 扱 い 」 を 参 照 ).
3)燃焼実験は燃焼装置を厳重に監視しながら行うこと.
4 ) 爆 発 事 故 の な い よ う 対 策 を 講 じ る こ と ( 装 置 の 耐 圧 , 誤 作 動 の 防 止 等 ).
5)燃焼ガスを定常的に排出するものについては,屋外への排気装置を設けること.
C-2. 動 力 工 学 研 究 グ ル ー プ
本研究グループでは,熱機関,特に内燃機関に関する研究を行っており,実機の運転
およびガソリンなど燃料(危険物)の燃焼実験等において,細心の注意が必要である.
また,レーザ計測装置を使用することも多く,作動方法の熟知および安全に対する十分
な配慮が必要となる.
ここでは,各種実験装置の取扱いおよび作業時における注意事項を述べることにする.
◎工作機械類の取扱い
3.3.1節 「 ◎ 回 転 機 械 使 用 時 に お け る 注 意 事 項 の ” a . 旋 盤 , b . ボ ー ル 盤 , c . 研
削 盤 , d . グ ラ イ ン ダ ー , e . ハ ン ド グ ラ イ ン ダ ー ”」 を 参 照 の こ と .
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◎コンプレッサ
3.3.1節 「 ◎ 回 転 機 械 使 用 時 に お け る 注 意 事 項 の ” f . コ ン プ レ ッ サ ”」 を 参 照 の こ と .
◎燃焼実験における注意事項
1)高圧ガスなどの取扱いには安全基準に従うこと(後述の「◎高圧ガス取扱い」を参
照 ).
2)可燃ガスを取り扱う時は,誤点火や漏洩の無いよう十分に注意すること(後述の
「 ◎ 高 圧 ガ ス 取 扱 い 」 を 参 照 ).
3)燃焼実験は燃焼装置を厳重に監視しながら行うこと.
4 ) 爆 発 事 故 の な い よ う 対 策 を 講 じ る こ と ( 装 置 の 耐 圧 , 誤 作 動 の 防 止 等 ).
5)燃焼ガスを定常的に排出するものについては,屋外への排気装置を設けること.
◎エンジン
1)エンジンを始動させる時には,予め担当者から操作方法,注意事項などの説明を受
けること.
2)回転軸,高温発生部などの実験者に危険を及ぼす恐れのある部分には,覆い,囲い
等を設ける.
3)決められた回転数以上での運転は行わないこと.
4)非常時の停止操作を良く習得しておく.
5)始動時にはエンジン本体,補器回り,出力軸回り,その他実験装置上に工具などが
放置,接触していないことを確認する.作業者に始動する旨,合図する.
6)実験準備のため装置に手を触れる場合には,誤って始動しないよう十分に注意する.
◎レーザ取扱い
1 ) レ ー ザ 光 を 直 接 目 視 し て は な ら な い ( 失 明 す る ).
2)赤外や紫外光では,光路が目で見えないため,十分に注意する.
3)レーザ光路位置は作業者および他の実験者の目の高さを避ける.
4)囲い等により光路に立ち入れないようにする.
5)光路は終端させ,終端部にはビームトラップ(反射,散乱防止用)を設置する.
6)反射,散乱光が管理区域外に放射されないよう十分注意すること.
7)光学系の操作は必要最低限の出力で行うこと.
8)皮膚の露出が少なく,燃えにくい素材の衣服を着用すること.
9)電源およびレーザヘッド部には高電圧がかけられているので,みだりに内部をあけ
たり,さわることは厳禁.
10) レ ー ザ 作 動 に 異 常 が 生 じ た 場 合 に は , 速 や か に 電 源 を 落 と し , 至 急 , 担 当 者 に 連 絡
すること.
11) 電 源 投 入 前 に , 共 同 実 験 者 や 周 囲 の も の に そ の 旨 を 伝 え , 注 意 を 喚 起 す る こ と .
12) レ ー ザ 波 長 に 適 し た レ ー ザ 用 保 護 眼 鏡 を 使 用 す る こ と .
