第 4 編- 1 章 物質と電気抵抗 No.03 3、電気とエネルギー ジュール熱 W 電気製品は使っていると熱くなるものが多い。電気が流れると発熱 ジュール熱 するのである。この熱エネルギーを_________という。 I(A) V(V) 電圧が V(V) 加わった状態で、電流 I(A) が t( 秒 ) 間流れたときのジュール熱は・・・ 電力量 <ジュール熱≒ _____> (熱エネルギー) W= 電気のエネルギーを電力量というが、これは最終的 I V t(J) にほぼ熱エネルギーになってしまう。 なので、「ジュール熱≒ 電力量」といえる。 3600 J 1 Wh _______で_____と言う 次に、1秒当りの熱エネルギーを考えると・・・ 電力 < 1 秒のジュール熱≒ _____> P= I V(W) 1秒当り電気エネルギーを電力という。これもほぼ全て熱に変わるものなので、 「電力≒ 1秒のジュール熱」といえる。 問8 (1)電熱線に 10V の電圧を加えたところ 1.2A の電流が流れた。このとき,30 秒間に発生する ジュール熱は何 J か。 (2)抵抗値が 30 Ω の電熱線に 20V の電圧を加えるとき,1.0 分間に発生するジュール熱は何 J か。 問9 ヒーターを 100V の電圧で使用したところ,3.0A の電流が流れた。 (1)このヒーターの消費電力は何 W か。 (2)このヒーターが 60 秒間に消費する電力量は何 J か。 (3)このヒーターが 4.0 時間に消費する電力量は何 kWh か。 教科書演習問題 p195 1 オームの法則 抵抗線 A,B に加える電圧を変化させ,電流を測定したら,図のグラフのようになった。 (1)A の抵抗 RA〔Ω 〕と B の抵抗 RB〔Ω 〕をそれぞれ求めよ。 (2)A と B を直列接続したときの合成抵抗を C,並列接続したときの合成抵抗を D とする。合成抵抗 C,D の電流と電圧の 関係をそれぞれグラフにかけ。 <ヒント> (1)それぞれのグラフの読みやすい場所で電流と電圧 の値を読み取る。あとはV=IRで・・・ (2)合成抵抗の値を公式で求め、電圧と電流の D 組み合わせを何パターン化計算する。 あとはグラフに書き込む・・・ C (1)A 例えば、グラフより、10 Vの時に 50mA(0.05A) 流れるので、 RA = V/I = 10/0.05 = 200 RA = 200 Ω B 例えば、グラフより、12 Vの時に 30mA(0.03A) 流れるので、 RB = V/I = 12/0.03 = 400 RB = 400 Ω (2) 合成抵抗 C= 200 + 400 = 600 Ω オームの法則より、I=V/600 例えば・・・ 6 Vで 0.01A(10mA) この点と原点は通るはずなので、 これを参考にグラフを書くと・・・ 合成抵抗 1/D = 1/200 + 1/400 D= 400/3 Ω オームの法則より、I=3V/400 例えば・・・ 4 Vで 0.03A(30mA) このテント原点は通るはずなので、 これを参考に2点を参考にグラフを書くと・・・ 2 抵抗率 一様な抵抗線 A,B,C はすべて同じ材質からできており,抵抗率は等しいとする。抵抗 A,B,C の断面は円で,その半径は それぞれ 0.20mm,0.50mm,0.30mm である。抵抗 A,B,C の抵抗値がそれぞれ 0.75 Ω ,0.24 Ω ,0.80 Ω のとき, 抵抗 A,B,C の長さの比はいくらか。 R = ρ l/S より、l = RS/ ρ A : lA = RS/ ρ = 0.75・π 0.22/ ρ = 0.03 π / ρ B : lB = RS/ ρ = 0.24・π 0.52/ ρ = 0.06 π / ρ C : lC = RS/ ρ = 0.80・π 0.32/ ρ = 0.072 π / ρ 0.03:0.06:0.072 = 3:6:7.2 = 10:20:24 = 5:10:12 4 ジュール熱 水を入れた容器に電熱線を沈めて,10V の電圧を加えたところ,2.0A の電流が流れた。この電圧を 3.0 分間加え続けた。 水と容器をあわせた熱容量を 150J/K とする。また,水と容器の温度は常に等しいとし,電熱線で発生したジュール熱は すべて水と容器の温度上昇に使われるとする。 (1)電熱線から発生したジュール熱 Q〔J〕を求めよ。 (2)水の温度上昇Δ T〔K〕を求めよ。 3 直流回路 図は,電圧 V〔V〕の電源と,抵抗値がすべて等しい r〔Ω 〕の抵抗から構成される回路である。この回路について, 次の問いに答えよ。 (1)AB 間の合成抵抗 R〔Ω 〕を,r を用いて表せ。 (2)点 A を流れる電流 I〔A〕を,r,V を用いて表せ。 (3)抵抗 R1 を流れる電流 I1〔A〕を,r,V を用いて表せ。 (4)抵抗 R2 を流れる電流 I2〔A〕を,r,V を用いて表せ。 (5)抵抗 R1,R2 での消費電力 P1,P2〔W〕を,それぞれ r,V を用いて表せ。 R2 と R3 を合成 (1)次のように抵抗を合成していく・・・ R1 r( Ω ) R123 2r 3 R23 2r( Ω ) (Ω) R1 と R23 を合成 V (V) 1 R123 = R123 = 1 + r 2r 1 2r より 3 2r 答え 3 (Ω) (2)上の R123 に合成した状態でオームの法則を計算する。この電流が I なので・・・ V=I × 2r 3 3V よって、 I = (A) 2r (3)R1 には V(V) の電圧が加わっている。この場所でオームの法則を計算すると・・・ V = I1 × r V よって、 I1 = r (A) (4)下の図のように、電流の分かれ具合より、I2 = I - I1 だといえるので・・・ I1 I I2 R1 r( Ω ) R2 r( Ω ) I2 = I - I1 = R3 r( Ω ) R2 の場所でオームの法則 を計算すると分かる。 3V 2r - V r = V 2r (A)
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