神戸三田キャンパス講座 <三田の歴史・民俗・地理> 三田の都市と村落城下町・村落形態に注目して ○講師プロフィール 金子 直樹(かねこ なおき) 1969 年生。1998 年関西学院大学大学院文学研究科博士課程後期課程単位取得済退学。関 西学院大学、大阪学院大学、京都学園大学などの地理学関係講義の非常勤講師を経て、現在関 西学院大学教育学部准教授。専門は文化地理学・民俗学。 ○講義概要 地理学は、地域や空間などと規定される土地の自然環境や人間の営為の諸相の特徴および一 般性を追究する学問です。その中で、人々が生活する集落(都市・村落)は古くから注目され、そ の形態や機能の特徴が明らかにされてきました。それらをふまえ今回は、三田および周辺地域に 存在する集落の特徴を地理学的視点で確認していきます。具体的には1つには、三田陣屋(三田 城)建設に付随して成立した中心部の市街地(都市)であり、戦国期から江戸期にかけて特有の都 市構造に注目します。もう1つとしては、村落が広がる周辺地域に注目し、地形などの自然環境に 適応した特徴・形態などを確認します。地形図などの地図資料を使用します。 ○参考文献等 三田市史編さん専門委員編『三田市史 1(通史編 1)・10(地理編)』三田市、2011・2003 ***** 幕末・維新期の三田『諸事風聞日記』を読む ○講師プロフィール 中村 直人(なかむら なおと) 関西学院大学教育学部准教授。2001 年、関西学院大学大学院博士後期課程修了。関西学 院大学・神戸国際大学等の非常勤講師を経て、2013 年より現職。博士(歴史学・関西学院大学)。 専門は日本中世史(寺院史)。大阪歴史学会・日本古文書学会等に所属。 ○講義概要 三田に伝来する歴史史料の中に、『諸事風聞日記』という日記史料があります。これは三田城下 で金物を商う鍵屋重兵衛の残した日記です。当日記には、幕末・維新期における諸事件が、主に 風聞(噂話です)という形で克明に記されています。本講義では、この『諸事風聞日記』という興味 深い史料を読みながら、激動の幕末維新期における三田とその周辺地域の諸相について、確認し ていく予定です。 ○参考文献等 桑田優編『諸事風聞日記-北摂三田鍵屋重兵衛(朝野庸太郎)家文書-』(敏馬書 2005 年) ***** 三田市域の霊験譚と巡礼信仰地域資源としての民俗文化 ○講師プロフィール 大江 篤(おおえ あつし) 勤務先 :園田学園女子大学人間教育学部 職名 :教授 専門分野:日本古代史・日本民俗学 著書 :単著『日本古代の神と霊』(臨川書店)、共著『古代東アジアの「祈り」』(森話社)、 共著『怪異学入門』(岩田書院) 学歴 :関西学院大学大学院文学研究科博士課程修了 関西学院大学博士(歴史学) 所属学会:東アジア恠異学会代表、続日本紀研究会(編集委員)ほか 委員 :兵庫県文化財保護審議会委員(民俗文化財)、伊丹市文化財保護審議委員会委員 (民俗文化財) ○講義概要 三田市域には豊かな民俗文化が息づいています。この講座では、高平地区に多数点在する 石造物と観福寺の霊験譚を検討することから巡礼信仰の特質について考えます。 ○参考文献等 『三田市史』第九巻 民俗編(三田市、2004 年)
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