神奈川県内トラック運送業界の景況感調査速報（平成２６年１０月～１２月期）今回調査は、平成 26 年 10～12 月期実績と平成 27 年 1～3 月期見通しを平成 27 年 1 月上～中旬に調査したものであり、配付した 2,141 社のうち 564 社から回答を得た結果である。 ■概況我が国経済が、消費税率引き上げ後の反動減の影響が長引き、消費増税に伴う個人消費の減退などが輸送量を大きく下押しする中、平成 26 年 10～12 月期の物流を取り巻く経営環境は、輸送数量や営業収入の減少など、引き続き厳しい状況が見える。また、トラック運送業界の景況感も、マイナス基調が続いており、アベノミクス等の経済政策が、トラック運送業界への経営環境改善の好材料となるには、未だ厳しさがうかがえる状況となっている。輸送数量指数は、業界全体では、今期実績△12 と減少している事業者が多く、前期とほぼ同様の実績であるが、翌期の見通しは△23 と減少幅は大きくなっている。品類別に今期実績の輸送数量指数をみると、消費関連貨物は△7、生産関連貨物は△13、建設関連貨物は△13、輸出入関連貨物は△21 と、それぞれ減少している事業者が多く、翌期見通しも、引き続き減少とする事業者が多い。このような状況のもと、トラック運送業界の景況感は、前期の指数△30 に引き続き、今期の指数も△24 と引き続きマイナス基調であり、翌期見通しも△25 となっている。業種別にみても、今期をマイナス基調とした業種が多いが、引越や特積みは増加傾向となった。翌期の見通しは、特積み以外の業種は減少となっており、厳しい経営環境が継続するとの見通しとなっている。景況感指数の実績と見通しの推移 20 5 0 8 4 -20 -29 -36 -30 -25 -16 -42 -36 -33 -40 -40 -38 -28 -32 -37 -50 -44 -38 景 -50 -46 -33 -40 -46 -27 況 -52 -46 -42 -42 -43-43 感 -51 -44 -48 -46 指 -60 -51 -52 -54 数 -57 -59 -63 -80 -76 -77 -100 -97 -24 -31 -31 -30 -25 -25 -35 -120 Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ 平成22年度平成23年度今期実績平成24年度翌期見通し平成25年度平成26年度（参考）前期比（今期）注１）太い実線は今期実績の景況感指数（前年同期比）、点線は今期時点の翌期見通しの景況感指数（前年同期比）。細い実線は参考掲示の今期実績の景況感指数（前期比） ■景況感調査結果一覧前期 26 年７～９月今期 26 年 10～12 月翌 27 年 1～3 月景況感（全体） △30 △24 △25 輸送数量（全体） △15 △12 △23 △9 △19 △30 経営状況大規模事業者規模中規模事業者別小規模事業者 △9 △9 △25 △20 △14 △23 消費関連貨物 △15 △7 △20 品生産関連貨物類別建設関連貨物 △14 △13 △29 △21 △13 △17 輸出入関連貨物 △25 △21 △22 営業収入（売上高） △24 △15 △29 営業利益 △47 △32 △34 △6 ＋4 △2 ＋50 ＋57 ＋50 △30 △24 △25 一般 △27 △23 △24 特積み △63 △20 ±0 △7 △30 △30 △12 △7 △18 △52 △60 △48 引越 △29 ＋11 △10 重量鉄鋼 △11 ±0 △29 生コン △33 △100 △83 海上コンテナ △33 △39 △24 運賃・料金の水準労働雇用状況（人手の過不足）注 3 期【参考】業種別景況感景況感（全体）自動車部品食品業種タンク、高圧ガス別注 2）名設問選択肢に次のような５段階のポイントを付与したうえで、各選択肢のポイントを集計し、 1 事業者当たりの平均値を業界の景況感を判断する指数としている。したがって、この指数値が０のときに業界の景況感等は前年度並みの状況を示し、プラス値が大きいほど業界の景気等は上向いていること、逆にマイナス値が大きいほど悪化していることを示すものとなる。なお、この値はあくまで指数でありパーセンテージではない。例えば前期の実績に対し、更に何％上昇あるいは悪化という見方ではないことに留意が必要である。注３）雇用状況（人手の過不足）は、今回調査から選択肢を見直したため、前回との連続性はない。注４）判断指数と矢印の対応判断指数矢印～ △100 ～ △60 ～ △20 ～＋20 ～＋60 ～＋100 ～