豚流行性下痢(PED) - 東京都農林水産振興財団

平 成 2 7 年 2 月 1 3 日
(公財)東京都農林水産振興財団
豚流行性下痢(PED)を疑う事例の発生について
平成27年2月13日(金)、公益財団法人東京都農林水産振興財団青梅畜
産センター(以下「財団」という。)において、豚流行性下痢(PED)を疑う
事例が確認されましたのでお知らせします。
なお、本病は豚特有の病気で人には感染しません。また、感染した豚の肉を
食べても人の健康には影響ありません。現在、東京都の指導の下、感染拡大防
止に鋭意努めております。
1 財団における豚飼養状況
(1)飼養頭数 328 頭【全てトウキョウX】
(2)症 状
下痢(全体の3割程度)
なお、現在までに子豚17頭死亡
2 経緯
・ 2月13日午前11時、財団からの通報により、都家畜保健衛生所の家畜防疫員
が午後2時に立入検査を実施し、検体の採取後直ちに遺伝子検査(PCR)を開始
した。
・ 同日午後10時、PCRの結果が判明し、PEDの疑い事例であることが確認さ
れた。
3 今後の対応等
(1)感染拡大防止のため、豚舎や出入車両等の消毒の徹底を実施するとともに、財
団からの豚の配布を停止した。
(2)当財団はトウキョウXの子豚を養豚農家に配布しているため、配布先農家には
防疫対策の徹底を指導した。
(3)今後はPED確定診断のため都家畜保健衛生所において免疫組織学的検査を実
施する。なお、確定には数日かかる見込み。
【参考】 豚流行性下痢(PED)とは
1 疾病の概要
・本病はウイルス性の届出伝染病で、口蹄疫や高病原性鳥インフルエンザのような家畜伝染病予防法に
基づき殺処分を要する家畜伝染病ではない。
・養豚農場において、下痢による子豚の死亡や発育遅延による経済的損失が生じる病気である。なお、
治癒した豚は出荷が可能である。
・平成26年9月以降、22都道県で約8万6千頭が発症している。(2月8日現在)
2 症状
・水様性下痢や嘔吐で、10日齢以下の子豚は高率で死亡するが、成豚の死亡はまれで、一過性の下痢
で治癒する。
【報道機関へのお願い】当財団青梅畜産センター及び配布先農家での取材は、本病のま
ん延を引き起こす恐れがあることから厳に謹んでいただきますようお願いします。
【問い合わせ先】
(公財)東京都農林水産振興財団青梅畜産センター
電話:0428-31-2171
高木・松本