13) レ ー ザ 光 の 危 険 度 に つ い て , 十 分 認 識 し て い る こ と .
14) レ ー ザ 光 の 予 想 さ れ る 光 路 は , レ ー ザ が 作 動 し て い な く て も , の ぞ き 込 ま な い こ と .
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15) レ ー ザ の 作 動 を 開 始 す る と き は , 必 ず 他 の 人 に 声 を か け て 注 意 す る こ と .
16) 看 板 , 立 札 , 注 意 ラ ベ ル な ど に よ り , レ ー ザ が 設 置 さ れ て い る こ と や , 作 動 中 危 険
であることなどを明示し,近づく人に注意を喚起すること.
◎チェーンブロック(ウインチ)による作業時の注意事項
1)作業時は,法規によりヘルメットを着用し,安全靴を使用すること.
2)つり上げ用ワイヤロープなどが破損していないことを確認してから操作を行うこと.
3)ロープなどの取り付け位置のバランスを確認するため,少しだけつり上げたうえで,
更につり上げるようにすること.
4)物をつり上げて移動させるときは,物が振れないよう軽く押さえて,慎重に行うこ
と.
5)物が落下しても怪我をしないような体勢で作業を行うこと.
◎重量物取扱い,高所での作業時の注意事項
1)高所で作業する者は,物(工具など)を下に落とさないこと.また,上に物を置き
忘れないこと.
2)高所での作業時には,足元に注意し,命綱を着用すること.
3)高所作業中,その下に立ち入らないこと.
4)重量物を持つ時は,足の位置に注意すること.特に2人以上で持つときは特に注意
す る こ と ( 安 全 靴 を 使 用 す る ).
5)梯子,脚立を使用するときはそれらの安定性を確かめてから登ること.
6)重量物を移動させるときは,転倒や落下等の危険があり,また腰痛を起こす危険が
あるので,特に注意し,念には念を入れ,細心の注意をすること.
7)工場職員等の助言や指導を受けること.
◎高圧ガス取扱い
1)高圧ガスボンベは転倒防止の鎖掛を行うこと.
2)ボンベの運搬は注意して行い,衝撃を与えないこと.
3 ) 不 必 要 な ガ ス の 貯 蔵 は 避 け る こ と ( 使 用 計 画 に 沿 っ た 貯 蔵 を 行 う ).
4)使用済みボンベには必ず「カラ」と明示し,なるべく早く業者に引き取ってもらう
こと.
5)ボンベのバルブ開閉は減圧弁を装着した後に行うこと.使用後は必ずバルブを閉め,
ガス漏れのないことを確認すること(特に可燃性ガスのガス漏れには十分注意するこ
と ).
6)配管作業は必ず担当者立ち会いのもとで行い,担当者の指示に従って漏れ試験を行
うこと.
7)ガス漏れの可能性のある部分に手や顔を近づけないこと.
8 ) 圧 力 調 整 器 は ガ ス の 種 類 に 合 っ て い る も の を 使 用 す る ( 特 に 酸 素 に は 注 意 ).
9)継ぎ手などの締め付けをやり直す場合には,必ず圧力を抜いて行うこと.
10) 高 圧 ガ ス ( 1 0 ゲ ー ジ 気 圧 以 上 ) を 製 造 す る 場 合 に は 規 則 が あ る の で 担 当 者 に 相 談
34
すること.
◎危険物貯蔵,使用
3.1.2節 の 「 ◎ 危 険 物 貯 蔵 , 使 用 」 を 参 照 の こ と .
◎資材の保管
3.3.1節 の 「 ◎ 資 材 の 保 管 」 を 参 照 の こ と .
◎薬品類取扱い
3.3.1節 「 ◎ 薬 品 類 取 扱 い 」 を 参 照 の こ と .
◎廃液,廃油処理
廃 液 , 廃 油 の 処 理 に 関 す る 注 意 事 項 は , 第 12章 「 廃 棄 物 の 取 り 扱 い と 処 理 」 を 参 照 す る
こと.
◎スプレー缶類
1)使用中,保管時を問わず熱にさらさないこと.
