豚流行性下痢(PED)を疑う事例の発生について

平成 27 年 2 月 14 日
産 業 労 働 局
豚流行性下痢(PED)を疑う事例の発生について
平成27年2月14日(土)、都内養豚農家において、都内で3件目の豚流
行性下痢(PED)を疑う事例が確認されましたのでお知らせします。
なお、本病は豚特有の病気で人には感染しません。また、感染した豚の肉を
食べても人の健康には影響ありません。
1 疑い事例の概要
(1)飼養頭数 205頭【うちトウキョウX33頭】
(2)症 状
軟便1頭(トウキョウX)
2 経緯
・ 2月13日、東京都農林水産振興財団青梅畜産センターでのPEDを疑う事例の発
生を受け、財団から子豚を配布している18戸のトウキョウX飼養農家全てに対して
聞き取り調査を行ったところ、1戸の農家で軟便の豚が確認された。
・ 2月14日午前10時に都家畜保健衛生所の家畜防疫員が立入検査を実施し、検体
の採取後直ちに遺伝子検査(PCR)を開始した。
・ 同日午後8時、PCRの結果が判明し、PEDの疑い事例であることを確認した。
3 今後の対応等
(1)当該農場に対し、感染拡大防止のため、豚舎や出入車両等の消毒の徹底を指導す
るとともに、豚の移動自粛を要請した。
(2)都内全ての養豚場及び関係者に対し、農場の消毒、農場に出入りする畜産関係車
両の消毒等の衛生対策の徹底を改めて通知する。
【参考】 豚流行性下痢(PED)とは
1 疾病の概要
・本病はウイルス性の届出伝染病で、口蹄疫や高病原性鳥インフルエンザのような家畜伝染病予防法に
基づき殺処分を要する家畜伝染病ではない。
・養豚農場において、下痢による子豚の死亡や発育遅延による経済的損失が生じる病気である。なお、治
癒した豚は出荷が可能である。
・平成26年9月以降、22都道県で約8万6千頭が発症している。(2月8日現在)
2 症状
・水様性下痢や嘔吐で、10日齢以下の子豚は高率で死亡するが、成豚の死亡はまれで、一過性の下痢で
治癒する。
【報道機関へのお願い】農場等での取材は、本病のまん延を引き起こす恐れがあること
から厳に謹んでください。
【問い合わせ先】
産業労働局農林水産部食料安全課
電話
03-5320-4845