ポンド円の推移 加ドル円の推移

株式会社 DZHフィナンシャルリサーチ
東京都中央区明石町 8-1 聖路加タワー32 階
February 6, 2015
週間展望・回顧(ポンド、加ドル)
■加ドル円の推移
190.00
187.50
185.00
182.50
180.00
177.50
2014/11/10
2014/11/14
2014/11/20
2014/11/26
2014/12/2
2014/12/8
2014/12/12
2014/12/18
2014/12/24
2014/12/30
2015/1/5
2015/1/9
2015/1/15
2015/1/21
2015/1/27
2015/2/2
175.00
来週の展望(予想レンジ ポンド円 175.00-182.00円
108.00
106.00
104.00
102.00
100.00
98.00
96.00
94.00
92.00
90.00
2014/11/10
2014/11/14
2014/11/20
2014/11/26
2014/12/2
2014/12/8
2014/12/12
2014/12/18
2014/12/24
2014/12/30
2015/1/5
2015/1/9
2015/1/15
2015/1/21
2015/1/27
2015/2/2
2015/2/6
■ポンド円の推移
5日線
21日線
90日線
200日線
イエロー
オレンジ
スカイブルー
グレー
転換線
基準線
先行1
先行2
遅行
ブルー
グリーン
レッド
ピンク
ブラウン
加ドル円
91.50-97.00円)
注目されるのはイングランド銀行金融政策委員会(MPC)による四半期インフレ報告の発表。内容次第では直
近で方向感に乏しいポンドが動意づく可能性はありそうだ。昨年 11 月に公表した四半期インフレ報告では、成長
率見通しを下方修正したほか、インフレ率は今後 6 カ月以内に 1%を下回る水準に低下する可能性も指摘し、3 年
かけて 2%目標に回帰するとの見解が示された。
11 月のインフレ報告公表後も、失業率は一段と低下するなど雇用環境の改善は続いている。一方で、賃金の上
昇圧力は限定的で、原油安の影響を受けてインフレ率はゼロに向けて急降下している。10-12 月期国内総生産
(GDP)は前期比+0.5%、前年比+2.0%と 8 四半期連続のプラス成長を記録したものの、過去 2 四半期の成長ペ
ースから鈍化した。2014 年通年の GDP は+2.6%となり、英財務省が集計しているエコノミスト予想では 2015
年も+2.6%が見込まれている。今回のインフレ報告で成長率・インフレ見通しの更なる下方修正があるか注目し
たい。前回以上にハト派寄りの内容となれば、年内の利上げ開始の可能性は遠のくだろう。今年に入って、欧州
中央銀行(ECB)が量的緩和(QE)に踏み切ったほか、カナダ中銀(BOC)のサプライズ利下げに続き、大方
の予想に反して豪準備銀行(RBA)も利下げを実施した。市場が「サプライズ」、「予想外」と受け止めたのは、
市場より金融当局が原油急落の影響などを重く認識している証拠である。MPC も低インフレ長期化のリスクから
慎重姿勢を崩しそうもない。主要国と米国の金融政策の格差からドル独歩高地合いは続きそうだ。
MPC は今週、金融政策を市場予想通りに据え置くことを決定し、無風で通過した。また、1 月の PMI は軒並
み市場予想を上回る結果となったが、市場の反応は限定的。来週は 12 月の鉱工業生産、製造業生産の発表が予定
されている。
今週の原油価格の反発を受けて、直近大幅に下落した加ドルは調整の買い戻しが優勢となったものの、今後も
下落トレンドは変わらないだろう。先週末に急騰した原油価格は、今週前半でも買いが継続。米掘削施設の稼働
率減少や、欧米の石油大手が相次いで設備投資の削減に踏み切っていることが材料視され、供給過剰への懸念が
後退した。ただ、原油安に終止符が打たれたと判断するのも時期尚早。原油価格の動向が、サプライズ利下げに
踏み切った BOC の今後の金融政策運営に大きく影響するだけに、注目度は一段と高まっている。来週は住宅指標
や 12 月製造業出荷の発表が予定されているが、その前に 6 日の雇用統計に注目したい。
今週の回顧
ポンドは、予想比強めの1月PMIを支えに底堅い動きも、引き続き方向感に乏しい動きが続いている。ポンドド
ルは1.52ドル半ば、ポンド円は179円前半で伸び悩んだ。加ドルも買い戻しがやや優勢も上値の重い地合いは変わ
らず。週前半は原油価格の大幅反発を受けて、ドル/加ドルは1.23加ドル半ば、加ドル円は95円前後まで加ドル
の買い戻しが進んだが、後半は上げ幅を縮小。(了)
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