政策金利を引下げ - イーストスプリング・インベストメンツ株式会社

インド 政策金利を引下げ
インド、政策金利を引下げ
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1年8ヵ月ぶりに金融政策スタンスを「緩和」に転換
ご参考資料 2015年1月16日
インド準備銀行(RBI、中央銀行)は1月15日の緊急会合で、政
政策金利(レポ金利)を0.25%引下げ、7.75%とすると発表しま
した。インドの金融政策の転換と今後の見通しについて、ご説明
明します。
政策金利を7.75%に引下げ
1月15日、RBIは緊急の金融政策決定会合を開催し、政策
金利であるレポ金利を8.00%から7.75%に引下げることを
決定しました。RBIが金融市場から資金吸収を行う際に適
用するリバース・レポ金利も同様に0.25%引下げ、6.75%
としました。
(図表1)インドのCPI上昇率、レポ金利および原油価格推移
(%)
12
(米ドル)
120
10
100
8
80
6
ラジャンRBI総裁は、「昨年9月以降、野菜や果物の価格が
想定以上に下落してきたこと、原油を中心とした国際的な
商品市況の大幅な下落から、インフレ圧力が低下したた
め」と今回の利下げの理由を説明しています。
金融政策の転換
ラジャン氏は、2013年9月にRBI総裁に就任して以降、3回
ジ
年
総裁 就
降
の利上げを行い、物価上昇の抑制に取り組んできました。
RBIは消費者物価指数(CPI)上昇率を、2015年1月までに
8%、2016年1月までに6%とする目標を掲げてきましたが、
2014年12月のCPI上昇率は5%となり、2016年の目標を
下回る水準まで低下しました。
今回の利下げ発表において「追加緩和の鍵は、インフレ圧
今回の利下げ発表において「追加緩和の鍵は
インフレ圧
力の低下が確認されること」と、更なる利下げの可能性も
示唆し、これまでの金融引締めから緩和へのスタンスの転
換が示されました。
4
40
2
20
2010年1月
2011年7月
2013年1月
2014年7月
出
出所:Bloomberg
L.P.のデータに基づきイーストスプリング・インベストメンツ作成。
期
期間:2010年1月~2015年1月。CPI上昇率は前年同月比、2012年11月から2014
年
年12月まで。原油はWTI(1バレル当たり)を使用、2014年12月まで。
(米ドル)
1.8
1.7
(円)
2.2
(図表2)インドルピーの推移
対米ドル(左軸)
対円(右軸)
ルピー高
2.0
1.6
1.8
1.5
1.6
ルピー安
1.4
1.4
2013年9月
2014年2月
2014年7月
2014年12月
出
出所:Bloomberg
L.P.のデータに基づきイーストスプリング・インベストメンツ作成。
期
期間:2013年9月2日~2015年1月15日。対米ドルは100ルピー当たりの推移。
今後の見通し
1月15日のインドの株式市場(CNX Nifty指数)は8,494.15
ポイント(前日比2.6%上昇)、債券市場(10年国債利回り)
は7.697%(前日比0.077%低下)、インドルピー(100ル
ピー当たり)は1.613米ドル(前日比0.3%上昇)となり、今
回の政策金利引下げを市場は好感しています 。
60
CPI上昇率(左軸)
レポ金利(左軸)
原油(右軸)
(ポイント)
9,000
(図表
(図表3)インドの株価と国債利回りの推移
)インドの株価と国債利回りの推移
8,000
(%)
9.5
9.0
8.5
7,000
8.0
原油価格下落を受けた原油等の輸入金額の減少によって
,
6,000
75
7.5
株価(左軸)
今後経常収支が改善することも期待され 引続きインドの
今後経常収支が改善することも期待され、引続きインドの
国債利回り(右軸)
ファンダメンタルズは良好に推移すると見ております。また、 5,000
7.0
追加利下げ観測が株式市場と債券市場両方の支援材料
2013年9月
2014年2月
2014年7月
2014年12月
になると考えています。
出
出所:Bloomberg
L.P.のデータに基づきイーストスプリング・インベストメンツ作成。
期
期間:2013年9月2日~2015年1月15日。株価はCNX
Nifty指数、国債はインド10年債。
※当資料はイーストスプリング・インベストメンツ株式会社が情報提供を目的として作
作成したものであり、特定の金融商品等の勧誘・販売を目的とするものではありませ
ん また 金融商品取引法に基づく開示資料でもありません ※当資料は信頼できる
ん。また、金融商品取引法に基づく開示資料でもありません。
ると判断された情報等をもとに作成していますが 必ずしも正確性 完全性を保証す
ると判断された情報等をもとに作成していますが、必ずしも正確性、完全性を保証す
るものではありません。※当資料には、現在の見解および予想に基づく将来の見通し
しが含まれることがありますが、事前の通知なくこれらを変更したり修正したりするこ
とがあります。また、将来の市場環境の変動等を保証するものではありません。※当資料で使用しているグラフ、パフォーマンス等は参考データをご提供する目的で作
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150116(06)
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金融商品取引業者 関東財務局長(金商) 第379号/加入協会 一般社団
団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会