2)使用済みの缶はガスを完全に抜き,缶本体に穴をあけて廃棄すること.
◎パーソナルコンピュータ関係
3.3.1節 「 ◎ パ ー ソ ナ ル コ ン ピ ュ ー タ 関 係 」 を 参 照 の こ と .
C-3. 流 体 工 学 研 究 グ ル ー プ
本研究グループでは,流体に関する研究を行っているため,研究に際し,水槽,風洞
などの大型装置やポンプ,ロボットアーム等の中型装置,模型の使用,実験装置作製に
伴う工作作業等を行う.特に回転機械や作動速度の速いもの,重量物の取扱いなど危険
な作業が多いので,作業の安全に留意し,行動,操作しなければならない.ここでは,
最低限の注意事項を示す.
◎自作・試作実験装置(特にロボットアーム等のように堅い材質でできたリンクが電気
モータ等のアクチュエータによって駆動される装置)による実験における注意事項
1)装置の一部(ロボットアームの先端部分等)が到達可能な範囲を明示するために,
床にマーキングをおこなうか,柵を巡らせる.
2)装置に電力等が供給されているときはそれを明示するためにパトランプが点滅する
ような工夫をおこなうことが望ましい.
3)装置に電力等を供給中は到達可能な範囲には入らないこと.
4)装置が万が一稼働中に分解しても部品が飛び散らないようにアクリル板などで適当
に遮蔽すること.
5)実験者は十分に装置全体を見渡せる位置で操作し,稼働中は他の人が装置に近づか
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ないよう注意する.
6 ) 実 験 者 は 装 置 に 電 力 等 を 供 給 す る 以 前 に , 装 置 全 体 を 十 分 に 点 検 す る こ と .( ネ ジ
等の緩みがないようにする.また電線の結合部分が確実であることを確かめる.等々)
7)装置の緊急停止用のスイッチを設け,実験中はそれを必ず手元に置き,誤動作に対
処できるようにすること.
8)装置に電力等を供給中にやむを得ず到達範囲内に立ち入る場合は,ヘルメットやプ
ロテクター等の防護具を十分に身に纏うこと.そしてその場合決して一人でおこなわず,
他の人に必ず後見を依頼すること.
◎工作機械類の取扱い
3.3.1節 「 ◎ 回 転 機 械 使 用 時 に お け る 注 意 事 項 の ” a . 旋 盤 , b . ボ ー ル 盤 , c . 研
削 盤 , d . グ ラ イ ン ダ ー , e . ハ ン ド グ ラ イ ン ダ ー ”」 を 参 照 の こ と .
◎吸い出しポンプ
1)作動中は排水パイプを監視し,流れがスムースであることを確認すること.
2)運転中は,異常があれば直ちに停止できる場所から離れないこと.
3)圧力計を監視し,規定以上や以下の圧力になれば直ちに運転を停止すること.
4)初期作動において,入り口と出口を監視し,流体の流れがスムースであることを確
認すること.
5)高圧で使用するときは規則があるので,管理担当者と相談すること.
6)絶対に規定以上の条件で使用しないこと.
◎水槽
1)水槽は蓋が開いている場合が多いので足元に注意し,落下などのないようにするこ
と.
2)水槽周りは足元が濡れている場合が多いので,転倒や滑りには十分に注意すること.
3)やむを得ず,水槽を横断する場合には,足場を設置すること.その場合,安定性や
荷重に注意し設置すること.
◎風胴
1)測定部の扉をクレーンで開放することは非常に危険であるので,極力このようなこ
とのないように実験計画を立てること.
2)作業扉をクレーンで開ける場合は,落下に注意すること.
3)扉を開放しなければならない場合は必ず安全装置を掛け,さらに落下を防ぐため,
支持台をくむこと.
4)作業時は,法規によりヘルメットを着用し,安全靴を使用すること.
5)扉開放時は極力扉の可動範囲に立ち入らないようにし,速やかに作業を行うように
実験計画を立てること.
