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日本基準トピックス
企業会計基準第1号「自己株式及び準備金の額の
減少等に関する会計基準」等の改正案の公表
2014年12月26日
第274号
■主旨
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2014年12月24日、企業会計基準員会(ASBJ)は、企業会計基準第1号「自己株式
及び準備金の額の減少等に関する会計基準」等を改正する公開草案(以下、本公
開草案)を公表しました。コメント募集期限は、2015年2月24日です。

本公開草案は、財務諸表提出会社が連結財務諸表を作成しており、個別財務諸表
上で自己株式及び1株当たり情報の注記を省略している場合、関連する注記の一部
について個別財務諸表上で開示を求めないことを明らかにしています。

公表日以後、即時に適用することが提案されています。
・原文については、ASBJのウェブサイトをご覧ください。
https://www.asb.or.jp/asb/asb_j/documents/exposure_draft/kansoka2014/
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1.経緯
2014 年 3 月 26 日付で改正された財務諸表等規則等(改正財務諸表等規則)では、連結
財務諸表を作成している会社を主たる対象として、金融商品取引法に基づいて作成される
個別財務諸表の本表・注記を中心に、単体開示の簡素化が図られました。
これまでも財務諸表提出会社が連結財務諸表を作成している場合、自己株式及び 1 株当たり
情報に関して個別財務諸表における注記を要しないものとされていましたが、会計基準等
でこれらに関連する注記として記載の定めがある項目については、個別財務諸表上の開示
の要否が明確ではないという意見がありました。このため、本公開草案において、個別財務
諸表上でこのような関連する注記の開示を求めないことを明らかにしたものです。
2.改正案の内容
改正対象となる会計基準、適用指針、および、実務対応報告は以下のとおりです。

企業会計基準第 1 号「自己株式及び準備金の額の減少等に関する会計基準」
(以下、「自己株式等会計基準」)

企業会計基準適用指針第 2 号「自己株式及び準備金の額の減少等に関する会計基準
の適用指針」(以下、「自己株式等会計基準適用指針」)

実務対応報告第 30 号「従業員等に信託を通じて自社の株式を交付する取引に関する
実務上の取扱い」(以下、「実務対応報告第 30 号」)
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これらの会計基準等における以下の注記の定めについて、以下のとおり、個別財務諸表
または連結財務諸表の注記事項としての関連する事項の記載を省略する場合には、開示
を要しないことが明確化されています。
会計基準等
① 改正対象の注記
② 改正された内容
自己株式等会計基準
取締役会等の決議後消却手
続を完了していない自己株式
に関する注記(第 22 項)
自己株式等会計基準
適用指針
無償取得した自己株式に関
する注記(第 15 項)
実務対応報告第 30 号
従業員等に信託を通じて自
社の株式を交付する取引に
関する自己株式に関する注
記(第 18 項)
連結株主資本等変動計算書
または個別株主資本等変動
計算書の注記事項として自己
株式の種類及び株式数に関
する事項が記載されない場合
には、併せて①に示される注
記の記載は不要であることが
明確化
従業員等に信託を通じて自
社の株式を交付する取引に
関する 1 株当たり情報に関す
る注記(第 17 項)
1 株当たり当期純損益金額及
び潜在株式調整後 1 株当たり
当期純損益金額に関する注
記が財務諸表において記載
されない場合には、併せて①
に示され る注記の記載は不
要であることが明確化
3.適用時期等
本公開草案は、公表日以後、即時に適用することが提案されています。
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