「できる 1 わかる」ことで自信を持たせる取組 B小学校 取組の実際 算数の基礎学力をつけ,「できる わかる」ことで自信を持たせ,意欲的に取り組む子どもを 育成させる。 (1)算数授業の改善 算数授業の改善を学校課題研究に掲げ,全員が低・中・高学年のブロック授業研究会を行い, 教師の力量を高めた。また,全体授業研究会をブロックで各1回ずつ実施し,指導者として本市 教委指導主事を招聘し継続的に指導を受け,指導改善を図った。 (2)その他の日常的な取組の充実 ・朝学習を利用した「ぐんぐんタイム」(算数の計算力を伸ばす時間) により,基礎学力の向上を図った。 ・夏季休業日中に実施している算数教室開設日を8月末の4日間にし, 苦手な子どもたちの学力の向上を図るとともに,2学期にスムーズに つながるように工夫した。 算数教室 (3)算数科の基礎学力の充実 ・算数科の各学年における基礎問題(必ずできなくてはならない問題)の洗い出しを行った。 ・先進校の取組を生かし,ぐんぐんタイムや授業で取り組む算数プリントを整備した。先進校で 作成した問題プリントや過去の「埼玉県3つの達成目標の効果の検証ワークシート」と「学力 向上ワークシート5年生(埼玉県教育委員会ホームページより)」を整備し,授業の中や長期 休業日中の課題にするなど活用した。 ・長期休業日に各学年で,これらの算数プリントを使うところを単元の学習過程に位置づけた。 (4)家庭と連携し生活習慣,家庭学習の習慣の確立をめざす。 家庭学習のチェックカードを使い,家庭学習の習慣化を図った。 また,家庭への配布文書「家庭学習のすすめ」を他校の取組を 参考にして改訂し,年度当初の保護者会で説明するとともに配布して 家庭学習の習慣化への啓発を図った。 児童はここからプリントをとり 自主的に学習を行う。 (5)B小学校の「学力向上プロジェクトプラン」の策定 ・市教育委員会より示されたプランを参考にし,本校の プロジェクトプランを策定した。 ・本校児童の学力向上は長期にわたり取り組む必要があるため,各年度の重点項目を決めて行う ことにした。その際、「テストの返却時にテスト直しを必ず行う」等,具体的に決めるように した。 ・文部科学省の全国学力・学習状況調査の学校用支援分析プログラムを利用しての職員研修を実 施し,全教員が本校児童の学力に対しての共通認識を持つようにした。 2 成 果 教育に関する3つの達成目標「計算」各学年達成率【表中の上段 下段 21年度の結果(%)】 1 20年度 21年度 年 93.2 93.6 2 年 84.9 85.9 3 年 89.5 92.0 4 年 83.0 89.7 本校20年度の結果(%) 5 年 85.2 91.9 6 年 91.2 90.6 ○「計算」では20年度の結果を1年生から5年生までが上回り,学力向上の取組の成果が表れて いる。6年生は項目別では「速さと道のり」だけが昨年度より下回ったため全体の達成率が落ち ている。 ○「わり算」の力は伸びているが,まだまだ習熟の必要性を感じる。 ○算数科の基礎学力の点でも授業中の学習意欲の様子でも取組の成果があらわれてきた。
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