6)作業扉をクレーンで閉じる場合は,体や腕,指等をはさまないように気をつける
7)安全装置を外す際に,指などが挟まれないように注意すること.
36
8)測定部の扉をクレーンで閉めるときは,扉の下方に絶対には入らないこと.さらに,
安全装置を外すときもこのことを注意すること.
9)模型の固定には風の力も考え,飛翔や振動などを防ぎ,安全面に注意すること.
10) 風 洞 始 動 前 に 風 試 模 型 等 の 固 定 を 確 認 す る こ と .
11) 風 洞 始 動 前 に , 風 洞 内 に 工 具 等 の 異 物 の な い こ と を 確 認 し , 運 転 す る こ と .
◎地面走行装置
1)本装置の始動前に,ベルトの損傷がないことを確認すること.
2)始動は低速から行い,蛇行等が生じないように調整すること.
3)走行時はベルトの蛇行や切断の危険があるので,作動中は蛇行を起こさないように
注意深く監視し,異音等,危険を感じたときは速やかに停止させること.
◎ロボットアーム
1)使用する者は安全面からみた最大の作動範囲にロープ等で囲うこと.
2)実験者以外の者を絶対に近づけないように留意すること.
3)作動範囲内で作業するときは,操作盤の元電源が切られていることを確認し,ヘル
メットを着用すること.
4)自動運転であるので,作動中は絶対に作動範囲に入らないこと.
5)作動中は,非常ボタンをすぐ手の届くところにおくこと.
6)みだりに操作しないこと.
◎チェーンブロック(ウインチ)による作業時の注意事項
1)作業時は,法規によりヘルメットを着用し,安全靴を使用すること.
2)つり上げ用ワイヤロープなどが破損していないことを確認してから操作を行うこと.
3)ロープなどの取り付け位置のバランスを確認するため,少しだけつり上げたうえで,
更につり上げるようにすること.
4)物をつり上げて移動させるときは,物が振れないよう軽く押さえて,慎重に行うこ
と.
5)物が落下しても怪我をしないような体勢で作業を行うこと.
◎重量物取扱い,高所での作業時の注意事項
1)高所で作業する者は,物(工具など)を下に落とさないこと.また,上に物を置き
忘れないこと.
2)高所での作業時には,足元に注意し,命綱を着用すること.
3)高所作業中,その下に立ち入らないこと.
4)重量物を持つ時は,足の位置に注意すること.特に2人以上で持つときは特に注意
す る こ と ( 安 全 靴 を 使 用 す る ).
5)梯子,脚立を使用するときはそれらの安定性を確かめてから登ること.
6)重量物を移動させるときは,転倒や落下等の危険があり,また腰痛を起こす危険が
あるので,特に注意し,念には念を入れ,細心の注意をすること.
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7)工場職員等の助言や指導を受けること.
◎資材の保管
3.3.1節 の 「 ◎ 資 材 の 保 管 」 を 参 照 の こ と .
◎薬品類取扱い
3.3.1節 「 ◎ 薬 品 類 取 扱 い 」 を 参 照 の こ と .
◎廃液,廃油処理
廃 液 , 廃 油 の 処 理 に 関 す る 注 意 事 項 は , 第 12章 「 廃 棄 物 の 取 り 扱 い と 処 理 」 を 参 照 す る
こと.
◎スプレー缶類
1)使用中,保管時を問わず熱にさらさないこと.
2)使用済みの缶はガスを完全に抜き,缶本体に穴をあけて廃棄すること.
◎パーソナルコンピュータ関係
3.3.1節 「 ◎ パ ー ソ ナ ル コ ン ピ ュ ー タ 関 係 」 を 参 照 の こ と .
D. エネルギー・環境工学講座
D-1. エ ネ ル ギ ー シ ス テ ム 工 学 研 究 グ ル ー プ
第1講座では,ワークステーションおよびパーソナルコンピュータを利用して,シス
テム工学的立場からエネルギー供給プラントの運用・設計・制御手法の開発を進めてい
る.
ここでは,安全対策の観点から,これらコンピュータ利用上の注意事項を述べることに
する.
