2016年1月4日 (No.2,364) 〈マーケットレポートNo.4,596〉 年末年始の市場動向 原油をにらむ展開が続く、地政学リスクに神経質な展開 年末最終週、米国株は下落 原油安でエネルギーセクターが下落 ■昨年末最終週(12月28日~31日)の米国株 式市場は、市場参加者が少ないなか、原油・資源 価格の下落によりエネルギーや素材セクターが大きく 下落し、全体としても下落となりました。NYダウは、 週間で▲0.7%でした。 (米ドル) 19,000 (%) 2.4 【NYダウと米国10年国債利回り】 10年国債利回り(右軸) 2.27 (12月末) 18,000 2.2 17,425 17,000 NYダウ(左軸) (12月末) 2.0 ■同じ期間の米国10年国債利回りは、週前半、原 16,000 1.8 油価格の上昇につれ、上昇する場面もありましたが、 (年/月) 15/10 15/11 15/12 16/1 その後の原油安で利回りは低下、総じて方向感の (注)データは2015年10月1日~12月31日。 (出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成 ない展開でした。 日本株は大幅に下落 地政学リスクと中国景気を警戒 ■年明け最初の取引となる4日の日本株式市場は、 前週末に起きたサウジアラビアとイランの緊張や、発 表された中国の製造業景況感の下振れなどを嫌気 し、大幅な下落となりました。日経平均株価は、前 年末比▲3.1%の18,450.98円と、昨年10月下 旬以来の安値となりました。 ■リスク回避的な動きから円高が進み、日本時間 15時の米ドル円レートは119円台半ば、同じく豪ド ル円レートは86円台前半での推移となっています。 当面は原油をにらむ展開に (円) 21,000 【日経平均株価と米ドル円レート】 (円/米ドル) 125 米ドル円レート(右軸) 20,000 123 18,450.98 19,000 (1月4日) 日経平均株価 18,000 (左軸) 121 119 119.4 (1月4日) 17,000 15/10 15/11 15/12 16/1 (年/月) 117 (注)データは2015年10月1日~2016年1月4日(日本時間15時)。 (出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成 (米ドル) 60 【原油価格と豪ドル円レート】 原油価格 ■原油と中国景気をめぐる不透明感はしばらく残ると 見られ、当面の株式市場は、これらをにらみ神経質 な展開となることが見込まれます。特に、今回の原 油価格の動きは、地政学リスクに原油高で反応し ており、昨年とは異なる影響に注意が必要です。 50 ■原油と中国景気への見方が落ち着くにつれ、株式 市場は企業収益の拡大に沿った展開に戻ることが 期待されます。 30 15/10 (WTI、」左軸) (円/豪ドル) 93 豪ドル円レート(右軸) 90 37.8 (1月4日) 87 40 86.2 (1月4日) 15/11 15/12 16/1 (年/月) 84 (注)データは2015年10月1日~2016年1月4日(日本時間15時)。 (出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成 2015年12月30日 2016年の中国経済の見通し 2015年12月 9日 2015年を振り返るキーワード「原油・商品価格動向」(グローバル) ■当資料は、情報提供を目的として、三井住友アセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘 するものではありません。■当資料に基づいて取られた投資行動の結果については、当社は責任を負いません。■当資料の内容は作成基準日現在のもので あり、将来予告なく変更されることがあります。■当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び将来の予想であり、 今後の市場環境等を保証するものではありません。■当資料は当社が信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を 保証するものではありません。■当資料にインデックス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾 者に帰属します。■当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。
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