口頭発表の作法と技法25年10月

口頭発表の作法と技法
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口頭発表の心得
○限られた時間の中で,自分が所有する情報や主張をについて話し言葉を用いてできるだけ正確に分か
り易く聞き手に伝えること
○自分の話した内容について聞き手と議論すること
○相手に向かってわかりやすく正確に話すこと
○時間を守ること
2 口頭発表の基本
○焦点のはっきりした内容を話すこと(簡潔,明りょうにまとめる)
・聞き手に伝えたいことは何か
・聞き手にこれだけは記憶してもらいたいことは何か
○よい発表とは
・話に筋が通っていること
・話が明快である。
・話が簡潔である。
・話し手の情熱が伝わってくる。
3 発表の準備
(1)全体の構想の立て方(基本的な設計図を描く)
○前置き(入り口)と本論(中央会場)と結論(出口)
○前置きでは,これから話そうとする論点の要約,発表の構成と順序を明示する。
○本論では,自分の主張とそれを支持する事実を述べながら証明していく。
○調査した事実(あるいはテキストに書かれている記述)と,それに対する自分の意見を混同し
ない。
○結びでは,聞き手が発表の内容の焦点を記憶できるようにまとめる。
(2)ハンドアウト(レジュメ)の作成
4
○発表内容の要約や構成,参考資料などをまとめる。
効果的な発表
○発表原稿を用意する
・聞き取りやすい話し言葉の速度は,300 字/分
○アイ・コンタクトを心がけよ
○疑問型を利用する
(例)問題提起:
「都市のゴミ収集法について考えたい」→ 「ゴミ収集をめぐる問題点は
どこにあるのでしょうか」
○自分が分かっていないことは話さない
○あがらないためには1にも2にもリハーサル
○他の人の発表のよい点を盗め
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○話し方のコツ
質疑と応答・・・・ディベートの技術
・質問はセンテンスが短いほど,また質問時間が短いほど効果的
・応答は,質問内容に的確に答える。質問の意味が不明であれば,再度質問を繰り返してもらう。
・質問にイエスかノーで答えられない場合には,これこれの理由で答えられないと説明する。
参考図書:東京大学教養学部「基礎演習」テキスト『知の技法』東京大学出版会