◎パーソナルコンピュータ関係
3.3.1節 「 ◎ パ ー ソ ナ ル コ ン ピ ュ ー タ 関 係 」 を 参 照 の こ と .
D-2. 環 境 工 学 研 究 グ ル ー プ
本研究グループでは,気象,拡散をテーマとした理論的,実験的研究を行っている.
コンピュータ・シミュレーションや水槽実験を中心としており,特に実験においては実
験工場や実験室で,危険度の高い機械,工具を使用することも多い.また,高出力レー
ザを用いた測定も行うため,実作業に際しては各自の安全に対する十分な認識を必要と
する.安全な作業を行うための注意事項を以下に列挙するので,当講座で実験を行うも
のは熟読すること.
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◎工作機械類の取扱い
3.3.1節 「 ◎ 回 転 機 械 使 用 時 に お け る 注 意 事 項 の ” a . 旋 盤 , b . ボ ー ル 盤 , d . グ
ラ イ ン ダ ー ”」 を 参 照 の こ と .
◎コンプレッサ
3.3.1節 「 ◎ 回 転 機 械 使 用 時 に お け る 注 意 事 項 の ” f . コ ン プ レ ッ サ ”」 を 参 照 の こ と .
◎水槽
1)水槽は蓋が開いている場合が多いので足元に注意し,落下などのないようにするこ
と.
2)水槽周りは足元が濡れている場合が多いので,転倒や滑りには十分に注意すること.
3)側面のガラスを破損しないよう細心の注意を払うこと.
◎レーザ取扱い
1 ) レ ー ザ 光 を 直 接 目 視 し て は な ら な い ( 失 明 す る ).
2)赤外や紫外光では,光路が目で見えないため,十分に注意する.
3)レーザ光路位置は作業者および他の実験者の目の高さを避ける.
4)囲い等により光路に立ち入れないようにする.
5)光路は終端させ,終端部にはビームトラップ(反射,散乱防止用)を設置する.
6)反射,散乱光が管理区域外に放射されないよう十分注意すること.
7)光学系の操作は必要最低限の出力で行うこと.
8)皮膚の露出が少なく,燃えにくい素材の衣服を着用すること.
9)電源およびレーザヘッド部には高電圧がかけられているので,みだりに内部をあけ
たり,さわることは厳禁.
10) レ ー ザ 作 動 に 異 常 が 生 じ た 場 合 に は , 速 や か に 電 源 を 落 と し , 至 急 , 担 当 者 に 連 絡
すること.
11) 電 源 投 入 前 に , 共 同 実 験 者 や 周 囲 の も の に そ の 旨 を 伝 え , 注 意 を 喚 起 す る こ と .
12) レ ー ザ 波 長 に 適 し た レ ー ザ 用 保 護 眼 鏡 を 使 用 す る こ と .
13) レ ー ザ 光 の 危 険 度 に つ い て , 十 分 認 識 し て い る こ と .
14) レ ー ザ 光 の 予 想 さ れ る 光 路 は , レ ー ザ が 作 動 し て い な く て も , の ぞ き 込 ま な い こ と .
15) レ ー ザ の 作 動 を 開 始 す る と き は , 必 ず 他 の 人 に 声 を か け て 注 意 す る こ と .
16) 看 板 , 立 札 , 注 意 ラ ベ ル な ど に よ り , レ ー ザ が 設 置 さ れ て い る こ と や , 作 動 中 危 険
であることなどを明示し,近づく人に注意を喚起すること.
◎重量物取扱い,高所での作業時の注意事項
1)高所で作業する者は,物(工具など)を下に落とさないこと.また,上に物を置き
忘れないこと.
2)高所での作業時には,足元に注意し,命綱を着用すること.
3)高所作業中,その下に立ち入らないこと.
4)重量物を持つ時は,足の位置に注意すること.特に2人以上で持つときは特に注意
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す る こ と ( 安 全 靴 を 使 用 す る ).
5)梯子,脚立を使用するときはそれらの安定性を確かめてから登ること.
6)重量物を移動させるときは,転倒や落下等の危険があり,また腰痛を起こす危険が
あるので,特に注意し,念には念を入れ,細心の注意をすること.
7)工場職員等の助言や指導を受けること.
◎資材の保管
3.3.1節 の 「 ◎ 資 材 の 保 管 」 を 参 照 の こ と .
◎薬品類取扱い
3.3.1節 「 ◎ 薬 品 類 取 扱 い 」 を 参 照 の こ と .
◎廃液,廃油処理
廃 液 , 廃 油 の 処 理 に 関 す る 注 意 事 項 は , 第 12章 「 廃 棄 物 の 取 り 扱 い と 処 理 」 を 参 照 す る
こと.
◎スプレー缶類
1)使用中,保管時を問わず熱にさらさないこと.
2)使用済みの缶はガスを完全に抜き,缶本体に穴をあけて廃棄すること.
◎パーソナルコンピュータ関係
3.3.1節 「 ◎ パ ー ソ ナ ル コ ン ピ ュ ー タ 関 係 」 を 参 照 の こ と .
D-3.
環境保全機械研究グループ
本研究グループでは、放電プラズマを応用する理論的、実験的研究を行っている、特
に、実験においては高電圧電源を取り扱うため、実作業に際しては各自の安全に対する
十分な認識を必要とする。当実験グループで実験を行うための注意事項を以下に列挙す
る。
◎一般的注意事項
1)実験をする前に、共同実験者や周囲のものにその旨を伝え、注意を喚起する。
2)事故防止のため実験は単独では行わず,必ず複数人で取り組む。
◎高電圧に関する注意事項
1 ) 高 電 圧 周 辺 は す べ て 絶 縁 体 で 保 護 さ れ 、 ま た 、「 高 電 圧 注 意 」 の 表 示 が あ る が 、 リ
アクターや電源を接触する場合には、まず、高電圧電源を切り、荷電されていると考え
られるすべての機器を接地されたアース棒によりアースしたあとに取り扱うようにする。
2)安全靴等の絶縁性の高い靴をはいて実験に取り組むことが望ましい。スリッパ,サ
ンダルは厳禁。
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◎電磁波に関する注意事項
人体への電磁波障害はないが、電子機器や測定器はコロナ放電により生ずる電磁波によ
りダメージを受ける可能性があるので、機器を導体スクリーンで保護するか、リアクタ
ーから最低1メートルは離すように心がける。
◎重量物取扱い,高所での作業時の注意事項
1)高所で作業する者は,物(工具など)を下に落とさないこと.また,上に物を置き
忘れないこと.
2)高所での作業時には,足元に注意し,命綱を着用すること.
3)高所作業中,その下に立ち入らないこと.
4)重量物を持つ時は,足の位置に注意すること.特に2人以上で持つときは特に注意
す る こ と ( 安 全 靴 を 使 用 す る ).
5)梯子,脚立を使用するときはそれらの安定性を確かめてから登ること.
6)重量物を移動させるときは,転倒や落下等の危険があり,また腰痛を起こす危険が
あるので,特に注意し,念には念を入れ,細心の注意をすること.
7)装置製作の際には生産技術センター職員等の助言や指導を受けること.
◎資材の保管
3.3.1節 の 「 ◎ 資 材 の 保 管 」 を 参 照 の こ と .
◎薬品類取扱い
3.3.1節 「 ◎ 薬 品 類 取 扱 い 」 を 参 照 の こ と .
◎廃液,廃油処理
廃 液 , 廃 油 の 処 理 に 関 す る 注 意 事 項 は , 第 12章 「 廃 棄 物 の 取 り 扱 い と 処 理 」 を 参 照 す る
こと.
◎スプレー缶類
1)使用中,保管時を問わず熱にさらさないこと.
2)使用済みの缶はガスを完全に抜き,缶本体に穴をあけて廃棄すること.
◎パーソナルコンピュータ関係
3.3.1節 「 ◎ パ ー ソ ナ ル コ ン ピ ュ ー タ 関 係 」 を 参 照 の こ と .
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